飄(つむじ風)

純粋な理知をブログに注ぐ。

阿久根市元市長が語る公務員法の闇=日本の闇

2014-11-30 17:18:08 | 竹原信一元市長

驚くべきことに、日本は法治国家でなかった!
中国は『人治国家』と呼ばれる?!
日本は法治国家でないとすれば、
何治国家であろうか?
世界に稀なる『裁量国家』であろうか?!
誰が裁量するのか?
官僚=官吏である。

 

官吏とは、組織に魂を売った人間のことである。

良し悪しに関係がない。組織のお上に従うのが、官吏であるからだ。

それが、国家公務員法では、公務員(一般職公務員)と呼ばれている。

日本国憲法第15条でいう公務員とは、全く、異質の存在である。


 

国家公務員法は、明らかに現行憲法違反である。

 

その官吏が、裁量をする国、それが日本である。

官吏=官僚裁量国家日本である。

官吏にあらざれば、人にあらず、

一般の国民は組織に生かされた民に過ぎない。

 

民とは、井口博士によれば

民(たみ)と民(みん)と訓読みと音読みでは意味が逆転するようであるから、

ここでは民(たみ)としておこう。

 

民百姓の民(たみ)である。

要するに、日本の国民はお上に生かされた存在に過ぎない。

お上を仰いで、意を行うのが官吏である。

それが、今や、一般職公務員と呼ばれている。

日本国憲法でいう「公務員」は、国民によって選ばれた人となっているが、

全くの別物である。

 

日本には、法治主義は生かされていない。

そして、

民主主義もない。

実際に稼働しているのは、官吏(官僚)主義であり、その裁量国家である。

 

憲法には、民主主義が述べられているが、

国家公務員法では、見事に官吏(官僚)主義にすり替えられている。

法治主義から観れば、明らかに憲法違反であるし、

驚くべきことに、

国家公務員法は、あらゆる法律(憲法を含む)に優先すると書かれている・・・??


 

こんなことは、誰も知らないだろう?!

勿論、私も知らなかった。

 

さらに、

憲法には、三権分立が明記されているが、

どうもそれは違うようである。

最高裁判所という司法は、

安全保障という政治判断は、憲法判断に馴染まないという事で、

行政判断を放棄した。


 

これも、法治主義から言えば、違憲である。

が、

官吏(官僚)主義は、裁量権を働かして、

そう判断したのである。

 

良し悪しは別にしてと書いたが、

その判断は、国民が決めることである。

実体は、そういう国家であるという子に気が付くここが重要であろう。

そう考えて観れば、

あらゆる事が見えてくる。

 

日本の実体は、官吏(官僚)主義である。

そして、国民はその裁量で生かされている存在である。

官吏(官僚)にあらざれば、人にあらず、民である。

 

今でこそ、民百姓ではないが、

民ビジネスマンとでも呼べばよいのであろうか?

見事に、士(侍)に代わって、

士農工商ではない、別な形の身分制度が確立している。

士(侍)に代ったのは何か?

官吏(官僚)である。

 

公務員天国と言われるが、

実は、

官吏(官僚)天国である。

その中で、君臨するのが、財務省官僚である。

そして、

官僚利権が、増税(消費税増税)に走るのである。


 

権力は、配分する金であるから、金力こそ権力であるとするなら、

増税の目的は、財政健全化でも福祉でもない。

財政健全化は、歳入の増大であるとするなら、

経済発展しかない。

あるいは、

歳出の健全化しかないであろう。

 

福祉は、目的税乃至は、年金しかないが、

年金は収納された時点から、あらゆる名目に使途されているではないか?

グリーンピア然り、厚生年金施設然りである。

年金が創設されたのは、確か昭和17年、戦時資金調達のためである。

 

そして、

今や、株式運用の資金に多用されようとしている。

これらは、すべて官吏(官僚)の裁量によってなされようとしている。

良し悪しは別にして、日本はそういう国である。

 

【NET TV ニュース.報道】"朝堂院大覚 国会改革 2014 0830  鹿児島県阿久根市元市長が語る公務員法の闇

【NET TV ニュース.報道】"朝堂院大覚 国家御意見番 2014 1022" 日本はなぜ"原発"と"基地"を止められないのか?


官僚・警察腐敗!勘違いが支える日本5(了)

2014-11-29 21:48:09 | 竹原信一元市長

連載のみ継続・・・
字数の為に、転載のみ・・・




【転載開始】前阿久根市長・竹原信一×兵庫県警元警部補・飛松五男

 政治・行政・社会などあらゆる面で日本がおかしくなっている。前阿久根市長の竹原信一氏と、兵庫県警元警部補で警察組織 の腐敗と闘い、事件捜査・犯人逮捕に命を賭けてきた飛松五男氏が対談し、日本社会の現状と官僚・警察組織の腐敗をテーマに語り合った。2人は阿久根市出身 の同郷。市長、警察官それぞれの立場で、あらゆる抵抗に立ち向かって、「住民のために仕事をする」組織への変革を追求したケンカ魂が共鳴した。

(司会・文・構成:山本 弘之)

第13回 住民参加のまやかし

<価値観のポチ化――奴隷か飼い主かの違い>

tokyo_omotesando 竹原 役人の価値観、日本の価値観がポチなんです。そして、そのポチがいつの間にか、親分になっている。小親分になっている。ポチか小親分程度の人間性、精神性、奴隷か飼い主かというくらいの、どっちも精神的にはまともじゃないんですよね。

 飛松 そのまま続けて、はみ出さんかったら、叩かれることもないし、そのままずーといっ て、そのまま何年か後にはその役人の座におって、その後も年金でちゃんと保障してくれる。枠から外れたら、叩かれるわけだ。枠から外れたくない、「すべて 職員の利益のため」で、自分らの利益のためやから。自分らのためだったら、ポチ化している以外のなにものでもない。

 竹原 枠を守らせようとするのが、大手メディアなんですね。どうやってやるかといったら、 全体的、社会的な視点をもたずに、個人的なものをセンセーショナルにとりあげて報道するというやり方なんです。たとえば、この間も、大阪毎日放送が私のと ころに取材に来て、聞くことが、「今、大阪市長が専決しようとしています、そのことについてどう思いますか」という質問なんです。「社会がどういう風に なっていて、どうすべきかというのは、あんたらが取材して、そこを市民、国民に知らせて評価いただくのが本来の仕事じゃないの?」、と言っても彼は分から ない。やり方に意識を集中させ、公の視点がない。どうしても、意味がわからないみたいです。社会がどうなっているか理解しようとしているかといったら、理 解しようとしていない。ただ、言われて、面白い部分のエサ食いに来ただけみたいなんです。

 飛松 専決というのが出ているから、専決やったら阿久根の竹原という感じや。

 竹原 そういう感じです。だから、記事も面白くない。

<「裁判員」、「議員」、「住民参加」の類似性>

 飛松 僕は裁判員裁判をずっと見てきているから、裁判員裁判に疑問を持っとるんです。

 竹原 どういうことでしょう。

 飛松 まず、裁判員がふんぞり返って、こんなして偉そうに、何様や。

 竹原 それは議員といっしょだ、議員のような感覚になるんですね。

 飛松 そうそう、選ばれた気分になる。こう、肩肘張って。裁判官の方が裁判員に迎合している。逆やろ。そんな裁判なんです。

 竹原 裁判官が迎合するというのは、どういうこと?

