震災直後、節電の為、四月末までの夜間開放が中止となっていた我々のホームグラウンドの中学校体育館は、夏まで中止が延長されてしまったが、状況からすると想定内の措置だったので、事前に他区での公共施設を探していた。自治体によって夜間使用の取り扱いも様々なようで、近隣地区でどうにか週末の夜が確保出来た。
今回使用した施設はこれまで一度も使用した事の無い公共施設であった。人気のある「週末の夜」が確保出来るのだから余り知られていない施設なのだろう。今後も確保出来るように詳細は伏せておこうまた通常使用している施設料金と比べても1/3から1/4で使用出来るのも魅力である。有難い話である。やっぱり詳細は伏せておこう
練習当日、仕事が終わってから体育館に向かう。懐かしい行動パターンだ。ウキウキした気分で駐車場に車を停めると体育館からはメンバーたちの声とボールの音が聞こえる。そして初めての体育館に一歩足を踏み入れる・・・二歩目で向こう側の壁が迫って来るようなバレーボールコートがぴったり一面「だけ」収まる審判台を置くスペースも無いなかなかコンパクトで「趣」のある館内であった。少しでもボールが逸れると壁に当たるのだが、そのおかげでボールを追い掛ける労力が軽減されるので私にとっては三時間でも耐えられた。帰宅すると心地良い疲れが懐かしく感じた。当たり前の日常が嬉しいものだ。
とりあえず来月末まで毎週土曜日の確保が出来たので、震災前のように週一回の運動のスペースが可能となり、ようやくいつもの生活のリズムに戻れそうだ。改めてバレーボールが出来る環境をしみじみと実感しつつ、冷や汗と加齢臭を撒き散らしてやろうじゃないかと思った。