2017/08/15 記
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連日雨が降って気分が滅入る。ビッグイシュー販売員さんから連絡が入る。(横浜)寿町では盆踊りなので、一日ずらしてくれという。私も寿町までいけばいいのだが、乗り換えがあると時間が問題になる、母の件だ。明日への変更を了承したが、彼は大会の役員をしており、昨日から弁当をたべることができたから、中断しないで、このまま炊き出しを手伝いたいという。すっかり忘れていた。もう3年前になるか、そのときもからりとは晴れていなかったが、九条の会の++さんとラムネを飲んだことを思い出した。小学生が販売をしていた。私たちは、年末に越冬炊き出しに、山北みかんを1箱だがカンパし、買ってきた使い捨てカイロを配ってきた。お盆のときは、1度しか参加してこなかったなと思い直した。時は駆け足ですぎていく。何をやっているのだろうなと思う。大切と思ったことについて、やれることは、やっておくという念を反芻する。家族の少ない私に向けた自戒である。
父のいる墓苑のそばに、うなぎやがある。母と行くときは、帰りの食事が楽しみだが、ひとりだとその気にもなれない。そういう、どうということのない場面の積み上げの価値を思う。いま・ここで、何をなし得るか。言葉は静まり凍っている。
明日、関西の友人と会う。阪神淡路大震災の際の高齢者施設の震災と火災対策の話を知る当時の施設関係者さんを仲介してもらえないかと頼むつもりなのだが、この懇話会は来年、年度初めにセットするが、今回のローカルな環境下の「高齢者施設被災と地域支援作り」とセットの企画となる。まだ半年以上あるので、適任者探しを手伝ってもらおうと企んでいるのだ。違いはいくつもあるが、「施設からの安全離脱と保護」というところにアクセントがある今回と、広域火災で行先きが定まらない「安全誘導と避難先確定」にアクセントが移る都市火災避難の特徴や、直下型地震による2Fクラッシュ被災の被害の様子や、一般被災者殺到による病院入院時のたらいまわし被害など、3.11の津波被災とは様子の違う課題がある。
私は幼いころ、一時期、同愛記念病院に短期入院していたことがある。そこには東京大空襲のときの跡が残されていたことを覚えている。戦時中のいわゆる野戦病院のなごりのような死の香りが漂ってくるのを感じたのだが、母によればいわゆる語り手の力だとのこと。当時はクレゾールが多用されその香りが鼻に残った。入院した病院の中で、ここだけが昔の影を引きずっていた。
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昨日は失礼しましたと、浜見平の母の友人が、上等な幕の内弁当を持ってきた。魚の煮凝りを作ろうと調理していた最中だった。また予定が壊れてしまった。煮凝りは味が濃い。幕の内弁当との相性が悪い。明日にすればいいといわれるが、冷蔵庫では固まりすぎて、自然解凍すると味が落ちる。活動にしても、いつも間の悪い介入と空転を味わう。
幕の内弁当を食べた後で、2人前の煮凝りを半ライスで食べて、母の侮蔑の眼にさらされる。いい年して、よく食うなというまなざしだ。
明日、古い友人に会うとき、彼に渡す懇話会のテーマ解説資料をまとめている。幸い、夜間傾聴専用携帯が鳴らない。これからな民問題のバウマンの著作を読み始める。
●「自分とは違った人たちとどう向き合うかー難民問題から考えるー」
(ジグムント・バウマン著 ISBN: 9784791769735)
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