 飛松 それは、裁判員の意見を聞いて、判決に反映せざるを得ない。そのための裁判員裁判制度やから。裁判官が結果的には、イニシアチブをとっとるんですよ。だけど、裁判員には迎合したように思わせて。

 竹原 役人が、住民参加とか言ってやっているのと同じだ。

 飛松 そうそう、住民参加といって、「住民の皆様」というやないですか。

 竹原 結果として足元すくわれて利用されている。

 飛松 裁判員制度も、そうして処理されるんです。そしたら、どないして、神戸の事件でも 今、君野康弘容疑者は自供していない(注1)、自供していなかったら、裁判員には判断する力がない。そのとき、結果どうなるか。姫路のバラバラ事件とまっ たく逆で、女教師殺人事件(注2)は、捕まったその日にゲロった、全部自供した。すべてを自供したから、裁判員に悪うみられて求刑25年に、判決はそのま ま25年の懲役刑。いうたら、人を殺したというやった行為は悪いですよ、それがちゃんと自分が罪を償って更生しようという人間を25年、1つも負けない、 あり得ない。

 竹原 破綻してますよね。

 飛松 姫路バラバラの方はずっと自供せんかった。いろんな証拠資料をとって、そしたら、死刑になったが、調べた警察官は8回も公判に出廷した。8カ月遅れた。検察官は3回も出た。合わせて1年も裁判が遅れた。無駄遣いでしょう。

<交番制度――定年再雇用の天下り>

 飛松 交番制度も1つの天下りなんです。警察官の再就職を、あっ せんするための1つの方策なんです。60歳、62歳の定年後、65歳まで働かせる。今、交番に行って、偽警察官が、交番相談員やってますが、こいつら何を しますか。これでも国民の税金から15万ずつ金やってるんです。あいつらなんか、シルバーか何かでほかのことしいと。それまでに蓄えしたらいいんですよ、 自分でいろんな保険掛けたら生活できるんですよ、悠々自適で。定年後は、外国みたいに社会に貢献したらいいんですよ、子どものスクールヘルパーしたり、地 域の緑化に協力したらいいんですよ。警察官でも、公務員でも、地域の金を渡さないで、ボランティアの活動をする。

 竹原 まあ、ムリでしょう。

 飛松 市長に聞いて初めてわかった。まさにそのとおり。けど、今の世の中で改革をやらなんだらね、どうしますか。急に公務員法改正というても、全面改正は、公務員が既得権として自分の身を守ろうとするから、できんでしょうから。

 竹原 公務員というのは国民のためのものじゃないということが、法律として決まっているんですよね。まず、この事実を知らないといけない。

 飛松 僕も市長に会うまでこれよく読んでいなかった、ほんまにこれやとなって、目から鱗で す。僕らみたいに警察の腐敗とかいろいろ言うた人間でさえ、知らないんです。これ、本当なんです。公務員法というのは、すっと通り過ぎて、心地いい風のま までいる。公僕と名乗っているんだから、税金で俸給をいただいているんだから、この法律を自ら変えるべきですね。

 竹原 正体を見透かされない限り、自分で変えようという動きにはならないですよ。

(つづく)
【山本 弘之】

 

 

第14回 官吏とは組織に魂を打った人間

<官吏は、良心を持っちゃいけない>

 竹原 昔から、公務員というのは、官吏ですよね、官吏というのは組織に魂を売った人間のことを言うんです。娼婦は古い職業で、体を売った、官吏は組織に魂を売った人間なんです。

 飛松 それはもう、ようわかります。市長の言われるのは、そのとおりやと。

 竹原 これは、本質なんです。

 飛松 警察でも、そのとおりなんです。いわゆる上司を見て、組織イコール上司になっているときがあるから、その人の顔を見てね。

 竹原 それが官吏の本来あるべき姿なんです。

police 飛松  だけど、官吏というかもしれんけど、「人のため」ときれいごとで言うんやなしに、被害届でも家出人届でも1つでもきたら、きちんと処理するのが当たり前や ないですか。警察には「住民のためにやらなあかん」という信念がなければあかん。僕は、当直のとき、夜中にずっと出ておった。他人よりもようけ捕まえよう と思ったら、寝る時間を少なくしたらいいんですよ。仮眠という時間に寝ないで、仕事したらいい。明くる日、休みなんだから。当然深夜の時間帯だから事件が 発生するじゃないですか。起きていれば一番に行くから、検挙する率が高いじゃないですか。

 竹原 官吏というのは、自分の良心を持っちゃいかんのです。言われたとおり、自分の保身のためにひたすら生きる、それが官吏の本筋ですよ。飛松さんは官吏としては間違っていますよ。

 飛松 僕、40年間、間違うて生きてきたんかな。

 竹原 そうそう、間違ってきたんですよ。飛松さんのように「全体の奉仕者」「地域住民を守る」と本当に体を張ってやっている人がたまにいるから、国民が目が覚めないんですよね。「国民のためにちゃんとやっている人がいるじゃないか」と、国民はだまされた。

 飛松 じゃあ、僕はだましたわけね。

 竹原 飛松さんを見て、国民は間違えるわけですよ。本当は、「役人をちゃんと管理しないと いけないから、ちゃんとした奴を政治家にしないと役所はトコトン駄目になるな」と、動くはずなんだけど、飛松さんのような人がいるから目が覚めない。公務 員法を読めば、「国民のために働くな」となります。飛松さんの方が間違っている、法律違反ですよ。

 飛松 それを言われたら、市長ね、ホンマに返す言葉がない。一生懸命、上司に意見してきたけど、上司のほうが正しかったね。

<犯罪のタネを残すのが警察?>

 竹原 そうです。上司は「おい飛松、ちゃんと公務員法を読まんかいな」と言えばよかったんです。大河原さん(元群馬県警警部補)は言いました。「麻薬やら暴走族でも、全部片付けたらいけない、種は残しておかないと警察の仕事がなくなる」と指導されたと。

 飛松 種があったら、次の芽が生えてくるじゃないですか。

 竹原 次が生えてくれないと、警察商売があがったりだと。被害もネタだから、犯罪がなくなっては困るんです。

 飛松 犯罪は絶対にあったらいかんのです。まさにそれが警察組織の腐敗なんです。犯罪の発 生件数は、たとえば、100件の被害届があっても、そのうち60件を「別冊」にして、被害件数をもみ消すんです。だから、僕は、「警察は犯人を逮捕してな んぼのもんや」と、どこでも、根こそぎ捕まえたんです。

 竹原 そういうことをやったら、公務員法違反ですよ。

 飛松 その通りなんです、公務員法違反しとったなあと(笑い)。

 竹原 よく逮捕されなかったですね。読んでいなかったんですか。規律違反ですよ、反省してください。

 飛松 でも、罰則がないですよね。罰則がないから、いいんですよ。

(つづく)
【山本 弘之】

 

 

第15回 共謀罪も予定、盗聴天国・日本

<警察は盗聴やり放題、国民は丸裸>

fukei_kousaten 竹原 国家公務員法には、共謀罪も予定しているんですよ。「この法律またはこの法律に基づく命令に違反し、または違反を企てもしくは共謀してはならない」。

