ニッキ-通信 ~盲導犬ニッキ-のお母さんより~

盲導犬ニッキ-と私の日常。要援護者・障害者の防災について紹介します。

東芝未来科学館

2019年09月27日 | 日記

東芝未来科学館へ行ってきた。川崎駅からほんの1分ほどで行ける距離、しかも 無料と着ているので実に嬉しい科学館である。

 館内に入ると小学生たちのにぎやかな声声。  館内には楽しいからくり人形と、古い家電と50万ボルトが発する静電気の体験が出来る。  午後にはサイエンスショーもあり、大人にとっても学べて楽しく見ることが出来る場所だ。多くの物が陳列していないのでコンパクトで良い。  お茶を運ぶ人形は、お茶を持ってしずしずと前進。お茶を飲み終わって戻すとUターンして戻ってゆく。Uターンの仕組みはカムという物を利用して元の場所に戻ってゆくのだが、江戸時代にこんな楽しい物を作っていたのだ。   からくり人形やからくり時計は創業者 1799年生まれが作ったとのことで大人が愉快になってつい笑顔を見せる場所であった。  実演してくれたほととぎすはその動きと鳴き声にジャネットが反応して伸びあがって監察しきり。周りの微笑を誘った。  古い家電の中で、初代の殿堂洗濯機が円形だったが、その記憶は亡い。  最後に見たサイエンス ショーでは光の三原色とそれ以外の三原色には基本となる色に違いがあることを知った。おかあさんは初めて知ったような気がする。昔はいいかげんに学んでいたことを痛感した。

 


台風15号で人間も野鳥もノックダウン

2019年09月19日 | 日記

外をのんびり歩くという事

 今朝は少しひんやりとする中をジャネットと歩いた。  あちらこちらで法師蝉が鳴いている。遠くの公演ではまだ秋の蝉が鳴いている。  それにしても、野鳥の声が殆どしない。道端に野鳥の死骸が沢山落ちていたという話を聞いている。  台風15号の暴風雨の中では樹木の陰にひそんでいた小鳥たちも耐えきれなかったんだね。  可愛そうに。千葉県では人間界もひどいことになったが、おそらく自然の中に生きている動物や鳥も大被害を受けた事だろう。  何ともやるせない思い。    我が家でもフェンスの一角が下の家に落下した。その家の殿堂シャッターをへこませて傷を付けた。  天災の場合、こちらには賠償の義務は無いとのことだが、うまく保険で済めばよいが...。  我が家は築20年。経年劣化だが、お隣さんは問題ないのだから、メンテナンス不足? 全盲の視覚障碍者のおかあさんではどうすることも出来なかったかな。 落下の件は9月10日に近くの工務店に伝えてあるが、身に着て写真を撮っただけでその後は応答なし。  大変な被災者が出たのだからまあ しばらくは放置しておこう。保険会社からは既に書類が届いている ありがたいことにおかあさんに代わって事を処理してくれる人がいる。  亡くなった友人の息子で生まれた時から知っている。ほんとによくしてくれる息子みたいな人物。 いつもありがとう。


久々の三越前

2019年09月14日 | 日記

樋口一葉の世界を覗く

 東京 日本橋三越前にある日本橋三越には劇場がある。  小ぶりなアット ホームな劇場だ。

 今日はご招待で樋口一葉の世界、20歳の時に新聞連載をした「別れ霜」という作品を見た。  樋口一葉は父親の借金を抱えて母と妹と共に苦労をしたそうだが、20歳という若さで、しかも女性で、それも明示25年に新聞連載というのだからすごいことだったろう。  行く前にちょっと覗いていこうと考えて、青空文庫を開いてみた。  原文はとてもむずかしく、理解しがたかった。これを読んだ人は理解したのだから、明治時代の新聞読者の文化程度の高さに驚いてしまった。   久々の三越前。おかあさんは学校を卒業後初めての就職先は日本橋のたもとにあった会社だ。  日本橋周辺はそれほど変化していない。例えば地下鉄の駅など勿論駅名も同じだから、とても懐かしさを覚えた。  三越6階にある特別食堂でお茶。おかあさんは栗入り抹茶アイスクリームを頂いた。とても美味しかった。  数日前の火曜日にに、ヨコハマタカシマヤの高野フルーツパーラーでプリンアラモードを頂いたが、両デパートのサービス精神の違いが歴然としている。三越の店員さんの多さにびっくり。どこへ行ってもうろうろとしていると声がかかってくる。直ちに行きたい所に導いてくれる。  小さい子供を連れた親子連れが多かったのも目に付いた光景。

