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晴れても雪でも 北大路公子

相変わらず、著者の北海道の雪との戦いを中心とした日常エッセイだが、いくら読んでも飽きないし、いくら読んでも面白い。「雪」はいつの間にか「アレ」と呼ばれるようになり、戦いは果てしなく続く。自分自身も「わっにゃにゃいではにゅにゅに」の意味が分かるようになってしまった。家族の皆さんや飼い犬の日常も変わらないようでいて少しずつ変化していく。隣の奥さんが雪かきを手伝ってくれるというくだりも、いつの間にか自分の中では「参戦」という言葉に置き換えて読んでしまっている。色々なことを気にしながら、ずっと読み続けていたいと思う不思議な世界だ。(「晴れても雪でも」 北大路公子、集英社文庫)

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