 飛松 それですよ、いわゆる特定秘密保護法が12月10日に施行されると、閣議で決まった んですが、住民が自分の身を守るために、賢くならないといけないですよ。警察がやる盗聴などは、いわゆる罪種が、殺人や誘拐や大量の覚醒剤などと決まって いる。盗聴するのに、ちゃんと令状を持っていくんやけど、実際は、やり放しで目を付けたら誰でもいけるんです。

 竹原 もう趣味みたいにしてやってるんですよね。

 飛松 そう、だれでもいける。そやから、ひどい話だけど、エッチなことを聞くためにする奴もおるんですよ。

 竹原 実は、スマホは盗聴できるんですよね(飛松「そうです」)、そういう業者がいるんですよね、公安委員会と提携している。個人でもそこに1万2,000円払うと、特定の人の音声でもデータでも抜いたりできる。私は見せてもらいました。

 飛松 それが、警察は1円も払わんとすべてができる。それと、言うとくけど、国民すべて警 察ににらまれたら、あなたは素っ裸になりますよ、もちろん個人情報、兄弟やらは巡回ですべてわかっているから、それよりも銀行の預金とか自分がやっとる浮 気までみんな分かりますよ、丸裸になります。警察は、組織でやることももちろん、個人でもでやることができます。昔は、住民票をとるとき、刑訴法197条 で捜査関係事項照会書でやりよったが、昔は巡査でもやりよった。だんだん上になってきたけど、今でも電話1本で教えてくれとやれる。堕落した警察官やった ら、趣味的にできる。それが、現実に情報を出して、捕まっているやないですか。探偵や、行政書士、司法書士あたりが、合法的にできる。僕は探偵も行政書士 もしているけど、1件もしていない。僕が、変なことをやっていると思われるから。実際に、僕は盗聴されていると思うてる。というのは、家の電話がガーガー 言うから、NTTに電話するんです。「こら、盗聴しやがって。ガーガーやってるんだ、俺は地公法(地方公務員法)についてはあるかもしれへんけど、覚醒剤 のシャブの取引や殺人や誘拐はしてへんからな」と言うてやった。パッと止まった。

 竹原 音が変わりますよね。

 飛松 時期的に、何かのときにあるんですよ。僕は、されとると分かっているからいいけど、わかっていないでそうされたら困る人がいっぱいおるじゃないですか。

<支配に慣らされた国民性>

 竹原 ということは、本当にやっていないことでも、情報の一部を使い、マスコミを利用したらどんなことでもできるということなんです。

 飛松 会話の一部の情報から、事実を歪曲して、捜査報告書に書いてしまえばいい。

 竹原 共謀罪が始まった日には、共謀したという証拠はいくらでもつくれる。

 飛松 いっしょにおったとか、きょう、飛松と竹原がいっしょにおったぞと、これだけで共謀罪ですから。

 竹原 実際、国家公務員法に違反しようとしてますけど(笑い)。

 飛松 目覚めてほしいですよ、もう少し。すごくええ国なんですか、ちゃんとした法律のもと、営々と続かないと、それをどんどん悪くしている。

 竹原 土地は良いですけど、政治的には日本がいい国だったためしはないということなんです よね。踏みつけにする連中が、勘違いしている連中を利用している状況だけなんです。日本は、国なんかないんです、転覆する対象ですらない。経済というか、 お金という動機があって、それを推し進めているのがこの国の根幹、支配というものなんですね。だから、日本というのは支配以外では維持したことがない。国 民の方も支配される状況に慣れちゃっているというか、自分たちを縛り、してくれるものが必要だ、それは天皇陛下であってもいいし、強いわがままなお役人さ んであってもいい、それに付き従う、競争して勲章をもらいましょうという、そんな国民性になってしまっている。

 飛松 それは、わかりやすいですね。国の基本的なものがなっていないね。

<憲法より優越する国家公務員法>

 竹原 なっていないというより、そういうものとして国がつくられ ている。実際はですね、選挙を決めているのも、公務員です。マスコミの誘導もやるし、警察も後ろからやるし、それからいろんな噂話も、嘘やらいっぱい作っ て。私が市長していたときに、竹原は公金を盗んでいたという噂を総務課長やっていた男の家族が流していました。こんな調子なんですよ。要するに、常に脅か されている。たとえば、私が出張に行った時に、職員は必要ないんです。だから独りで行った。ところが、それが横領だということで、弁護士連中が訴えた。そ れが新聞にデカデカと載るから、横領の疑いがあるというみたいに雰囲気がつくられる、トコトンですよ。だから、何をやるにしても、職員を加担させないと犯 罪扱いされる環境がある。選挙で選ばれた人間が何かをできないようにしてある。これは、何がもとになるかというと、公務員法ですよ。国家公務員法が実はこ の国の憲法なんですよ。第1条の5「この法律の規定が従前の法律またはこれに基づく法令と矛盾しまたは抵触する場合には、この法律の規定が優先する」。つ まり、国家公務員法が憲法より優先すると書いてあるんですよ。どうにもならないんです。国家公務員法が憲法違反であるということを認識しない限り、立ち直 れません。ここがすべての根幹なんですよ。あらゆる物事が職員に利益を回すように計画されるんです。そして、本来は法の秩序がなきゃいかんですよね。たと えば、公務員は、国民の収入に合わせた給与にしないといけないという法律がある。しかし、人事院というあやしげな組織をつくって、公務員給与を高い大企業 の給与と合わせるようなニセ書類をつくることによって乗り越えてしまう。憲法は、憲法15条に、公務員の任免権が国民にあるとしながら、人事院が国民の任 免権をないようにする。トコトン破壊しつくしているのは公務員法なんです。公務員法に着目しない限り、絶対無理なんです。

(つづく)
【山本 弘之】

 

第16回 勘違いが支えてきた国

<国家公務員法を通じて人間が狂う>

 竹原 このおかしな国家は、良心とか道徳心とかいう勘違いだけが支えている。国家公務員法を知ったら崩壊するし、知らさないといけないですよね。

 飛松 今まさに竹原さんが言われたように、公務員法をどんどん、住民、国民に知ってもらわんといかんです。正体が見えるように、なんかの方法でせな知らせなあかん。それは違うぞ、と。これ、報道してくれるところはないかもしれんけどね。

fukei_tokai 竹原  教育、医療、福祉も全部、この国がおかしくなっている理由が国家公務員法で説明がついちゃう。やっとここにたどりついたなとほっとしています。あ、これ か。これを通して、人間たちが狂うものなのかというのが見える。たとえば、裁判員でもたまたま選ばれたのに、偉い人になった気になってしまう。あの様子 は、議員たちの姿にそっくりなんです。おそらく公務員全体にあるやつと同じでしょうね。それもまた、国家公務員法のあり方、つまり、ほかの人たちから自分 たちが儲かる、それに対して疑いを持たない、それによってだんだん精神性と行動が相互作用しながらのぼっていって、人間性が死んでしまうんですね。それが 起こっているんだと、その状況は多分仕組まれています。世界中がそうで、その状況を利用する者が世界に影響を与えているんだろうなと思いますね。
 私は国家公務員法をちゃんと読むことで、呪縛から解けた。解けなかったとすれば、人類は消滅する。私は、消滅するかもしれんと思っているし、それは仕方 ないと思っている。この状態で、いつまでも続いちゃいけないと思っています。原発では出てきたものを処理さえできない、地震や津波がきたらもう日本はおし まいですよね、そして世界中に迷惑をかける。その終わらせるタイミングを遅らせるだけなんです。だから早く人類は終わった方がいいのかもしれない。再生が 10万年後ではなくて、もっと早く再生するために、人類は終わらせた方がいいのかもしれない。それが、本来の生命力を生かす道かもしれない。今の人類の消 滅が正しい人類の道かもしれないと、思います。人類自体に、本当の人間の生きる力がなければ、早く終わった方がいいんだろうな。それに抵抗するのは違うん だろう。私自身は、自分の中に出てくる衝動というか、せずにはおれない何かに動かされて、ここまできました。もともと、人類に生命力があるかどうか、それ を見つめたいと思っています。

