五十の手習い足払い

五十歳を過ぎて始めたブログももう何年目?
山梨に住む新しモノ好きのオヤジが自分の趣味や日々の暮らしをつづります。

街からタバコ屋が消える日

2013年12月22日 | 日々のつれづれに
今朝の新聞に折り込まれていた近所のコンビニの広告。

たばこカートン(10個入り、約4,100円)を買ってくれたお客さんに景品としてBOXティッシュ5箱のプレゼント。
「今回もやります」と銘打っているだけあって、先月今月だけで何と4回目。
まあ、こんなことを立て続けにやられたら近くのタバコ屋は大打撃です。
現に、この期間中のうちの店の売り上げは見るも無残な結果でした。

たばこひと箱(410円)売れるたびに小売店がもらえる利益(手数料)が10.5パーセント、すなわち43.05円。
1カートン売って430.5円の売り上げしかないのに、BOXティッシュを5箱も景品に出す余裕はとてもないのです。

自由競争だから文句も言えないけれど、たばこ全体のうち75パーセントの売り上げ(日本たばこの所長さんの話)はコンビニが
占めているそうで、小さなたばこ店が街から姿を消すのもそう遠くはないのかもしれません。

世の中、どこもかしこも健康に関する「たばこ悪者論」が蔓延していて、愛煙家は肩身の狭い思いをしているのかもしれませんが、それ以上に憤懣やる方ないのはたばこ小売店。

まあ、すこし愚痴にお付き合いください。

わが町のたばこ小売店は約20軒。
で、そこで売り上げるたばこの中に含まれるたばこ税により町に入るお金は9,500万円。
小売店がたばこを仕入れるだけで、役場の職員は「何もしなくても」これだけの税収を上げているんですよ。

一方小売店の主力販売ツールともいうべき自動販売機。
悪名高きTASPOによって、自販機によるたばこの売り上げは五分の一以下に減りました。(今のコンビニが売り上げを伸ばしているのはTASPOがないからと断言してもいい!対面販売でもたばこを売るときには年齢を確認することになっていますが、現状は画面にタッチするだけの確認などで、事実上コンビニでの未成年に対するたばこ販売は野放し状態)

我が家の自販機も通常リース期間を過ぎて一年契約に変更していますが、年間のリース料が税込みで26,250円。
この支払をたばこの利益でまかなおうとすると、実に610個ものたばこを売らなくてはなりません。
他に電気代もかかるし、これは正直キツイです。

小売店の中にもリース代も払えずに自販機を手放してしまって、事実上閉店状態のお店もあります。
まさにたばこ小売店は風前の灯火なのです。

経営形態の関係でコンビニは必ずしもその町に税金を落とすとは限りません。
知らず知らずのうちに町の税収は落ちていきます。(コンビニ収入の3割近くがたばこの売り上げというデータもあるそうです)

町の税収担当の皆さん、たばこ自販機のリース代の補助金を小売店に少しは出してあげようとは思いませんか?
無理だろうなあ。
コメント
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