先日の新聞で『新宿駅最後の小さなお店ベルク』とちょっと気になるタイトルの本が紹介されており、翌日すぐに買いに行った。
どこのチェーンにも属さない個人経営である「ベルク」はJR新宿駅東口改札から徒歩15秒の駅ビル地下と言う日本一の立地にある、ビア&カフェのセルフサービスのファストフード店で、コーヒー210円、生ビール315円という低料金にもかかわらず、メニューの種類は100以上。15坪の店は、朝から晩まで客がひっきりなしに訪れ、1日の売り上げが60万円と、館内ナンバーワンの坪効率を誇る。
18年前、純喫茶だった店を両親から受け継いだ時、著者は業態を「薄利多売」に大きく転換した。それを成功に導いたのが、効率至上の対極にある、個人店ならではのこだわりだ。それを象徴するのが、本書で明かされる食材原価率。42.5%という数字は、業界的には「ほとんどクレイジー」な高さなのだという。
その非効率を埋めて利益を上げるスタイルが、まさしく経営努力であり、そこが老若男女多くの客に愛される所以である。が、そんな人気店は今、駅ビルのオーナーから立ち退きを迫られている最中。大手チェーンと違う経営論理を持つ個人商店は、効率的に管理できないからだ。しかし今、世界の大都市はビル街の足元に、低家賃で個人商店を導入する時代。個人商店はすなわち時代の最先端にある。効率至上で行きたいのなら、むしろ個人商店の価値にこそ気付くべきだ。・・・と解説には書いてあった。
実在店の話で、個人経営店ならではのこだわりが人気の秘訣のお店である。業種こそ違えど、色々と共感出来る部分があり、勉強になった一冊であった。とても物腰が柔らかい文章に筆者(店長)の人柄が表れていた。ここでビールとソーセージを食べたいものだ。今度行ってみようっと!思っているのだが、なかなか新宿に行く機会がない・・・
有限会社やな瀬不動産
どこのチェーンにも属さない個人経営である「ベルク」はJR新宿駅東口改札から徒歩15秒の駅ビル地下と言う日本一の立地にある、ビア&カフェのセルフサービスのファストフード店で、コーヒー210円、生ビール315円という低料金にもかかわらず、メニューの種類は100以上。15坪の店は、朝から晩まで客がひっきりなしに訪れ、1日の売り上げが60万円と、館内ナンバーワンの坪効率を誇る。
18年前、純喫茶だった店を両親から受け継いだ時、著者は業態を「薄利多売」に大きく転換した。それを成功に導いたのが、効率至上の対極にある、個人店ならではのこだわりだ。それを象徴するのが、本書で明かされる食材原価率。42.5%という数字は、業界的には「ほとんどクレイジー」な高さなのだという。
その非効率を埋めて利益を上げるスタイルが、まさしく経営努力であり、そこが老若男女多くの客に愛される所以である。が、そんな人気店は今、駅ビルのオーナーから立ち退きを迫られている最中。大手チェーンと違う経営論理を持つ個人商店は、効率的に管理できないからだ。しかし今、世界の大都市はビル街の足元に、低家賃で個人商店を導入する時代。個人商店はすなわち時代の最先端にある。効率至上で行きたいのなら、むしろ個人商店の価値にこそ気付くべきだ。・・・と解説には書いてあった。
実在店の話で、個人経営店ならではのこだわりが人気の秘訣のお店である。業種こそ違えど、色々と共感出来る部分があり、勉強になった一冊であった。とても物腰が柔らかい文章に筆者(店長)の人柄が表れていた。ここでビールとソーセージを食べたいものだ。今度行ってみようっと!思っているのだが、なかなか新宿に行く機会がない・・・
有限会社やな瀬不動産