<国家公務員法の呪縛から解けて>

 飛松 警察官として、いや人間として失格した、失墜した警察官が 多い。警察にしろ、いろんな官庁にしろ、行った先で腐っとるなと思いました。公務員制度は本当に目から鱗で、すごいことを聞いた。ただ、僕は今の制度その ものをすべて否定するものではなく、決められたとおりにやったら必ずある程度、正常化するから、事件や不祥事を必ず検証する。検証したら、その原因がどこ にあるか出てくる。必ずそこに、不合理なことが出てくるから、必ず検証して次のステップに行く。警察官も相当いい警察官も多いですよ、いい警察官がいいポ ジションで仕事ができるように、悪い警察官がいいポジションで仕事をするというのはあり得ない。今現実に、兵庫県、悪い警察官が、いわゆるノンキャリアの ナンバー1、ナンバー2、ナンバー3と、私が知っとる人間やからね、いいポジションを占めとる。公務員法のとおりやっていると思うけど、「おいおい違う ぞ」「これは間違いよ」と言いたい。竹原さんに教えていただきました。

 竹原 私がもともと、議員をすることになったのは市役所や議会に対する憤りで、その戦いで した。たとえば、阿久根で議員の政務調査費問題がテレビに出たのは、7年も前の2007年7月、この件では、おそらく阿久根がいちばん最初だと思います。 市議会議員が作ったニセ領収書の件など、議員の背任がテレビに出るようにしたのは私です。(当時のブログ記事) トンデモ市議会みなさんが当たり前のこととして受け入れてきたこと、1つひとつが犯罪で、私はそれに対する戦いをやった。だからくぶつかる。それまでは、 議員や役人にだまされたり、結託して利権を貪る者の声が大きくて、役所や議会、マスコミの不正や堕落を指摘したり、抵抗する人間がほとんどいなかった。だ から、彼らは「竹原が騒動の犯人」としやすかった。
 私にしてみれば、罪人たちが私に銃を向けて弾を撃つのは当たり前の戦場です。私はなんてことない。しかし、そこを知らない市民は動揺する。動揺が政府中 枢にも広がった。裁判所もあやしい。そして、「国家が犯罪を守っている」と気付かされた。だから、「国家の根本に、いかがわしい何かがあるはずだ」とずっ と思っていましたよ。そして、今年5月に気づいたんです。「これだ!」と確信的に発見しました。国家公務員法で疑問が解けた。国家や裁判所が噛みついてく れたから気づいたわけです。「あ、そうか!」と、国家公務員法に悪意が仕組まれていたんです。

 飛松 本当に国家公務員法、僕自身がすごい発見でした。ありがとうございました。

 竹原 私こそ、今日はありがとうございました。

(了)
【山本 弘之】【転載終了】

 


官僚・警察腐敗!勘違いが支える日本②

2014-11-20 17:43:11 | 竹原信一元市長

官僚・警察腐敗!勘違いが支える日本
の続きである・・・。
驚くであろう・・・!?
信じられないであろう・・・!?
事実は小説より奇なり、ということは、
このことである!

 


これは警察だけの問題ではないであろう。

日本の制度そのものの問題であり、その疲弊化であろうし、

制度の根拠になった国家公務員法の悪しき一面の現実化だろう。


確かに、

国家公務員法には・・・


第一条  この法律は、国家公務員たる職員について適用すべき各般の根本基準(職員の福祉及び利益を保護するための適切な措置を含む。)を確立し、職員がその職務 の遂行に当り、最大の能率を発揮し得るように、民主的な方法で、選択され、且つ、指導さるべきことを定め、以て国民に対し、公務の民主的且つ能率的な運営 を保障することを目的とする。


とある。

これはこの法の目的及び効力、第一条の条文である。


普通、一般国民が、この法律を読む機会はほとんどないが、

読めば読むほどに?と考えざるを得ない。

一言も、憲法に定められた公務員の公僕については、書かれていない。



憲法15条には、


 

第十五条  公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である。

 

 すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない。

 

 公務員の選挙については、成年者による普通選挙を保障する。

 

 すべて選挙における投票の秘密は、これを侵してはならない。選挙人は、その選択に関し公的にも私的にも責任を問はれない。


とあるが、ここでいう公務員とは一体何だろうか?

公務員には、国家公務員と地方公務員とがあることは、誰でも知っている。

憲法の公務員とはなんであろうか?


特別職公務員(議員その他)のことであろうか?

誰にも分からないのである。


しかしながら、

憲法が上位法で、国家公務員法は下位法であることは常識であるが、

いつの間にか、いきなり、公務員とは国家並びに地方公務員と定義づけされ、

憲法でいう公務員を、多分、特別職公務員と定義付けされているのである。


法で言う公務員とは、


この法律は、もつぱら日本国憲法第七十三条 にいう官吏に関する事務を掌理する基準を定めるものである。


とあるから、官吏のことだと思うが、公務員にすり替わっているのである。

言われてみれば、驚きだ。


そして、

一番先に戻るが、国家公務員法の目的と効力第一条は、

まるで、官吏の身分保障を定めたもので、

日本国憲法の公務員とは、全く別ものである。


公務員法とあるが、これはそう呼んでいるだけで、官吏法である。

もっと言えば、官吏身分保障法であって、

どこから読んでも公務員法ではない。

地方公務員法も基本的に同じであろう。


敢えて言えば、特別職公務員が憲法で言うところの公務員に似てなくもないが、

厳密言えば、日本には憲法で言うところの公務員は存在しない。

又は、はっきりと定義されていない。


こんなことって、寝耳に水である。


これは竹原元市長の指摘であるが、ごもっともと言うべきだ。

これがまかり通っているとは、現代の七不思議というべきであろう。

そして、

この「国家公務員法」は、


この法律の規定が、従前の法律又はこれに基く法令と矛盾し又はてい触する場合には、この法律の規定が、優先する


とあるが、憲法にも優先するが如き主張をしている・・・。

いやはや、驚きである。


もはや、日本は国民主権も存在しないとでも高らかに宣言している様である。

直截に言えば、官吏(公務員)が、全てに優先するが如き主張であって、

しかも、

職員の福祉及び利益を保護するための適切な措置を含む


とあるから、まさに官吏(公務員)による、官吏(公務員)のための法律が国家公務員法ということになる。

しかも、官吏(公務員)の福利を守るための法律、即ち、身分保障法である。


そこには、国民主権の一言の記述もなされていない。

官吏を罷免することは、国民には到底無理なのである。

ということは、憲法に文言は死文であり、

官吏に関しては、国民主権は不在であり、

日本は、官吏の支配する国家ということが、見て取れる。



いわゆる、公務員天国は、こうした法律によって生まれたものであると言える。

これでは憲法もあって無きごとく、

憲法9条と同じで、

統治上の高度な政治判断として、どこ(裁判所)も判断しないのであるから、

これについても誰も判断しないで、ここまで来たのであろう。


主権者は、日本でおいては官吏(公務員)であることが分かった。

官僚・警察の腐敗の原因もそこから発する。

利権構造もそうである。

日本は、官吏(公務員)の、官吏(公務員)による、官吏(公務員)のための国家であった。


日本で官吏(公務員)になることは、

最大の身分保障と、法律による互助機能と、

あわよくば、支配階級への登竜門である。


ああ、しまったなぁ~・・・。

しかし、面白くもなんともない!

