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écriture新人作家杉浦李奈の推論 松岡圭祐

デビュー作で時の人となった作家の盗作疑惑に端を発した殺人事件を扱ったミステリー。事件の経過とともに、新人作家や弱小出版社の苦境、文学賞選考の舞台裏といった文壇や出版業界の闇が次々と明らかになっていく。さらに事件の中心人物が大学で文学を教える教授という設定で随所に文学論が交わされるのも面白い。この人も悪い人だったの?という感じで事件の真相はかなり意外。帯を見るとシリーズ第1巻とあり、既にシリーズ化が決まっているらしい。(「écriture新人作家杉浦李奈の推論」 松岡圭祐、角川文庫)
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