■ 「屋敷林と歴史的まちなみプロジェクト」が安曇野に点在する屋敷林を調査する活動を続けていたが、ようやくその成果が1冊の本とマップにまとめられた(写真)。
本のあとがきによると平成20年6月に景観サポーターの屋敷林グループを中心に「屋敷林と歴史的まちなみプロジェクト」が設立され、以来18回の現地調査と、なんと55回の会議を経て、この度の活動報告の発刊になったという。
安曇野の景観を構成する要素として重要な屋敷林も近年次第に減少しているそうだ。プロジェクトのリーダーは巻頭の挨拶文でこのことについて触れ、その理由として、剪定費用が毎年かかること(所有者の費用負担は相当な額になるだろう)と近隣への落ち葉の気がねを挙げている。
プロジェクトでは今回の調査を屋敷林保全のためのファーストステップと位置付け、この先基金を集めたり、屋敷林の手入れの手伝いをするボランティアを募ったりするというような活動展開も構想しているようだ。
安曇野の屋敷林を守っていこうという取り組みが、景観や生活環境をどのようにして保全していくのか、という全国的な共通課題に対する有効な答えになることを期待し、このような活動を続けているスタッフの皆さんに感謝する。
安曇野市三郷にて
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