(昔、私も官吏(公務員)であったが、面白くなくて、直ぐに辞めた。

若気に至りで、公僕と自負して乗り込んだ世界は、実は違っていたのである。)


【転載開始】前阿久根市長・竹原信一×兵庫県警元警部補・飛松五男

 

第8回 社会保険不正請求

<社会保険不正請求の片棒>

 飛松 神戸市内に、警察の人事を左右する病院があったんです。こ の病院には、総務部長も来たりして麻雀なんかしていた。この病院に、警察官の保険証、共済組合の健康保険証を50人くらい預けておく。それで、ケガや病気 で病院にかかったようにして、保険金を不正請求しとった。兵庫県は広いんですよ、淡路とか日本海まである。1日では往復できんのに、その人らが保険証を預 けたままですよ。淡路で刑事課長していた奴が、診察をずっと受けていたようになっていた。刑事課長はずっと淡路におったのに、神戸市内の病院に来れんじゃ ないですか。来れんけど、保険証を預けておった。黒河内豊(注:第2回「警察の基本活動」<初動ミスは、生活安全部>参照)は、これの番頭です。だから、警察内でのキャリアにもどんどん認められて、どんどん上に行った。

 竹原 完全な犯罪者ですよね。

 飛松 犯罪者ですよ。僕は社会保険事務所に何回も報告した。こういうことしているから、警察官の保険証を全部調べてくれと。

 竹原 社会保険事務所は動かないでしょう。

 飛松 全然動かない。警察官は絶対に悪い事をしたらアカンですよ。そういうところが警察やないですか。

 竹原 まあ、建前はね。そうすると、たくさんお金を集めた人が警察署で出世する?

 飛松 そういう人らがトントン上に上がっていく。試験受けるのも、そういう人らは上手する。

<「憂い奴だ、よいよいよい」>

 飛松 下の者だったら、それを上納して、上納したら「憂い奴だ、 よいよいよい」と。警察の試験と言うたら、僕らの若い頃はきっちり確立していたが、今は、誰でも合格できるようになっている。ショートアンサーといって、 全国の警察官の教養程度を知るための一斉考査なんです。学校の学力考査といっしょです。これは全部やる。警察官が試験を受けへんというのはまったく嘘なん です。みんな試験を受けるんです。よく「昇任試験を受けなかった」というのはまったくの嘘なんや。必ず受けるようになっている。受けなかったら処罰受ける んです。受けて、ショートアンサーに合格して、それで1次試験合格です。2次試験受験に行く。大変な嘘ついている。拒否することはありえない。

 竹原 それが昇進試験の扱いになる。

<昇進試験で「2行警部」>

sora1 飛松  それが昇進試験の1次試験の合格になる。今は、上司が「こいつはよく仕事をする」とかなんとか言うたら、1次は無試験になる。いわゆる「赤バッジ」という 優良警察官賞をもらったら、十何点でもオーケーです。あれね、100点の問題やから50問出るから、3番に全部丸したら、14、5問は正解になるやないで すか、警察官は3番が好っきやから、14問できたら28点。十何点でいいから、それで通って署長になっている。信じられんでしょう。これ現実に、僕の近く におったんだから。そしたら2次試験に行くでしょう。僕は最高点で通って、2次試験で横に並ぶでしょう。そしたら2行だけ書いている。

 竹原 なんて書いているんですか。

 飛松 交通の安全だったら、「交通の安全を守るため一生懸命頑張ります」。正答はまったく違うんですよ。僕は一生懸命2枚に答えをびっしり書いている。その僕が落ちてね。2行だけ書いた者が合格する。僕は、その人に「2行警部」とか言いよった。

 竹原 そのくらいしかかけない人間が署長になる?「2行警部」ですか。<字数制限のために、一部省略>

 

【山本 弘之】

 

  【転載終了】


官僚・警察腐敗!勘違いが支える日本③

2014-11-20 17:31:50 | 竹原信一元市長

連載のみ継続・・・



字数の為に、転載のみ・・・


 

【転載開始】前阿久根市長・竹原信一×兵庫県警元警部補・飛松五男

 

  政治・行政・社会などあらゆる面で日本がおかしくなっている。前阿久根市長の竹原信一氏と、兵庫県警元警部補で警察組織 の腐敗と闘い、事件捜査・犯人逮捕に命を賭けてきた飛松五男氏が対談し、日本社会の現状と官僚・警察組織の腐敗をテーマに語り合った。2人は阿久根市出身 の同郷。市長、警察官それぞれの立場で、あらゆる抵抗に立ち向かって、「住民のために仕事をする」組織への変革を追求したケンカ魂が共鳴した。

(司会・文・構成:山本 弘之)

 

<前回よりの続き>

 

 飛松 「18点警部補」とかね。僕は本人の目の前で言う。嫌われますよね。それが僕の上司でくるんだから。そいつが僕に「お前、ちょっと勉強して頑張れよ」とか言う。「お前に言われたくないわ」と言い返しましたよ。

 

 竹原 勉強の意味が違った。裏金の勉強だった。

 

 飛松  そいつは、今、警友会の支部長ですよ。署長クラスやから。それが警察の現実なんです よ。僕が『歪曲捜査』に書いた一部をしゃべりましたけど、そこまで固有名詞を出して本当に書きたかった。そうしなかったら、その人らが何をしたか世の中に 認知されません。それくらいの罰を与えないと、警察はよくなりませんよ。それがどんどんいい生活して、いいような顔をしているから、日本国はつまらん国に なる。一生懸命努力しても報われない国になっていきよる。僕は、黒河内にしても、知っているのしかしゃべれんから。兵庫県のナンバー1、ナンバー2、ナン バー3みんないっしょですよ、僕と一緒に仕事をするやないですか。警部補になって、上司で来た時に、いろんな問題があったんですよ、いかに警察官ではない か。1人なんか、兵庫署におったときに隣におった奴、もう1人も、これは神戸西署におった奴。

 

 竹原 よくそういう人と縁がありますね。

 

 飛松  縁があるというか、兵庫署というたら、そういう優秀な人が腰掛でおるところなんで す、何にも事件が起きない、不祥事が起きないところで、腰掛けでおるところで、不祥事が起きても誰かが処理してくれるから、そこにおるだけ。黒河内も、神 戸西に腰掛けで来たんです。そこやったら、昔、玉津警察署で、「玉津保養所」と呼んでいた。留置所がないもの。「保養地」やった。警察にもそういうところ があるんです。だから、ここやったら何も起きないと、そういう人が行くところがある。

 

<平日飲み屋、土日はゴルフ、全部接待>

 

 飛松 そして、上の階級の人は、月火水木金毎日、飲み屋に行ってカラオケ歌って、土曜日曜は麻雀とゴルフ。すべて接待です。自分の金を出しません。平日飲むのは、安全協会とか外郭団体が入り口で待っているんです。

 

 竹原 安全協会の会費が接待費に使われている?

