ニッキ-通信 ~盲導犬ニッキ-のお母さんより~

盲導犬ニッキ-と私の日常。要援護者・障害者の防災について紹介します。

九年目の3月11日の事

2020年04月13日 | 日記

 九年目の3月11日

 こう書くと、ああ 東日本大震災かと思うか。
 パンデミックがこれまで地球上に蔓延しなかったら、日本の昨日のメディアは
東日本大震災の話題ね持ちきりだったであろう。しかし、昨日のNHKラジオからも
大震災に絡む情報は聞こえてこなかった。
 アメリカでは50万人以上が感染して死者も2万人を超えた。
 世界中で100万人以上 実際には何人だろうか 感染者は続出して、日本でも二
桁とはいえ 日々恐ろしいように感染者数が増えてきた。
 緊急事態宣言が出ても この生ぬるい外出の規制や商業活動の規制では、そうは簡
単に観戦は収まらないように思える。
 おかあさんのお稽古事も全て休止状態となった。
 自分で動くためには自由意志の散歩が唯一の運動となった。
でも それは皆がそうなんだよね。とはいえ ジャネットと近くを散歩しても誰にも
出会わない。迷子になったら大変。道を聞く人がいないのだ。鍵に着けてある笛を鳴
らすとどうだろう。すわ 緊急事態発生かと言って誰かが外に出てきてくれるだろう
か。

 最近 カミューのペストという小説が売れていると言う。おかあさんは数年前に
「ペスト」を読んで、パンデミックについては聞き知っていた。1918年に世界を
震撼させたスペインかぜについても知っていた。
 東北沖の三陸を見舞った来た日本の歴史に残る大地震のあったことも本で読んで知
っていた。だから 9年前の東日本大震災が想定外だということにはうなずけなかっ
た。
 こう書くと、おかあさんはとても危機意識の高い人だなあと思うのだが、昨日の
おかあさんはいただけない。
 今日の復活祭の礼拝の中止を想ったのがきっかけで、昨日が9年目に当たっていた
ことを思い出したのだった。
 おかあさんの心からは大震災を忘れない、忘れていないと思っていたのだから、何
とも情けないことであった。

 
 常に大きな災難で多くの人命が失われてきた地球上の事を思いながら生きていきた
いものだ。

 最近 ある人々の口から、このパンデミック以後の社会の変化について語られるよ
うになった。。
 肉体的にも動かなかったここ数か月後の自分の筋力や贅肉の状態が気になるし、ど
うも 今までの人間模様も変化しそうだ。
 変わらないのはジャネットくらいかな。出番が少なくなって、暖かいホット カー
ペットでごろごろしている。最近は普通に「カムとコマンドをかけても知らん顔だ。
 朝早く、ご自分のトイレ タイムの時だけ自らの意思でおかあさんをたたき起こす

 寄前夜る11時過ぎに最後の排せつをさせたのみも拘わらず、真夜中におかあさ
んをおこすこともある。
 何の用事なのと聞くと、ベランダに向かってダッシュする。これは早くトイレに行
きたいよとのジャネットの言語表現だ。
 仕方がないので、そっと雨戸を空けて、首の鈴を外して寒いのにベランダに出して
あげる。
 お陰様でおかあさんはいつも眠りが足りない。
 考えてみればジャネットの排せつの時間やや状況が変化してきた。
 ジャネットは22キロの体重で大型犬の中では小さい方なので、膀胱などの内臓も
小さく、容量が少ないのかもしれない。
 27キロだったニッキーとはだいぶ違う。あと3か月で7歳になる。
 真夜中のトイレタイムで」おかあさんを困らせても元気でいてくれることが一番。
ありがとうね。ジャネちゃん。 優しく 涼しい目をした黒ラブさん。
 アメリカでは動物園で虎屋ライオンが新型コロナウイルスに感染したそうだから、
犬にも感染しないとは限らないので、おかあさんが気を付けているからお互いに頑張
ろうね。