ニッキ-通信 ~盲導犬ニッキ-のお母さんより~

盲導犬ニッキ-と私の日常。要援護者・障害者の防災について紹介します。

エスカレーターで押さないで

2018年04月25日 | 日記

 エスカレーターで押さないで

 先日 横浜球場のある関内駅でエスカレーターに乗ろうとしてジャネットと一緒だったので右側の手すりを掴んで乗ろうとしたところ、
突然後ろからおかあさんを押しのけてエスカレーターに乗ろうとした女がいた。
 おかあさんは何事かと思ったが瞬時に理解したが 「」ああ そうですか。それではお先にどうぞとはいかないのが盲導犬との歩行。目の前には動いているエスカレーターがあるしジャネットも左についてスタンバイしているので動けないおかあさん。そこで、譲らずにそのまま前進してエスカレーターに無事乗った。
 が 後ろからのこの暴挙を一緒にいたガイドヘルパーさんが何も言わずにいたのも腑に落ちない出来事であった。
 押されて前につんのめったらと考えると 冷や汗ものだった。
 ホームに上がっても電車がすぐに来る様子もなく あの女は何をどうしたかったのだろうかといぶかった次第。
 この事を検証してみるが、まず第一に すでに乗ろうとしている人を押しのけて乗らんとする人の根性が曲がっている。しかし そんな人がいたら 危険が障碍者に及ぶことが分かるだろうから 阻止できなかったヘルパーの力量が問われる。

 最近は 非常に長いエスカレーターが増えてきたので、怖いなあと思うおかあさん。
 駅で誘導をお願いしたら 何も言わずに下りのエスカレーターに乗せられて肝を冷やしたことがある。

 見えている人はエスカレーターも普通の道と同じに考えているとしか思えないが 一歩間違えば命に係わるエスカレーターだ。
 少なくとも 押さないで頂きたい。
よろしく どうぞ。


横浜の瞬間風速 27.2メートルの中で

2018年04月15日 | 日記

風速27.2メートルの中で

 今朝、午前6時過ぎにヤネットは朝のお勤めでベランダに出たところ、ものすごい風雨であった。部屋の中まで雨が降りこんできて、ジャネットをベランダに押し出した。すぐにツウをしたのだが、立派な重さ。一度部屋に入れて窓をピシャリ。、又、袋を付けて今度はワンをさせた。少し時間がかかって終了したが、ジャネットはすっかり濡れている
 後で聞くと、その頃横浜市は風速27.2メートルを記録していた。
 これが完全に外だったら、どんなに濡れそぼってしまったかと思う。
袋を付けているのだから、室内でワンツウが出来たら何の問題も無いのだが、やろうという気がしないらしい。
室内でさっとする盲導犬も沢山いる中でどうして出来ないのか、おかあさんは面白くない。
 

 今朝の風雨で近くの留鳥のうぐいすの安否が心配されたが、先ほど鳴いてくれた。
ホケキョとかホーホケキョとかホーホケケキョとか何とも鳴き分けをしている。人類がどんどん新しい言葉を作っていくように、鳥の世界も新鳥類は新語を作っているのかもしれない。
 各地でウグイスの鳴き方は異なると言うが、おかあさんは正調のホーホケキョが好ましく思える。


合う気安くなった日本初の歩行者天国 伊勢崎モール

2018年04月13日 | 日記

あれ 景色が違うよ

 久しぶりに横浜の伊勢佐木町 伊勢崎モールに行った。かってのモールと違って、おかあさんには まるでつまらない歩きにくい場所であった。
 さて、最近までこの商店街の広い歩行者天国に我が物顔で置かれていた放置自転車がないではないか。
あれ なんと歩きやすい道になったねえ。ここ何年かに渡って通勤用の自転車が何百台も置かれていて通行の邪魔をしていたのだが、まだ 買い物客の自転車と思しきものは数台あるが、すっきりと一掃されている。
 この伊勢崎モールは今や中国人のオーナーが半分はいて、実に汚い場所と化していた。
 では どうして こんなにすっきりとしたのであろうか。
 町としてみれば、商業に関係のない通勤自転車がせっかくの日本初の歩行者天国を破壊していたのだから、業を煮やしてというところか。
 自転車は便利な乗り物だが、置かれているだけでは、実に金属とゴムで出来た無機物に過ぎない。
これを駅の近くに置きっぱなしにして一日中放置するのは罪なことではないか。
 自転車置き場が不足するなら、何とか作ってもらうように嘆願したらどうか。
 それにしても あの自転車たちはどこに今 置かれているのだろうか。周辺の狭い道がふさがれているのかもしれない。
 今度 どこかの店で聞いてみることに使用。
 以前、この伊勢崎モールをニッキーと歩くと臭い鍵をして困った。今日もジャネットは盛んに花をうごめかしていた。散歩する犬も多い。
 歩きやすくなった道だが、あまり行きたくはないエリアではある。