 

 飛松  協会費から、警察OB、一部幹部の遊興費、個人的な家の増築とか新築に使うていた。 だから、僕は全国初、「安全協会は任意団体ですよ」と大々的にテレビ局で言うた。その当時、兵庫県では8割方、安全協会に入っていた。そしたら、3割方に 減った。その結果、ものすごく収入が減った。それでも経営は悠悠とやっていける。

 

(つづく)


  

第9回 自分たちの利益を守るのが公務員の目的

 

<110番電話に出ず、トイレで無線聞く>

 

police 飛松  警察学校のときに、治安の維持に燃えて、やったるぞという気になって、厳しい訓練を受けるんですよ。勉強も一生懸命する。でも、警察に行ったら、見たら、 上手したり、悪い犯罪見るんですよ、上手したり悪い犯罪した人の方が出世する。こつこつ住民のために、被害届1つでもをきちっと受けたり、相談ごとを「そ うですか」と言って住民の意見を聞くような人は疎ましがられ、組織の中で輝いていないんだから。僕は、ホンマにそういう人の方が輝いているのが組織の姿だ と思うんやけど。
 事件発生を受けるのも、事件があって、その110番通報あったら、電話に出ないで、まずトイレに入る。大に座る。無線持っているから、「どこそこで何々 があった」「どこそこ交番のだれが現着(現場到着)」という無線を聞いてから、現場に行く。受け持ちの交番ですよ。逮捕するやつとか検挙するやつは、いっ ちょ絡みで行くんです。それが現実です。それをやるのが一番多いのが、2世(偽)警察官。ニセというのは、普通やったら、2代目なので2世と書くじゃない ですか、でもこいつらは偽物だから偽警察官。1番で現場に駆けつけると何かある、それが怖いんですよ。
 不思議でならないのは、どうして、そういう奴が出世し、天下りまでできるのか。

 

 竹原 いやいや、悪事を働くと出世できるというのがこの国のルールですよ。そして守り合う。マフィアなんですよ。

 

 飛松 マフィアとヤクザはまだ義理があるからマシやと思うています。マフィア以下の輩の集団や。本当に、この人らなんのために生まれてきたのか、人間性そのものを疑います。

 

 竹原 それが、国の仕組みというか、正体なんです。

 

<全体の奉仕者と警察組織、再採用、ヤクザ以下…>

 

 飛松  実際に僕も40年間公務員をしてきた。最後の辞める前15 年くらい前から、いろいろなところで「これは違うぞ」「公務員は全体の奉仕者」だと。不祥事があると、警察官としてのというより、人間としての資質が出て くる。不祥事というより、警察の犯罪ですよ。いわゆる誤認逮捕とか調書の偽造がクローズアップされていますが、まさに犯罪なんですよ。その犯罪で警察官が 逮捕されています?ちょっと重たいやつだけしかされていないでしょう。

 

 竹原 世間がうるさいからだけでしょう。

 

 飛松 世間体がうるさいから書類送検しただけで、実刑にいったのはないでしょう。

 

 竹原 逆に出世していたりして。

 

 飛松 再採用ですよ。起訴されたら、分限免職という規定がある。ところが、「あいつクビになったのに、なんで来てるの?」というのがある。再採用ですよ。その現実を国民は知らない。

 

 竹原 飲酒運転でもクビになってもまた復帰していますよね。

 

 飛松 そのうえトントントンと出世しよる。

 

 竹原 悪事を働くと、見かけ上ちょっと下がったように見せかけて、結局は昇進する。ヤクザが組織のために犯罪を犯して刑務所に入る、そして出てきたら出世する。あれですかね。

 

 飛松  そうですね。ヤクザの場合は、やった者は非難されるし、新聞でもどんどん報道され、 ただでさえ悪いのをさらに悪い悪いと書くやないですか。公務員、僕は警察官についてはよくわかっていますから言うけど、警察官は法を守らないかん、絶対に 犯罪をしたらいかんわけなんです。犯罪を犯したらその場で腹を切らなければいかん。腹を切るどころか、言い訳ばっかりして、絶対に周りには波及させず本人 だけ。上司の命令があったはずなのに。警察の組織というのは、役場もいっしょだけど、柔な組織じゃないんです。指揮命令がきっちりしている。それが悪事を したときだけ、指揮命令権がまったくなしなんです。命令していない、わからないと、本人だけがトカゲのしっぽ切りなんです。

 

 竹原 なるほど。

 

 飛松 しっぽ切りだから、上の者が責任を追及されんで済んだ分をフォローするわけです。自分のことを言うたら困るから。

(つづく)
【山本 弘之】

 

 

第10回 大本は国家公務員法

 

<自分の集団に利益を回すのが仕事>

 

 竹原 本当に警察だけではなくて、市役所も官僚組織も一緒なんで すよね。たとえば、年金なども掛け金を泥棒するつもりで制度をつくったと、戦前の年金課長が言っていますからね。つまり後からみんなに請求すればいいんだ からどんどん使ってしまえということで始めたのが年金制度。戦前から同じように腐敗というか、彼らは、当然の権利のように自分の集団に利益を回す、その回 すことが仕事だと思っている。

 

 飛松 竹原さんが言われているように公務員法とはなんぞや。国家公務員法、それが下って地 方公務員法。僕自身も地方公務員でしたが、公務員とはなんぞや。最初の公務員の目的の精神が欠如している。それを国民がなぜ糾弾しないのか。「それは違う ぞ」「公務員はそうじゃないぞ」と。会社のように利益の集団とちゃいますからね。いわゆる給料をもらっているには国民からいただいている。企業の場合は、 企業が儲けたのからみんなが分配していただいている。

 

 竹原 私もそう思っていたんですよ、公務員は。でも、この法律をみたら自分の勘違いだとわ かったんです。どういうことかというと、国家公務員法に「適用すべき各般の根本基準(職員の福祉及び利益を保護するための適切な措置を含む)を確立」と書 いてある。しっかり、「すべての根本が職員の福祉と利益、それを確立する」と。組織が儲かるようにするのが公務員の仕事でございます。

 

 飛松 うーむ。そういうことを書いて、公務員は「それを良しとしてやっていれば自分たちはいいんだ」と。

 

