透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

デザインの力

2008-07-15 | A あれこれ


 朝のラジオ番組「日本全国8時です」、毎週火曜日のゲストは詩人の荒川洋治さんです。今朝、荒川さんは文庫本のカバーデザインについて語っていました。取り上げていた文庫の1冊がこれ、集英社文庫の「伊豆の踊り子」です。

森本さんが「おっぱい丸出しかと思った」と確か言ってましたが、確かにそう見えますね。 集英社、何を考えているんだか。こういう奇を衒ったデザインって一過性で長続きしない、と私は思います。川端康成の文学に相応しいとは思いません。このデザインでは書店で手にしようとは思いません。あ、いや、あれ?って気になって手にとってよくよく見るかも知れませんが、購入しようとは思わないでしょう。集英社新書のデザインは好きですが。

ちなみに集英社文庫の「こころ」は



これです。若い人たちに読んで欲しい、という意図でしょうか。京極夏彦か乙一かと思ってしまいます、でもどちらとも少し違うかな。



岩波文庫は品位を保っていると荒川さんが言ってましたが確かに岩波の良識を感じます。角川のデザインも悪くないですが、「こころ」というか漱石に相応しいかどうか。



この白いカバーをみてあれ?って思いませんでしたか? 先のラジオ番組でも話題になっていましたが、これは新潮文庫の期間限定スペシャルカバー、だそうです。このデザインからは近代文学の名作というイメージは伝わってきません。上品なデザインだとは思いますが、現代文学かなと思ってしまいますね。

こうしてみるとデザインって多様ですね。そしてデザインの力が売上を大きく左右するだろうなって改めて思います。



漱石といえばやはり一番右の津田青楓が装幀をした「色鳥」から採ったというデザインが好きです。

生物多様性とブログの継続

2008-07-15 | A 読書日記
 地球上にはおよそ3000万種の生物がいるといわれているそうですね。人間の様々な行為がこの「生物多様性」を破壊していると指摘されています。

昨日のテレビ番組「日曜フォーラム」は「生物多様性」を守るために、今何をすべきかをテーマにして開催されたフォーラムを放送していました。
(NHK教育TV 6:00PM~7:00PM)

そもそもなぜこれほど多くの生物が地球上にいるのでしょう・・・。

どうやら、地球の環境が変化してもいろんな生物がいれば、中にはそれに対応して生き延びることができる生物もいるだろうということらしいです。したたかな神様の戦略ということでしょうか・・・。

「ブログ」も同様かもしれませんね。途中で書くことがない・・・、とならないためには様々なテーマを用意しておく、ということがポイントかもしれません。理屈は生物を絶やさないために「多様性」という作戦を採った神様の考え方と同じです。

あるテーマで書けなくなっても別のテーマがある・・・。このことを別に意識していたわけではありませんが、建築と本にテーマを限定はしているものの、サブテーマをいくつも設定していたのは良かった、と思います。

テーマを減らさないように努力しないと・・・。そういえば「包む」もテーマにしたはずですが書いていません。既に「絶滅危惧テーマ。なにか書かないと・・・。