透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

大仙院の庭

2006-10-12 | A あれこれ


月刊「カーサ ブルータス」特別号 06年9月号

 記憶の片隅にあってずっと気になっていた、どこの庭だったかなと。

書店で立ち読みした雑誌に偶然この庭を見つけたときはビックリした。記憶とぴったり符合した瞬間だった。急流を下る舟を見たとき、あ、これだ!と思った。この写真には写っていないが、左側には滝に見立てた石組みもあって、その部分も記憶に合致した。そうか大仙院の庭なのか、この石は舟石というのか・・・。

龍安寺の石庭は何回か見ているが、抽象的で多様な解釈が可能なところが魅力だろう。あるいはそれは解釈不能ということかもしれないが。それに対して黒い石で構成されたこの庭は立体的な水墨画のようだ。自然をぎゅっと凝縮している。龍安寺の庭の対極にあるこの具象的な庭もまた魅力的だ。

さて、私の記憶の中に長い間留まっていた庭が、大徳寺の塔頭(たっちゅう)、大仙院の庭だということは分かったが、では一体いつ私の記憶にインプットされたのか・・・。
こちらはまだ分からない。中学の社会科の教科書? 修学旅行? その後の旅行? できたら確認したい。まずは今年の1月に一緒に京都に出かけた昔の仲間に訊いてみよう。

『空港にて』村上龍/文春文庫 カバーの空港は羽田の第二旅客ターミナルですよ、って教えてくれたSさん、ありがとう。


 


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