ニッキ-通信 ~盲導犬ニッキ-のお母さんより~

盲導犬ニッキ-と私の日常。要援護者・障害者の防災について紹介します。

悪声の二人が織りなす春愁い

2019年02月28日 | 日記

春愁やトランプゲームの結果とは

 鳴り物入りで行われたヴェトナムのハノイで開催された米朝の首脳会談。北朝鮮が非核化することはないだろうと多くの人が思っていただろうが、その通りであった。
 まあ 泰山鳴動して鼠ならぬゴキブリ一匹なのかどうかは知らないが、外交関係は難しい。
 それにしても、二人の首脳の声の悪い事。この上なしである。もう少し自分を飾ってもいいのではないかと思うが、人の悪さをもろに表現する悪性の二人だ。
 
 声優ではないからいいんだと言われても聞きたくない声。声って品格を表す大きな道具立ての一つだと思う。

 さて 3月17日の日曜日に我が家でラグビーの学びをする。女性に向けて
案内をしているが、おかあさんのような好奇心をもって新しいことにチャレンジしませんかとの呼びかけがうまく届かない。
 しかし、実際にラグビーをやっている何人かは来てくれるとのことで、将来は一緒にスタジオに出かけられるといいなと思う。
 紳士のスポーツだというのにタックルするなんて、野蛮なスポーツだと思うが、どうも男女の考え方の違いがラグビーを理解するうえでの根本的な考え方の違いも見えてくる。
 さて、どうなることか。
 おかあさんはラガーニャンという漫画でラグビーの初歩を開設した本を買った。
 中にニュージーランドのオール ブラックスという世界最強のチームが紹介されている。
 そして、猫の世界の事なので、真っ黒い15匹のねこちゃんが登場する。なんて可愛い。おかあさんは想像するだけでにこにこしてくる。
 これがラガー ワンの漫画なら黒ラブさんが15頭登場すルのだ。ジャネットは小さいからフォワードとして、スクラムは組めないだろうな。バックスの後方でチョロチョロするか、それとも戦力として頑張るか。どちらかなあ。


代筆は受け付けません

2019年02月23日 | 日記

代筆では受け付けません

 今朝のニュースで今日は皇太子の誕生日で59歳と聞いてびっくりした。というのは、まわりの子供たちがどんどん成長しているのに、それに気づかずにいて、真相を知って大いに驚くのと同じだ。
 まだまだ若いと思っていたのに。
来年からは今日が天皇誕生日になるのだと思うとなんだか春めいて思える日。
 どんな年号になるのだろうか。楽しみだ。
とはいえ、おかあさんは普段から年号にはなじまなかったので、過去から何年経ったのかと計算をする時、頭がこんがらがる。益々混乱する。とはいえ、今はOKグーグルが助けてくれるのでまあよしとしよう。
待てよ、OKグーグルは新しい年号の事を理解してくれるのかしら?

  話は変るが、Y銀行から封書が届いた、開けてみると保険の勧誘らしい。ヘルパーさんに読んでもらったら賠償保険のことも書いてある。
 そこで担当する保険会社に電話を掛けて聞いたところ、まず依頼書に本人自身が書かなくてはいけない。代筆は受け付けないと言う。
 おかあさんは字は掛けても住所とか細かい所は字が重なったりして書くのに自信がない。
 それに、他の障害で自筆では書けない人は入りたくても依頼書すら提出できないではないかと考えて
代筆できないのは障碍者差別ではないのかと問い合わせた。
 電話を受け付けた女性職員からスーパーヴァイザーと名乗った女性に代わってもらい
 色々質問して分かったことは、自分の名前だけ書けばよろしいのだと分かった。
 まあ それでも 掛けない人ははいれないことになるのだから、大いに問題ありの保険の約款だと思うが、
名前だけなら枠の中に自筆で書けるお母さんは何とか保険に入れそうだ。

 何故おかあさんが賠償保険に入りたいと思っているか。
理由は、いつ何時 どこかで物を壊したり、盲導犬との歩行であっても賠償責任を負わないとも限らないのでそのことに不安を感じていたからだ。

 電話をして最初に出た応対の女性員はやみくもに代筆は出来ないとそればかりを言ったが、書類の中のどこが代筆できないのかを理解していなかった。
 この点はとても大事な問題だとおかあさんの立場では思う。
 それにしても、こんな保険に入るにも書けないと言う障害を持つものを差別する闇があったのは何ともはがゆい。

 ちなみに目に障害があることで起こしてしまった賠償事件に本人にせきにんがあるのかどうか。
 ある場合もあるし、無い場合もあるように思えるし、今までの事例はどうなのだろうか。