 我が家からもっと近ければ頻繁に出かけたくなるデパートだと感じた。

 今回 初めて屋上に足を延ばした。ジャネットのトイレの場所を探した。屋上にはみめここにお参りすると願いが叶うとのことで、ジャネットの排せつでおかあさんが困らないようにとお願いをした。ぐり囲神社がお祭りしてあった。 屋上で ジャネットに関心を持って近づいてきた2歳のレオ君のためにハーネスを外してタッチしてもらった今日は2度目のタッチである。   ジャネットは恥ずかしそうにしていた。  このような機会を利用しておかあさんは盲導犬の話をする。  今日は多くの人の笑顔を引き出したジャネットに拍手。


盲導犬など慰霊式

2019年09月08日 | 日記

慰霊式

 毎年、この時期ににっぽん盲導犬協会の慰霊式が開催される  今年は盲導犬や繁殖兼 パピーやPR犬など合計で39頭が天国へと旅立った。  昨年の8月から一年間の数である。  毎年 慰霊式に参加する人と犬とは多くなり、会場は超満員となった。  一頭目の盲導犬を見送ったAさんのお話はユニーク。  一頭目には日本一の何かを送ることにして、初めて住民票を取り、次いで、現在使用している盲導犬には日本で最初の犬の「マイナンバー」を申請して受理されたそうだ。 その番号は11111111111だとか。  何ともユニークなお話であった。  最初は大変だったそうだが、ハッピーリタイアをさせて、楽しかったであろう盲導犬ライフを送ったことを彷彿とさせてくれた

 盲導犬の使用が一頭目の場合は、特に喪失感が強い。  ただし 続けて使用する場合は、二頭目が既に傍らにいることが多く、一頭目の死を静かに受け入れられると思う。  命とは非永遠なものだから、より と音いものと感じる。  みんな お役目ご苦労様。安らかにおやすみください。


念願がかなったオペラ歌手 高田正人さんを招いてのホームコンサート開催

2019年09月04日 | 日記

念願がかなったホームコンサート

 半年以上前に計画したジャネットと共に盲導犬チャリティホームコンサートが9月1日 日曜日に開催された  といっても おかあさんが自分で計画して出演者を決めて実現したものだ。

 快く出演をしてくださったのは テノール歌手として大活躍中の  高田正人氏。今NHKでオペラの番組ではよく声を聞く方だ。

今回が第10回の記念コンサートになった。おかあさんは考えた。この10回目を共に開催したかった夫の事を。  そうだ、次の出演者は高値の花ではあるが オペラ歌手の 高田正人さんをお呼びしよう。

 夫が亡くなる1年少し前から声楽のレッスンを受けていたのが高田氏であった。当時から既にオペラ界では有名であった方が、視覚障碍者の、しかもまだ あったことも無い男のレッスンを引き受けたという事に私は驚愕。ありがたいことにほんの少しのレッスン料であった。  夫は時間さえあれば、パバロッティを聞いていた、まねをして歌っていた。  時々音を外してはおかあさんにしてきされていた。  レッスンが始まってからは、毎回 わくわくとレッスンに通っていたことを思い出す。末期がんとして練習に通えなくなったが、暇があると 練習していたアリアをくちずさんでいたものだ。

 今回 高田氏はコンサートの中でその時のことなどを思い出して話された。あれから10年近くも経っているのによく覚えていのには又びっくり。  最後に習っていたのは オペラ ラ ボエームの中のアリア 「冷たい手」であった。  お友達がお見舞いに来ると、歌っていたことを思い出す。最後の頃はハスキー ヴォイスになって高温がでなかったが、本当に歌が好きだった。  たとえ 一念でも高田氏に師事したことは夫にとって大きな喜びであったと思う。  

 そんな事で、今回 思いもかけず高田氏の優しいお心に触れることになったコンサート。素晴らしい歌声に酔いしれた2時間。  勿論23名の参加者は大興奮で大喜びであった。

 我が家は広くもないし、ピアノは電子ピアノだし、音響設備があるわけでもない。あるのは、結構響く部屋があるだけだ。それでも、今まで10人のプロの音楽家を招いておかあさんの社会貢献としてのホームコンサートが無事に終了。

 いつもなら 盲導犬の他に にっぽん盲導犬協会の訓練権犬が来るのだが、今年は犬舎の風が収束せず来られなかったのは残念であった。

 参加者から寄付された寄付金を訓練士さんに渡してホームコンサートの目的を果たした。   終演後のお茶会では参加した友人たち23名がそれぞれの感想を述べた。高田氏は普段舞台で歌っても、その感動を直接観客から聞く機会は無い。今回のお茶会は興味深かったとのことであった。

 今までオペラには無関心でいた人が開眼されたとのことで、開催したおかあさんもとても嬉しかった。

さて 次回はいつにしようか。