□ 「レオナルド・ダ・ビンチ展」@東京都美術館
ルネッサンス期の絵画の描法にレオナルドが与えた影響の大きさを示す 「レオナルド以前」、「レオナルドとその時代」、「レオナルド以降」とレオナルド自身が描いた素描、メモなどの展示。レオナルドが左手で書いた細かな鏡文字、両手で描いた素描などに感動。「おお、これが自筆のスケッチか・・・」
次、東京国立博物館へ。レストラン「ゆりの木」で昼食。食前に熊野古道麦酒を飲む。なかなか美味い。
□ 「大神社展」@東京国立博物館平成館(会期は0602まで)。
全国各地の神社のお宝大集合。60点近くの国宝(*1)をはじめ、最高の技術でつくられた名品の数々。あの北条政子が奉納した梅蒔絵手箱(国宝)、金銅製雛機(ひなはた、織機のミニチュア 国宝)、古事記上巻の書写(室町時代 重要文化財)、春日神鹿御正体(かすがしんろくみしょうたい 南北朝時代 重要文化財)、唐鞍(鎌倉時代 国宝)、それから足利尊氏寄進状(南北朝時代 重要文化財)・・・。平安時代の獅子・狛犬(滋賀・若松神社)も。
多くの神像の展示。仏像との違いを表現するのに苦労したんだろうな、と思う。やはり神像は人前に姿を見せない方がいいなあ。この国にはすごいお宝がいっぱいあるんだ(*1 前期、後期を合わせると77点の国宝が展示された)。感動。こんな機会はもう無いかもしれない・・・。
「レオナルド・ダ・ビンチ展」は知性の展示、「大神社展」は技術の展示。
10時過ぎから観始めて、両展を観終えたのは6時過ぎだった。疲れた・・・。国立西洋美術館で開催中の「ラファエロ展」はあきらめて東京駅へ。
持ち帰ったリーフレットの写真を転載しました。
□ 内藤 廣が店舗の内装設計をした「TORAYA TOKYO」。
人工大理石のストライプ状のモダンな白壁が古いレンガの素材感を際立たせている。新旧の対比が美しい。やはり時間を蓄積できるレンガはいい。また行こう。
その後、新宿へ移動。「響」で夕食。店内が騒々しかったのは残念。
村上春樹の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』に**つくるは自分がこのまま列車に乗り込み、今から松本に向かうところを想像した。**(355頁)**塩尻まで中央線を進み、それから松本までは篠ノ井線を走る。列車が松本に着くのは真夜中の五分前だ。**(354頁)と描かれている最終の特急あずさで帰路についた。