昨日は 夕方には晴れるとの声を信じて、雨の中を上のまで出かけた 目的地は東京都美術館。バード カービングのコンクールの中でバードを触らせてくれて、しかも 専門家の説明があるとの情報を得たおかあさん。野鳥が大好き。鳥の声帯を詳しく知りたいおかあさん。
説明の中で興味深く聞いたのは、鶴の哺育方法。 鶴には刷り込みという習性があって、親の鶴が育児放棄したり、何らかの理由で子供の鶴が親鳥から離された時、その卵はふ卵器で孵されるそして孵化して最初に目にしたものを親として認識する。動物園などで飼育員に育てられた子鶴はもう 野生の群れには決して戻れないそうだ。
そこで工夫されたの が「ハンド ピペット」という物。 鶴の頭に くちばしを付けて後ろからそのくちばしを上下に動かす。人間の方は姿を白い布をかぶって見せ無くして、決して声を出さない。鶴の声は録音で流して子供の鶴の反応を見ながら すりえをやり、地面を掘ってみみずを取って食べさせたりして野外で餌を探すことを覚えさせる。 鶴も賢いので、一度みみずが食べ物だと教えると後は自分で地面をつついて食べられるようになるそうだ。このようにして育てたはぐれ子鶴は、野生の群れにすっと溶け込める由。この時に給餌用として使う ハンド ピペットは説明をしてくれた先生がアメリカに送っているとのこと。子鶴の未来を野生で暮らせるようにとの優しい配慮だ。
鳥島に生息するあほうどり。江戸時代の末期にひどい商人の手にかかって、絶滅寸前まで追い込まれた。上等な羽毛として江戸時代末期から明治初めにかけての日本から欧州方面への大きな輸出品の一つであった。あほうどりは羽を広げると3めーとるもある大きな鳥で羽は真っ白で組から上は金色の美しいとぢだそうだ。白い羽毛の中に金色の羽が混ざっていると当時は大評判の売れ筋商品だった。そこで乱獲しすぎた結果たった15年で絶滅じょうたいにまで陥った。
しかし、今では復活して5千羽以上となり心ある人々の手で少しずつ増えてきているとのことで良かった。 このどりを彫るのは大変。何しろ大きいから
自然界の生き物は人間と共生しているが、人の欲得から悪影響を受けて絶滅にひんすることがある。巨大な台風で多くの野鳥が死んでしまった。 又 来年こんなことがあると、恐竜時代から生き延びて来た野鳥たちがいなくなることに気づいている人はどのくらいいるのか。 今日 NHKの番組でフィジーの村の農園の猫をうつしていたが、おかあさんには、BGMのように聞こえていた小鳥の歌声が耳に心地よく聞こえていた。 賑やかな、しかも 音楽的にも楽しく聞ける鳴き声であった。 いつか行ってみたい場所の一つとなった。