心の中にスーパー ムーン

2019年02月20日 | 日記

心の中のスーパー ムーン

 おかあさんは40歳を過ぎたころから緑内障と視神経麻痺に加えて白内障が重なり、今は光しか分からない。とはいえ、人間とは素晴らしいもので、記憶とか思い出で過去にタイムスリップ出来る。そして、過去に見た夜空に輝く美しい空を思えているのだ。
 だから、今日も過去の記憶の中の月をはっきりと見た。

 アメリカは月に又人類を送り出したいとのことで、何年かあごにはアメリカ人の宇宙飛行士が付きの表面をピョンピョン飛んでいるのかなとこれは見たことが無いのでそうぞうする他はない。
 1969年7月20日にアポロ11号からアームストロング船長とコリンズが月面着陸に成功した。おかあさんは、この時、目の手術で九州大学付属病院に入院中であった。どんな様子か見たかったが、もうその時のおかあさんには画面を見ても映像として映らなかったので、記憶は事実だけである。

 昨年9月26日に愛知県小牧市の家に隕石が落下。「小牧隕石」と名付けられたと報じられた。火星と木星の間にある多くの小惑星の一つではないかと言われているが、その
年齢???は45億年とか46億年とのことだ。
 その数字 は何と太陽系宇宙の中の地球の年齢に相当するのだろうか。それを報じたものはまだ読んでいないが10せんち 5せんち 4せんちの大きさの3つの隕石は宇宙船を発しているのでそううかつに触ったり、研究の為に手に持ったりは危険だろう。

 月面に行った人が岩石などを宇宙に向かって投げたらどうなるのか。引力が少ないとはいえあるのはあるのだから、又月面に落下するのかな。

  スーパー ムーンから宇宙へと想像は盛り上がったが、こんなに地球を壊してしまった人間が、更に 宇宙の何かをいじって 摂理を破壊しなければいいと思うおかあさん。

 おかあさんは今日 初めて笑いヨガを体験した。何人もの人がアハハと笑っているのを見ていたジャネット。奇怪な人々だと思ったか、楽しそうだと思ったか分からないが、本人もウーウー行っていた。
 


アガサ クリスティ張りの一人の電車の乗客とは

2019年02月18日 | 日記

アガサ クリスティを地でいく光景

 昨日のこと。横浜から東京へ出かけるための電車内での出来事だ。
 おかあさんの地元の駅から数駅先から一人の仙人のような風貌の持ち主が電車に乗ってきた。手には幾つかのゴミのような物が詰まったビニール袋を持っている。しばらくすると、一人、二人と乗客が別の車両に乗り移ってゆく。隣にいた友人が「ひどいにおいね。」と言った。
 事情を聞いたおかあさんは用意していたマスクをかけたが、その内、目が何となくシバシバしてきた。
 その頃には臭いの源の彼氏とほんの数人しか社内にはいなくなった。
 他の駅から乗ってきた人も、車内に漂う臭いに驚いて他の車両へと行ってしまう。
 おかあさんは遂に決心して途中駅の鶴見駅で電車から降りて次の電車を待つことにした。

 さて、一人の人間として差別はしたくないが、友人に言わせると「まるで死人の腐敗集」だという臭いの持ち主は路上生活者だと推察する。

 翌日の今日、ラジオから路上生活者に鍵のかかるロッカーを貸し出すと言う福祉対策を始めたパリの背策が語られた。
 今、パリには14万人の路上生活者がいるとのこと。まだ始まったばかりなので、借りた人は3名だと言っていた。
 両手に持つ財産をロッカーに預けると、どこへでも移動が簡単に出来て仕事探しにも行けるのだとか。
 おかあさんが車内で出くわした方も両手に何小物袋を持っていたが、あれは、彼らにとっては善財さんが詰まっているので、どこかへ行くときとか移動するときにも置いてゆく訳にはいかないそうだ。
 このロッカーを彼らに貸し出す施策は最初はポルトガルで始まったとのこと。
 ロッカーに財産を預けると、例えば仕事探しにでも安心して出かけられる。このようにして、リスボンではロッカー借用者の6割が仕事を得られて、社会復帰したそうだ。 
この数字ってすごい。
 人間は体を洗いすぎても、体から発する良い匂いが流されて、かえって悪臭がするのだと最近読んだ本に書いてあった。
 でも、社会復帰するには町の中に安価で使えるシャワーが欲しい所だ。
 確か、スペインには講習トイレと敷設してそんな施設が旅行者向けにあったと記憶している。
 車内から他の乗客を追い出してしまうような人を出さないための優しさが日本の社会の中にも芽生えたらいいね。
 今年は暖冬だと言うが、寒いのは寒い。貧しくても家の中で住めるようになってもらいたいものだ。
 昨日のあの人はどこまで行ったのだろう。我慢しきれずに窓を開けたおじさんは何回もくしゃみをしていたが、風をひかなかったかな。
 ジャネットはというと、ちょっともんどりうっていた感はあるがまあまあ落ち着いていた。
 そして、分かったことが一つある。それはおかあさんのにおいを感じる感覚が殆ど無いということ。思いだすが父親がそうであった。
こんなこと遺伝するの?
 我が家の玄関先に咲いている隣家の白梅のかぐわしい匂いは分かるのだから、もしかして悪臭への感覚が無いのかな。


