透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

情報が的確に伝わるデザイン

2008-09-21 | A あれこれ



■ 車のスピードや走行距離などの表示はメーカーや車種によってそれそれ異なりますね。ガソリンの残量表示に注目。上下共にガソリンが減るとバーが一本ずつ消えていくという表示をしています。

上の表示の場合、バーの長さが一定ではありません。この表示だとついバーの長さにも意味があるのではないかと思ってしまいます。これを棒グラフにみてしまうのです。バーの長さが次第に短くなっていますから、満タンにしてはじめのころよりも後のほうがガソリンの消費量が少なくてバーが消えると思ってしまうのです。つまりバーの長さにガソリンの消費量という情報が示されている、と思ってしまうのです。でもバーの長さにそのような情報は無いと思います。

下の表示はバーの長さが一定ですから、直感的に分かりやすいです。ガソリンの消費量が満タンのときからずっと一定量減るとバーが1本消えるということが分かります。

共にトヨタの車の表示ですが、デザインを検討するときこのようなことは問題にならないのでしょうか。

バーの長さにガソリンの量という情報を載せていないのならば、そのことがきちんとわかるようなデザインにすべきでしょう。この場合、バーの長さを変えてはいけないのです。従って下の表示は○、上の表示は×です。

計器類が示す情報が的確伝わるようなデザインにすべきです。意味の無い単なるデザインは数量を示す計器類ではすべきではない、そう思います。車のフォルムのデザインとは違うのです。これはデザインの基本だと私は思うのですが・・・。





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