■ 東日本大震災の被災地ではまだまだ大勢の人たちが避難生活を続けている。
学校の体育館などでは、プライバシーの確保もできず、着替えや赤ちゃんへの授乳などにも不自由しているなどと報じられている。仮設住宅の建設にはまだまだ時間がかかるだろう。建築資材も不足しているという情報も伝わってくる。
そんな状況のなか、仮設のパーティションを設置する動きもあるようだ。今朝(6日)の新聞にも、仮設間仕切りの提案が載っている(信濃毎日新聞:信州大学医学部脳神経外科学講座の呼びかけをきっかけに、日本脳神経外科学界が準備を進めていて、あす(7日)発表展示用パネルを使った間仕切りを福島県伊達市の避難所になっている体育館に設置する、と記事にある)。
私はふと思った、テントを張る、(いまのテントは張るとはいわないかな、)つくったらどうかと。登山やキャンプで使うテントを避難所につくるのはどうだろう・・・。組み立てるのも簡単だ。風も吹かないし、固定するのはなんとかなるだろう。テントのカラフルな色彩もいいではないか。
避難所となっている体育館の中に小さな「まち」をつくってしまうのだ。
家族単位で使うだけのテントが用意できなければ、前述のプライバシー確保のために使ってもいいだろう・・・。テントには表札や室名札もかける。喫茶スペースのためのテント、子どもたちの遊びや勉強スペースとしてのテント・・・。テントを送る人は励ましのメッセージを書いてもいいかもしれない。
「まち」には「みち」も欲しい。「みち」の脇には花も飾りたい。ポストがあってもいい。このようにして、日常を演出したらどうだろう。被災者は心も体も極度に疲れていることだろう。少しでも避難所の生活環境を良くする工夫をして、この苦難を乗り越えて欲しい、と願うばかりだ。
私にできることは、所用などで出かける先々に設置されている募金箱に義捐金を投じることくらい・・・。でもそうして被災者に寄り添い続けることができたらいいな、と思っている。