盲導犬の排せつの悩みは尽きない

2019年02月16日 | 日記

盲導犬の排せつの悩みは尽きない

 盲導犬との外出時には、事前の排せつが欠かせない。これを怠ると出かけてから悲惨な歩行になる。
 まず、あちらこちらの臭い鍵、立っている電柱から交通標識のポール、カラー コーンや車侵入防止のポールまで殆ど全てにペットによるおしっこの洗礼を受けているので、臭いをかぐ者には困らない。
 又、拾い食いをするなど、まっすぐに歩いてくれないのでほとほと疲れてしまう。

 外出が分かっている時は、事前のトイレの時間を調節しながら、十分に時間を取ってさせることになる。
 盲導犬のユーザーの中には、ユニバーサルトイレや列車の隅っこやコンサートホールの廊下の隅などどこででもビニール袋を装着すればさせられる人もいる。
 聞くと、各人が何か月もかけてどこででも出来るように努力をしているそうだ。
 なんでも一日では出来上がらないのだ。
最初はジャネットでも試みたがおかあさんは挫折した。
 どこででも排せつが出来れば 一人でだって本当に生きたい所へいつでもどこへでも行きたい時に出かけられるのだが、現状ではかなり難しいなあ。
 排せつ用のベルトを腰に巻いて、ビニール袋を付けたら1秒や2秒でやってくれる個体もあれば、そうでない個体もいる。
 彼らがワン(おしっこ)ツー(大きい方)オリンピックに出たら、ジャネットは絶対に予選落ちだ。しかし、訓練士さんに言わせると、盲導犬の訓練中、訓練当初に比べたら随分進歩しているとのこと。それじゃ、昔は本当にひどかったのだなあと思う。
 
 今のおかあさんの境遇はサンデー毎日で自由人だから、それほど窮地に立たされている分けではないので、何となくやり方がゆるーくなる。

 訓練士さんの言うには歩行時には、いつもおかあさんを気にしていて、言うことを聞こうとしている。ジャネット自身の石よりも選択権をこちらに委ねるような性格とのこと。
 それなら排せつに関してもそうかと言うと そうとは思えない。どこまでの努力が実を結ぶのかはやはり個体差が大きいと思う。

 


10歳の子にアインシュタイン

2019年02月09日 | 日記

夕飯を食べに来た子や傘の雪

 亡き友の息子は高校卒業時の進路の事から我が家に馴染み、未だに気を使って一人暮らしになったおかあさんを支えてくれる。今日は雪の中を来てくれて、頼んでおいた家の中の雑事をこなしてくれ、夕飯も手伝ってくれた。彼は建設の内装をやっている。結婚はしているが、朝早く仕事に出かけ夜、夜の仕事は終了時間がまちまちなので、家で食事をしない。
 そこで、おかあさんは彼が来てくれる時は、出来るだけのことはしてあげようと思っている。
 家では奥さんと小学4年生の男児の折り合いが悪く、その中に立って、頑張っているが、結婚とはこんなに忍耐のいる物だったかとため息交じりに言った。
 夫は家族の為にと寝る間も惜しんで仕事をする。妻は家を守っていても、いつもそばにいない夫にストレスを感じて、10回も深いため息をつく。
 ああ すれ違いだね。
 そんな彼が10歳の子供にアインシュタインの本を買い与えたそうだ。
 難しい内容にもかかわらず、アインシュタインの何かをくみ取ろうとしている子供の事を優しくみつめている親の目を彼の中に見た。
 何もない家族などないよ。アインシュタイン語録はどれも納得できる言葉だ。10歳が一人の偉人をどこまで理解できるか分からないが、何があっても 生きてゆく上の光として親の与えてくれたアインシュタインを追い続けるといいなと思う。
 そうしているうちに、家の中のごたごたも解決してゆくことを祈る。
今 日本各地で雪が降っているようだ。しかし、雪は解ける。家庭内不和も消えるだろう。

 ジャネットは暖かいカーペットの上で一日中ごろごろ。まるで冬の雷だ。
音も雷鳴もないが。
 そろそろ最後の排せつの時間だ。ワンとツーをさせて、寝させよう。
 さあ 寒いけれどベランダへ出ようよ。