透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「シルクロードがむしゃら紀行」再読

2017-07-04 | A 読書日記

■ 『シルクロードがむしゃら紀行―女ひとり一万キロ』大高美貴(現在は大高未貴)/新潮社を再読した。本書の奥付を見ると発行/2001年1月20日となっている。この年に読んだとすれば、16年ぶりの再読ということになる。

自転車で世界一周した岡谷市の小口良平さんの講演を聴き、その約8年半に及ぶ旅の記録『スマイル!笑顔と出会った自転車地球一周 157ヵ国、155,502km』を読んで、類書を読もうと、この本を自室の書棚から取り出して読んだ次第。

ウズベキスタンのタシケントの駅でサマルカントまでの切符を申し込むものの、切符を買うことができなかった。駅構内の警察で許可をもらわなければなければならないことが分かり、警察に行くと、**「そりゃ、無理な話だ。あんた世界地図を見たことがあるのか?イスタンブールは遠い場所にある。悪いことはいわない。タシケント空港に戻って日本に帰りな!」**(232頁)と警察官に言われてしまう。

ビザの取得が難しかったり、困難なことが次から次へと起る。旅程を示す地図で都市の名前を確認しながら読み進んだ。

このような旅をすることは私には無理。せめてこのような本を読んで、夢で枯野、いやシルクロードを旅したい。