「おまえさん」上巻を読みました。

宮部みゆき著作「おまえさん」上巻を読みました。この本は「ぼんくら」「日暮し」に続く作品で「日暮し」から一年後が舞台になっています。そういうわけで、主人公の平四郎、弓之介を始め政五郎やおでこ、お徳さんなどお馴染みの面々が登場し、事件が進展していきます。と同時にこの作品では間島信之輔という若い役人が世の中というものを知って一人前の町方役人になっていく様が大きな柱のようです。平四郎は良き先輩として信之輔を導いていくところが微笑ましいです。
また本筋の事件だけでなく、おでこの産みの母親の件、信之輔の家に居候する変わり者の老人、往来で刃物を振り回して捕まった仙太郎、弓之介の実家のゴタゴタなどいろな脇を固める話題が満載です。これからどのように話が進展していくか楽しみです。