ニッキ-通信 ~盲導犬ニッキ-のお母さんより~

盲導犬ニッキ-と私の日常。要援護者・障害者の防災について紹介します。

初めての公園の散歩

2018年10月24日 | 日記

 初めての公園への散歩

ジャネットとおかあさんは、今日の昼間、秋の日差しはやや強い一日だったが、とても気持ちの良い風を受けながらの散歩をした。

 これは私たちにとっては珍しい外出スタイルである。
 日ごろは、おかあさんの何らかの用事でガイドヘルパーさんと出かけるが、ガイドヘウルパーさんを頼む時間に制限があるので、ゆっくりと散歩をする余裕がないのだ。

天気の良い日にちょっと散歩に出かけたいなと思っても、誰にお願いするか。難しかった。

そこへ思いもかけず助っ人が出現。同じ筋トレのジム(カーブス)に通う会員のお一人で、隣人でもあるKYさん。
 道で出会って、数分で打ち解けて親しく話をすることが出来た。そこで、日ごろから願っていたサンポへのお手伝いを頼んだら、二つ返事でOKと言ってくれた。
 明るい人だ。
 地元の公園は人がいなくて静かで良かったのだが、ペットのマーキングがすごくて、ジャネットの集中力を保つのに一苦労した。。
 ペットならどこに頭を突っ込んでもいいが、盲導犬ともなるとそうはいかない。主役はおかあさんの散歩なのだから、おかあさんが歩きやすいようにしてもらいたい。とはいえ、初めての公園ではおかあさんがコマンドを与えられないので、ジャネットはKYさんの顔尾見ながら歩くことになる。
 彼女も初めてだから、なかなか 方向指示の言葉が出てこない。そこでジャネットはくんくんと臭い取に集中することとなる。
 しかし、二週目は違った。ジャネットは道の様子を理解しておかあさんをスムーズに誘導してくれた。
 おかあさんの住んでいる横浜市磯子区洋光台はなだらかな丘陵地だったので坂が多い。幾つかある公園は自然の土地をそのままに利用した公園で崖もある。そんな恐ろしい公園にはジャネットと一緒でもおかあさんは行くことが出来なかった。
 今日の公園は野球場の周りの周回コースなので平である。途中で高齢男性の二人連れとすれ違ったが、やはり平らな道の方が歩きやすいのかな。楽しそうに話しながら歩いていた。
 又、この公園を近いうちに歩いてみてジャネットにしっかりと道を覚えてもらうようにしよう。
 見える人にとっては何でもない散歩だが、見えない者にとってはこんなちょっとしたことが本当に嬉しいのである。
洋光台に引っ越してから20年目に得たご近所の助け人である
 ある国はもってこいの季節。
素敵な散歩タイムをありがとう。
 ジャネットとKYさんに大感謝。
 

 


盲導犬の名前の付け方ときらきらネーム

2018年10月20日 | 日記

盲導犬の名前

 盲導犬の名前の付け方だが、アルファベットを頭文字としてそこに年を付けると、例えば2018年のJ体 というと繁殖のおかあさんからおとうさん、それから生まれた子供たちが一挙に特定されるシステムになっている。ジャネットは2013年のJ体でおとうさんはまる、おかあさんはサンゴ、兄弟は7頭でそのうち3頭が盲導犬になったことが分かるのだ。
 一頃、盲導犬の名前に、日本人の名前を使っていた。
源太は友人が一緒に富士山に登った名前だ。しかし、盲導犬は社会に出てゆく存在なので、電車の中や建物の中で自分の名前と同じ名前が犬に付けられていると知ったら、あまり良い気持ちはしないだろうとの配慮から
横文字の外国人の名前が多用されていた。ジムとかジェイムズとか我が家のお姫様はジャネット。しかし、数年前からやけに分けの分からない名前が増えて来て、なかなか覚えられず困っているおかあさん。ワイオリとかノヘアとかラキとかがおかあさんの周りで聞いた名前だが、何度聞いてもすぐに忘れてしまう。

 まあ 無暗に他人から盲導犬の名前を呼ばれなくて済むメリットはある。
 一つの盲導犬協会で実働中の盲導犬の名前が重ならないようにするには気を遣う。名前はそのパピーを担当するパピーウオーカーのファミリーが4つの候補作を挙げて、その中から協会の担当が重複を避けて命名すると聞いた。
 最近はカタカナ二文字の意味不明な名前を聞くようになってきた。
 英語の言葉の綴りの一部だけを使ったりしている。

 その命名方法は言葉を耳から聞いて、意味とは関係なく音感で決めているようだ。

 今朝、ラジオでここ20年くらい前からどっと増えてきた子供のキラキラネームのに関する本を出したいとうひとみさんの話を聞いた。
 どうしてキラキラネームが増えてきたのかの考察を聞いて思ったが、漢字を感字ととらえて、本来の意味とは無関係な読ませ方を工夫していると聞いた。
 そして、その底にあるのが戦後の日本語の漢字の省略形から囲碁の文字に関する日本人の感じ方や日本語の崩壊があるとのこと。
 
 だが古代から付けられた名前を研究すると、これはどう読むのかと頭をひねる名前は続出する。
 そう聞くと、キラキラネームは日本に新風を吹き込まんとする日本語の変化を誘うきっかけなのかなとも思うこの頃。