認知症夫婦の哀れ

2018年04月08日 | 日記

認知症夫婦の哀れ

 東京の大きなマンションに住んでいる姉の体験した事だ。

先日、友人と二人でエレベーターから降りてきたら、目の前で夫婦の夫の方が突然倒れた。妻は「又 甘えて。いつもこうなんだから。」とおこそうともしない。
 夫は起きようとするが、起き上がれない。そこで 姉たちは、管理人室から車いすを借りてきて載せ、部屋まで送って行った。
 この時、起き上がるのに肩を貸した姉は、夫の体がすさまじく臭って、すぐにシャワーを浴びたが臭いが消えないように感じたそうだ。
 友人は その夫婦の隣人であった。
 それから2週間後、夫は死亡。妻が、朝夫を起こしても起きないと隣人に言ってきた。
 そこで 管理人に急報して、一緒に部屋に入った所、ゴミ屋敷と化していた
ひどい悪臭と排水溝にはゴミが詰まり、これでは風呂場も使えずもう長くお風呂に入っていなさそうだった。

 救急車が来たが、既に死んでいて警察がやってきた。
 では 、家族はいないのかと聞くと、立川に娘がいるとのことだが、探すのに手間がかかったそうだ。娘の住所も電話も言えない程認知症が進行していた。
食事もままならなかったらしく、夫婦とも枯れ木のようであった。

 私が、少なくとも火事を出さなかったのは良かったのではと言うと、水を流しっぱなしにして下の階に流れ、
下に住んでいる住民に迷惑をかけたことがあるとのこと。下の会の住民は、また いつあるかもわからないので、恐怖心を抱いて住んでいるらしいと聞いた。
 その後の始末がどうなったのかは不明だが、先日 お花見に出かけた姉が、残された妻と隣人である姉の友人が手を組んでお花見をしているところに出会ったそうだ。
 妻は少しふっくらして、げんきそうになっていた。どんな解決方法があったのかは知らないが、優しい隣人に恵まれて、今は一人で暮らしているそうだ。

姉の住むマンションは世帯数も多いので、他にも孤独死が出たり、問題のある高齢者がいるそうだ。

 この話を聞いておかあさんは不思議に思った。
 どうしてここまで放置されていたのであろうか。夫婦揃って認知症なら家族が何とかしなければと疑問を持つ。同じ東京に住んでいても、親のことは認知しないのも認知症の一つのようにも思える。

 障碍者に対して、障害を持たない人として、健常者という言葉がある。
 障害があるとおかあさんのように障害の程度に応じて福祉の手が差し伸べられる。
 ガイドヘルプとホームヘルプが最も身近な支援の手。お陰で、何日かに1度は我が家に来てくれる。
 ということは、おかあさんは絶対にこの話の夫婦のようにはならないということだ。

 健常者として生きてきて、最後は病気になって哀れなことになる。
 これを解決するには まず 次女努力。家族の応援が得られない場合は共助。とは言っても人との交流を求めないとか、嫌うとかの場合は、無理にという分けにはいかないの。
老人会に入るとか、趣味の会に入っておくとか、出来るだけ友人知人を多く作っておくことが必要だ。
 自分が動かないと高齢者の所には喜んで手を差し伸べる例は少ないと思う。
 将来を見つめて一人一人が考えておかなければいけないことだ。 
 お金があっても身元保証人がいなければ、施設にも入れない、部屋も借りることが出来ない。そして、入院も手術も身元保証人なしでは受けてもらえない。
 経済的な補償なので、そうやたらに保証人になってくれる人はいない。高齢になると保証人になってもらえる対象者がぐんと減る。
一人暮らしの身内がいない場合、病気になったら さあ どうしましょう。


百花繚乱の我が庭

2018年04月04日 | 日記

桜はもう散りかけているらしいが、我が家の庭は百花繚乱。古くからある花々から、新たに植えた花まで実に色とりどりに咲いている。 毎年華やかに咲いてくれるしゃくなげ、クロッカス 、ピンク色の常盤万作、チューリップなど狭い空間ながら最も美しい時期だ。

 今「老後ヒトリボッチ」といいう本を読んでいるが、その中にこんなことが書かれていた。

 たとえ、一人ぼっちで暮らしていても、きちんと整頓された部屋に住んでいるとにこやかに降格を上げて生活できる と。
 これを拡大解釈すると、美しい庭を見ながら暮らしている人は暗くはなれない。楽しく生きていけるとも言えるだろう。

 美しく整頓された部屋に引きこもる人はいないだろう。同感だ
 
おかあさんは視覚障碍者なので、障害支援という福祉事業が適用されて、ホームヘルパーさんが来てくれる。
 郵便物の仕分けとか、日常の掃除とか、料理もしてくれる。
一番の仕事は清掃だ。これには レイコップを使用して、布団のダニ対策も入っている。
 ジャネットの越智竹野始末も大切な仕事。
抜け毛は、これを放置したら、大変なことになる。見えないので気にはならないが、掃除機に貯まった毛の量はなかなかのものらしい。

 今は換毛時期なので特によく抜ける。これの始末は自分でもするが、コードレスクリーナーのお陰で、いつもさっぱりと過ごせる。

手入れの良くない家と比べて、ものすごくきれいなのが我が家だと自負している。 
 ホームヘルパーさんに感謝だわ。

 明日は色とりどりのガーベラを買って雇用。