透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

― 平面が台形の火の見櫓

2015-02-01 | A 火の見櫓っておもしろい



奈良市白毫寺町の火の見櫓

■ 先日奈良市内で火の見櫓を2基見たが、内1基は櫓の平面が台形だった。上の写真で下段の水平部材を目で追うとそのことが分かる。手前の丸鋼の梯子段が台形の上底(平行2辺の短辺)になっている。この形を見て、以前 長野県は立科町でもやはり台形の火の見櫓を見たことを思い出した。


北佐久郡立科町の火の見櫓

一番上の梯子段のところを見ると櫓の平面が台形であることが分かる。 奈良と長野で同じ構成で造られた火の見櫓を見たことになる。偶々同じ形になったということだろうか。台形の火の見櫓は関西方面では散見されるそうで、標準的な形なのかもしれない。

構造的なバランスということから見てこの形はどうなんだろう。

 
奈良市の火の見櫓(左)と立科町の火の見櫓(右)

よく見ると奈良の櫓は水平部材のところに必ず梯子段が来るようにしてあるが、立科の櫓の場合は両部材がずれているところがある。構造的には一致している方が好ましいだろう。

平面が台形ということは同じでも見張り台や屋根のデザインは全く違う。火の見櫓は十基十色だ。


 

 


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