<日本の仕組みの根幹>

 

fukei 竹原  国家公務員法というのは、日本の仕組みの根幹なんです。この意味を深く理解しないうちは、公務員の皆さんまだまともな部分があったわけです。ところが、だ んだん、理解するというか、行動によって、あるいはいろんな法律によって現実的にあらゆる立法・司法・行政が結託して、自分たちに利益を回す行動をしてい る。すると、その現実がだんだんと本心の方、考えの方を変えてしまう。そして法の設計図が現実化しているということなんです。おそらく、年金の問題のよう に、戦前からそれがあったということは、戦後につくられたというのではなくて、明治政府からこの状態だったと容易に推測できますよね。つまり、この国は初 めから、一部の集団がその他の者を踏みつけにする、食い物にするかたちとしてつくられたんです。日本というのは最初から。国民全体の幸せのためにとかいう のは、国の仕組みとしてあったためしがない。そのなかで、国民は勘違いというのか、良心に従って勘違いして、「全体の奉仕者」と思い込んできたわけなんで すよ。現実的には、どんどん踏みつけにする力が大きくなっていく。そして、ようやくどうも違うような気がしてきた。でも、踏みつけにする側、公務員は、ニ セ公務員ですけどね、本来は公務員ではないんですが、それが自分たちの欲望を止められなくなっている。それに付き従う人たちも利権が集まるから、結託して 大多数を騙して利用してしまう。それを秩序と呼んでいる。「秩序であり、統治である」と。本質は支配ですよ。この構造というのは、おそらく世界中の状況だ と思います。国によっては、カースト制度とか身分制度とかあったりするが、名前が違うだけで、やっていることはいっしょです。人間が、何か握ったものを離 したくない。

 

 飛松 なるほど、公務員の既得権ね、間違った既得権をね、守ろうとする。

 

 竹原 既得権という意識さえないかもしれない。責務だとか、職務という言い方をしますよね。

 

 飛松 責務というのは、警察法第2条に警察官の責務というのがあるんですよ。警察官の場合 は、全体の奉仕者と国民の正義を貫き、犯罪を取り締まるとなっているんですけど、いわゆる、警察学校は毎日、責務を読むんですよ。毎朝、毎晩読んで、叩き 込むんです。だけど、まあ出て1年くらいかね、心に残っているのは。実際、試験問題で出しても、書かれへんからね。宗教的にというとあれやけど、ナムアミ ダブツといっしょやから。そういうことやって、僕は、ある教団の人らと話して、その教団よりも警察はひどいと思います。そのくらい警察学校では叩き込ませ る。

 

 竹原 でも警察学校は、上の人はそれが現実ではないとわかっているんでしょう。

 

<警察学校がカルト集団化>

 

 飛松 教える人は、ようくわかっていますよ。わかっているからこそ、警察学校自身がカルト集団みたいになっとるんですよ。それに従わん者は絶対にアウトなんやから。従わん者から辞めていくんだから。

 

 竹原 変な宗教組織で、上の方は全然その宗教を信じていなくて。

 

 飛松 そうそう、そういうようなことですよ。実際に名前を出したらまずいかもしれんけど、 あえて名前出しますけど、オウム真理教の信者は、松本智津夫がそこまで考えているのを知らんで、やったのと同じで、それが警察学校長、本部長、長官という タテの線を刺すために、はみ出さんために、「既製品の警察官」を作るために、枠をはめる。そこからはみ出したものは辞めさす。自ら辞める人が多いですよ。 僕らのときで、150人くらい入って、最後に卒業したのは100人程度ですよ。

 

 竹原 そんなにあるの?

 

 飛松 僕らのときでね。今はもっと辞めていますよ。

 

 竹原 どういうわけで辞めるんですか。どうも言っていることが違うという部分で辞めるんですか?

 

 飛松 それとね、訓練なんかに耐えられん人、あと2世(偽)警察官が夜逃げしたりね。夜逃 げすると、困ります。捜さなあかんから。本人が辞めて行ったらええんですよ。「はい、さいなら」でいいけど、夜逃げして、その人が死んだりしたり、いろい ろ事件になったら困るでしょう。なぜ捜すかというと、教官の自分の責任にかかるからですよ。たったそれだけなんです。教官は、本人のことなんか考えていな いんです。ただ自分の責任にくるからみんなを借り出して、兵庫県の芦屋の山をずっと捜すんです。

 

 竹原 警察も現場がそんなに緩いんなら、そんなに苦しい訓練なんかしなくていいんじゃないですか。

 

 飛松 だから、僕が言うやないですか、「強きにへつらい、弱きをくじく」。

 

 竹原 そうか、くじく場面になっているわけだ。

 

 飛松 いわゆるいじめをやる。

 

 竹原 警察学校がいじめの場になっている。

 

 飛松 そうそう。僕自身も、警察学校で、顔をボコボコにやられました。

 

(つづく)
【山本 弘之】【転載終了】

 


官僚・警察腐敗!勘違いが支える日本④

2014-11-20 17:29:10 | 竹原信一元市長

転載のみ継続・・・


字数制限の為に、敢えて書かない。


 

【転載開始】前阿久根市長・竹原信一×兵庫県警元警部補・飛松五男

第11回 部品かロボットの存在

<組織の後ろ盾がないと弱い>

police 飛松 僕がいつも言うのはね、市長が言うのもいっしょやけど、僕が知っとる組織は警察やから言うけど、警察官じゃないその前に、人間やないと思うんです。

 竹原 本当に人間じゃない。本当に、犬畜生です。

 飛松 犬畜生に劣るということです。警察官の弱さ、組織の後ろ盾がないと、弱い。僕は、そういう感覚です。

 竹原 良心を捨て去ることが仕事だから、裸になったら弱い。人間って、おかしなことになるんですね。なんなんでしょうね。部品になっちゃって、部品でさえないのか。

 飛松  部品だったら、そこをちゃんとやる。社会の一員ということさえもない、人間じゃな い。僕が言うのは、人間であって、社会の一員であったら、溝掃除もするし、それもせえへんのやから。警察官というのは、公務員といったらある程度のクリア してきている。学力的にもいろいろな面でも、その人は選ばれとるんですよ、選挙はないけど。選ばれているにも関わらず、こういうふうに不祥事が絶えないと いうことは、やっぱり、そこに公務員制度、組織そのものが欠落している。

<公務員という毒が社会を病気にする>

 竹原 根っこが悪い。

 飛松 そう、腐っとる。腐っとったら、横から食えるところがあるじゃないですか。それもないということですよ。

 竹原 そうなんですよ。毒だという感じですね。

 飛松 まわりがね、病気になってまうんですね。

 竹原 公務員イコール毒、みたいな感じですね。

 飛松  そこらあたり、なんでそうなってまうのか。姫路市で、住民票の間違った交付をしたこ とがあって、被害者の女性が、僕のところに相談に来たんです。その人は夫に、いわゆるDVで殴られたりするから、警察に言うて、住民票を見せたり交付せん でくれと制限をかけてたんです。それなのに、夫が「また殴ったる、殺したる」と思って住民票を取りにいったら、姫路市の職員が、住民票をすっと出したんで す。そこに出したらアカンと書いてあったんです。にもかかわらず交付した。だから、夫が近くに来た。それでおかしいぞとすぐ警察に飛び込んだ。警察が調べ たら住民票が交付されていた。交付した相手は加害者です。それで、「おいおいどうしたんだ」と問題になった。その担当者の上司に会うたんです。組織は、自 分の身を守るために、すみませんでした、すみませんでしたと、示談とかいろんなこともやったんだけど、ところが、その本人はいっさい謝るどころか、「なに が悪いんや」という感覚ですよ、「わしは住民票を出すのが仕事や」と。そこには、ちゃんと、やったらいかんということが書いてあるんですよ。その決まりを 守らない。確かに、住民票を出すのが仕事ですよ、しかしこれは規制がかかっとるから出したらダメやった、それを知ってもなんら反省がない、「わしは住民票 を出すのが仕事や」と、ちょっと違うやろと。