 明治時代に日本人は一つの苗字と一つの名前をもつべしとのお達しが出たとか。
 でも おかあさんは 名前の先生に付けてもらった素敵なセカンドネームを持っているが二つ目の名前は非公式。おかあさん自身はとても気に入っている素敵な名前だ。
 
 もし自分が盲導犬の名前をつける立場にあったら何とつけようか。
 サン シャイン 太陽みたいなパートナーが輝かせてくれる人生。そうだ。おかあさんは黒ラヴのジャネットのセカンドネームをこれにしよう。


絵になる子供

2018年10月14日 | 日記

絵になる子供

 小学三年生が一人で見術館のレストランの座席について料理を注文している。手には子供には多いと思われるお金を持って。
 「これを」と言って注文をする態度も決しておどおどした様子もない。やってきた料理はオムライス。レストランはサラダとスープがフリーで好きなだけ食べられる。
 その男の子はサラダもスープもお代わりをした。

 それを見ていたおかあさんの友人が、声を掛けた。

 場所は山梨県立美術館。昨日と今日は2日間芸術マルシェと称して、100台もの出店しているとのこと。
手作りのアクセサリーやバッグ 毛糸の帽子や木工品。勿論食べ物のお店や、雑貨屋さんも店の商品を並べている。
 おかあさんは帽子を買った。

 おかあさんは2週間前にラジオでイベントが開催されることを知って友人を誘って行ってみた。
 山梨県立美術館はミレーの作品を多く所蔵することで有名な美術館だ。
 そして、美術館の周りは芸術の森公園となりかなり広い。道はそれなりに整備されており、昨日も大勢の子供が走り回り、ペット連れの人々が散策を楽しんでいた。

 お母さんたちは食事の前に美術館の開設ボランティアさんをお願いしてまずミレーに対面した。
 一挙に多くの絵を鑑賞しても疲れるだけなので、5から6点の絵を選んでもらって解説を聞いた。
 ヴォランティアのOさんは70歳代の素敵な紳士。語り口もさわやかにミレーの世界を我々に見せてくれた。視覚障碍者にとってのましてや全盲を相手にしての開設にも拘わらず、今 おかあさんの脳裏には昨日のミレーの世界が鮮やかに広がって見えている。
 素敵な鑑賞であった。

 そして、外のマルシェで立って食べるよりゆったりと座ってお昼を頂きましょうとレストランへ。

 そこで出会ったのがその子供。
 友人が声を掛けた。「一人で美術館に来たの?」
「いえ お父さんとです。おとうさんは今外できのこを売っています。「そうか。おとうさんは出店者の一人なのね。
などなど色々質問して、おかあさんは彼の住まいとお父さんの年齢まで聞いてしまった。
 そこまで聞くときのこやさんに行かずばなるまいと外に出て、場所を聞いておいたきのこやさんを目指す。
あった。あった。ここだわ。
 そこでは彼のおとうさんと思える男性が明るい声で話していた。。
 こちらは臆面もなく、かなり図々しい女二人。今 レストランで息子さんと話をしたのでやってきたことを伝えた。
「息子さんは一人で堂々とレストランで食事をしていて受け答えもはきはきしていて小学三年生とは思えなかったわと告げると
「の子は演劇をやっているのです。」と言った。
 なるほど 成程 そうか あの存在感は演劇をやっているからなのかと納得した。
 更に「彼の名前はようと言います。葉っぱに雨と書いて葉雨 でようです。妹も演劇をやっているとおとうさんは嬉しそうに言った。
 今は山梨県の白秋朝できのこ農家をしていますが27歳の時に移住してきたのですが、こちらは子供を育てるにしても素晴らしいです。
「どこから来たの?鎌倉からだと聞いて、「あれ 私たちの住まいの近くだわとすっかりおとうさんと話が弾んだ。
 

 おかあさんの友人が小淵沢に住んでいて白秋という町の名前は何度も聞いて知っている。ああ こうやって 移住してしっかりと根を張って生きている人がいるんだね。頑張ってねと売れ残っていた枝豆を買ったつもりがお金を払ったのにおしゃべりに気を取られてもらって来なかったのが残念であったが、これも思い出。

 すっかりと秋の気候になって汗をかかなくて済んだのも良かった。
 ジャネットはいろんな臭いがする地面をくんくんと嗅ぎながら久々に沢山歩いた。

「角笛を副羊飼い」

会館40周年を記念して購入したばかりの会が の展示がこの9月から始まったばかり。それを見たのも収穫だった。
芸術の秋を堪能できた豊かな一日であった。
節ちゃん もジャネットにも感謝感謝。


竜巻警報迄出た横浜

2018年10月01日 | 日記

竜巻警報迄出た横浜

 昨夜12時頃から午後3時ごろまでまるで鞭うたれるかのごとき強風。我が家は
 移り住んで20年。
たつまきの発生もあるかもとの報に根がさえて付けない。
恐怖を感じたのは初めてだ。とはいえ、何事もなく終わった。
 一つだけ、ベランダの床面に泥が吹き込んでひどい。
 ベランダはジャネットがトイレ場として使っているので早くきれいにしなければ
と朝一番で大掃除をした。
この旅の強風で果物は落ちなかったか、ハウスは倒れなかったか。心配だ。
 午後 街に出かけたが、風が残っていてその為に歩くのに必要な音が聞えない。
 歩くのに欲しいのは車道を走る車の音だ。それが聞こえにくい。
 ジャネットまで風にほんろうされるのか基本の歩行が出来ない。
 帰りは危険を回避してタクシーを利用。
 又 台風25号が発生したようだ。