たか爺のワンダースクール通信

「センス・オブ・ワンダー」をキーワードにした野遊び教室「自然体感塾ワンダースクール」の活動記録とお花中心のブログです。

親子でワンダー「空とぶ魔法のフシギダネ」

2022年11月15日 | 光が丘公園

 光が丘公園のイチョウ並木です。


 11月5日(土)は親子でワンダー「空とぶ魔法のフシギダネ」。ここ数年はゆりの木広場からスタートのショートコースを使っていましたが、今年は観察対象となる木が不作のため、久々にくすの木広場からスタートのロングコースに変更しました。たか爺はしゃべりっぱなしになるため、写真は上のイチョウ並木のみ…。あとはすべてさち婆にお任せですね。


 上のクスノキは「ねりまの名木」です。
 早く到着されたご家族には、根元に落ちている小枝で「香りのえんぴつ」も楽しんでもらいました。種子散布でいくと、鳥が食べて種まきする動物被食散布の液果をつけます。


 オオスズメバチのオス蜂も見てもらって。


 ちょっと触ってみるだけで、自分でつかんで記念撮影できる子はいなかったけど…。


 参加者は5家族17名。まずは「魔法の草の実」ガガイモから。ようやく開き始めた今年の袋果で、きれいに折りたたまれて入っている種髪(綿毛)と種を見てもらっているところです。


 まだ完全に開ききってはいなかったので、種の旅立ちには輪ゴムでとめておいた何年か前の袋果を使いました。



 ふわふわと風に舞いながら旅立っていきましたね。何年も待たせてしまってごめんなさい…。


 次はアオギリ。木はすぐ近くにあるのですが、事前調査の際に落ちているものは見つからなかったので、持参したサンプルを配布中です。


 1~5個の種が付いたアオギリの心皮ですね。


 まずは5枚に裂開した蒴果を見てもらって。


 空とぶボートを飛ばしてみてもらいました!? 付いている種の数に関わらず回転するのが不思議です。


 ユリノキの集合果もサンプルを配布。今年はゆりの木広場のユリノキも不作で、こちらのコース上にはないもので…。


 翼果をバラバラにして飛ばして見てもらいました。


 ここからは移動しながら。左は食べられるどんぐり、スダジイの木です。
 

 スダジイの堅果はタンニンが少ないので生食OKですが、炒るとさらにおいしくなりますよね。種子散布は重力散布で落ちるだけ…。この形じゃ♬どんぐりころころ♬というわけにもいかないだろうし、貯食型散布と言ったって、都市公園じゃあねぇ…。


 「種のシャワー」は久しぶりにやりましたねぇ~。


 今どき使っている人も少ない捕虫網、志賀昆虫普及社製の竹5本継の柄でございます。まあ、変な爺さんが木の枝をにぎりしめて歩くよりは怪しまれないかも!?


 クマシデの果穂です。種付きの果苞が60前後集まったもので、種が熟すとバラバラになって、果苞が翼となってクルクル回転しながら風に運ばれていくわけですね。


 バラバラになる前にスプレー糊で固めておいたサンプルも見てもらいました。


 事前調査の際に見つかった亡骸はなくなっていましたが、朽木となった部分から脱出できなかったヤマトタマムシの体の一部は出てきたので、見てもらっているところです。


 残念ながら、アキニレの翼果は見つからず…。


 動物付着散布、いわゆる「くっつきむし」のアレチヌスビトハギですね。


 この子は昨年もこうなっていなかったかぁ…。


 ケチヂミザサも動物付着散布。アレチヌスビトハギは柔らかいフックでくっつきますが、ケチヂミザサは粘液でくっつくタイプになります。


 アメリカスズカケノキの集合果を見てもらっているところです。


 これですね。


 サンプルを配布中。何年前のだろう? たか爺は昔よく赤や緑のスプレーをかけてXmasのリースに飾ったり、黒のスプレーをかけてぬいぐるみ用の目玉を貼り付け、オギのトトロのリースに飾ったりしておりました。たまに後で爆発しちゃいますけれどもねぇ…。


 割ってみます。


 1つに500個と言われている綿毛付きの種が集まったものですが、こちらのママのほうが簡単に割れたかも!? 


 「種のシャワー」の第2弾はトウカエデ。


 今年は不作ですが、見たり集めたりしてもらえてよかったです。


 翼果ですね。


 カシワのどんぐりを見つけた子どもたちもいました。


 なんとシギゾウムシの幼虫まで!


 コナラシギゾウムシかな。


 「種のシャワー」のトリは大豊作のアカシデですねぇ~。



 シャワーの浴び過ぎかも!?


 松ぼっくりも見てもらって。


 サンプルにて球果と種のお話も。


 サンプルも配布しました。


 いわば小さな松ぼっくりのメタセコイアの球果も。


 イロハモミジの翼果も集めてもらいました。


 ケヤキの堅果は小枝や葉っぱといっしょに空を舞います。今年は不作でしたが、探せば見つかる程度には落ちていてよかったですね。


 ドイツトウヒです。


 松ぼっくりは上のほうだけ…。


 最後に、名前はスギちゃんでも実はマツコ・デラックスのヒマラヤスギを見てもらって!?


 今年は豊作ですが、球果がバラバラになって落ちるのはもう少し先になりそうです。


 で、100均のプラケースに閉じ込めたサンプルを見てもらって。


 球果を放り投げます。


 大きなペラペラの翼が付いた種は見つかったかな?


 この子は上と下も!?


 上の「ヒマラヤスギのバラ」はサンプルを配布しておきました。これからは木の下で実際に探してみてくださいね。


 テーブルについて、まずは昔の「くっつきむしの草の実ビンゴ」盤を見てもらっているところかな。今回は移動がロングコースなので、後半の模型作りは30分のみ。両面折紙バージョンは省きました。


 モダマも見てもらって。


 ツノゴマも。


 風散布の「空とぶ魔法のフシギダネ」のコレクションケースに。


 その他の種子散布コレクションケースも見てもらってから、模型作りへ。


 アルソミトラの実は写真にて。丸ごとだと1個15万~20万はしますからねぇ…。大きくて持ち歩けないし…。


 翼付きの種は本物を。これは1つ500円也。


 模型の製作中です。


 飛ばしてみます。


 タイミングが合わないのは毎度のことで…。


 真っすぐには飛ばなかったけれどもよく飛んでいたほうかな。


 次にラワンの種を。これは2.500円也。



 模型作りはていねいにね。


 飛ばしてみます。




 手投げのあとは輪ゴムを使って。


 全員合格!?


 小さな子には秘密兵器を。


 ただの手提げホルダーですが…。 



 とりあえず今年も楽しんでもらえたようでよかったぁ~。
 来年も開催予定でいますが、たか爺に大きなバッグをしょって1時間半歩く体力が残っているかどうか、ちょっと心配かも…。

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