 竹原 ロボットみたいな感じでしょう。

 飛松 ロボットのように、言われたことしかしようとしない、考えない。

 竹原 魂が抜けているんでしょうね。

<暴走族リーダーの爆死>

 飛松 警察の詰所で、こんなことがあった。赤色灯のある詰所の前に、バリケードを張って、暴走族が集団で襲って来るから、鍵閉めるんですよ。

 竹原 警官が籠城するんだ。

 飛松  僕は、鍵を外すんですよ、痴漢におうたとか、ストーカーにおうたと言って駆け込んで くるやないですか。これは、僕のおらんときだったんですが、暴走族が集団で攻撃に来たんです。ドアも何も突き破られている、壊れている。それなのに、被害 届を出そうとせんのだから。捕まえようと思わない。おまけに警察官が殴られたり、小突かれたりしていたんです。ところが被害届を出そうとしない。

 竹原 どうにもならない。

 飛松  「それなら、ええ」と、僕は器物損壊で、捜査した。僕は、そういう厳しいこともする けどね、反面、暴走族のリーダーがそれから半年後、暴走しとって、爆死したんです。そしたら、暴走族に何の対応もしなかった警察官が「死んでくれてよかっ た、よかった」と手を叩く。それは「違うやろ」と、僕は病院に行って、そいつが血みどろになったのをきれいに拭いたって、それで、「お前自身は暴走して楽 しかったやろ、でもな親はちゃうよと、お前が死んでほんまに悲しんでいるんやで」と、僕はそこで泣くようにして言うた。そこに集まっていた暴走族が「おっ ちゃんは違う、飛松さんは違う」と。そこで僕の言うことは聞くようになった。厳しい取り締まりをするけど、犯罪者も人間や。暴走族、暴力団といっても人間 なんですよ。確かに反社会的と言うけど、やっぱり、人が死んだのに手を叩くなんてことは、全体の奉仕者、住民側に立っていない。その後、追悼暴走するとい うから、「アカン。第2の爆死が出たらどうするのか」と言うたら、僕の言うことには聞いてくれた。それまで何回も集結していたのに、それから1回も集結せ んへん。そういう暴走族でも、相手を人間として尊重して、中に入って本人の気持ちを聞いたるというのが必要なんです。それが警察なんです。

 竹原 そういうのがいないんでしょうね。

(つづく)
【山本 弘之】


第12回 原発と「阿久根イワシ」

<原発温排水が止まり、ブランド魚戻る>

川内原発 飛松 市長とは、くしくも同じ阿久根で、市長は阿久根市の北で、僕は阿久根市の南なんです。ところで原発、言わへんの?

 竹原 原発から20キロ以内ですね。見えるところですよね。

 飛松 僕は、海での素潜り、「カチギ」というんですが、田舎に帰ったら、必ず潜ってタコやサザエを獲るようなことしおったんです。海流が北に向いている。市長のところは日本三大急流と言われるくらい、流れも速い。川内の上が阿久根だから、阿久根が一番被害を受けるんです。

 竹原 原発は、1日に1,000万トンの海水が超高温のパイプの中を通るんです。だから、プランクトンが死にますよ。

 飛松 プランクトンが死ぬから藻が生えない。

 竹原 ここ3年くらい原発が止まっているから復活している。

 飛松 それなんです。原発の影響だったという裏付けなんです。これを、みんなに知ってほしい。

 竹原 再稼働したら、また漁業が壊滅しますよね。

 飛松 昔は、阿久根イワシというブランドイワシがおった。大分の関アジといっしょで、ブランドのイワシですよ。だから、2月の節分のときは、阿久根からダーッとイワシを出荷しとった。

 竹原 今は獲れないから、高級魚です。

 飛松 高級魚になっているのはなぜか。すべてが川内原発とは言わへんけど、これが稼働したらまた獲れない。人の命にも関連する。阿久根は、なぜ、九電から補償金もらわないんですか。

 竹原 あります。電気代を安くするとか、市が施設つくるときに、補助金がきてますよ。でも、補償金をもらったところで、原資は電気代だから。

 飛松 電気代ちゅうたら、自分らのお金やないか。

 竹原 そうです。結局、広く集めたお金を、自分たちに引き寄せるというやり方は、あまり上等なやり方ではないですね。要望しても、他の人の金をよこせというのと同じじゃないですか。九電が自腹から払うわけじゃないし。

<箱モノ拒んだ竹原前市長>

 飛松 阿久根というのは、すごくええ街なんですよ。市長の功績もあるけど、ホンマええ街です。鶴の飛来地で、潟があって、僕らのときは、教科書にも載っていた。ナベヅルやタンチョウヅルが降りよっていた。今、阿久根市役所のあったところにね。

 竹原 市のマークもツルです。

 飛松  肥薩オレンジ鉄道になって、「つばめ」もJR新幹線に行ってしまったが、それでよ かった。「オレンジ鉄道に乗りたい」という、観光地になった。竹原市長(当時。以下同じ)が、箱モノつくるとかごっつい無理していないから、自給自足で街 を守っていただいたから、阿久根はよかったんです。ほんまにもう少し市長が、悪い事をしようとしてゼネコン呼んで、箱ものをつくっとったらアウトやった。

 竹原 だんだんアウトになりつつあります。

 飛松 それをずっと市長が拒否してきとったんです。竹原市長にホンマに感謝しないといけん。自然がそのまま残っている。竹原市長が自分だけがかぶって、箱モノをつくるのを拒否してくれた。その努力はすごいですよ、そこをみんな知ってほしい。

 竹原  難しいと思いますよ。たとえば、こんなふうに言われるんですよ。「もう少しうまくや れば、市長を続けられたのに」。うまくやればというのは、「妥協して無駄遣いに加担すれば」という話なんです。職員を採用したり、そういったものを喜ばせ るように金を使って、土建屋も養ってやればよかったのに、と。これは背任行為じゃないか。自分の評価を上げるために、市長を続けるために物事をやったら、 背任行為だと私は思っています。それはできないよ、それで続けられないなら仕方ないじゃないの。自分のために、市長を続けるためにやっちゃいかんわけで す。

<個を犠牲にする市長が出なあかん>

 飛松  市長の場合は、個を犠牲にした。そういう市長が出なあかん ということです。どこから言われても耐えて仕事をする人が少ない。首長でも、警察の幹部でも所属長は、孤独にならないかんですよ。迎合したら駄目なんで す。竹原市長の場合は、職員に迎合しない。僕らも、ブログしている阿久根市長ということで、「飛さん、阿久根やろ」って。僕はブログできないんですよ、そ れなのに、「ITの申し子」みたいに言われたんです。

 竹原 誤解ですね(笑い)。

 飛松  誤解でもいいじゃないですか。そう言われて、うれしかったんですよ。今でも竹原市長 が続いておったらよかったんです。ところが、どこのマスコミも市長の悪いことばかり。人間としての報道がなかった。竹原市長に初めて取材して、初対面のと きに、市長みずから傘をさしてくれた。他人のことを考えている。忘れもしません。

 竹原 私は忘れました。

 飛松 普段考えていることがすっと出るんです。市長の場合は、自然体なんです。そこらあたりを理解してほしい。

(つづく)
【山本 弘之】【転載終了】