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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

ナショナル・シアター・ライブ 「誰もいない国」

2017-09-27 10:43:35 | 日記
ナショナル•シアター•ライブ「誰もいない国」観てきました。イギリスを代表する名優で、サーの称号を持つパトリック•スチュワートとイアン•マッケランという二人が主演。他にダミアン•モロニー オーウェン•ティールという2人が出演する男優4人の芝居。ノーベル賞作家作家ハロルドピンターの作品。
冒頭 ハースト(スチュワート)という男が、豪華な部屋で寛いでいると、スプーナー(マッケラン)という男が入って来ます。共に60代。話の様子では、2人はどこかのパブで知り合い、ハーストが家に連れてきた様子。この家には、フォスター(モロニー)とフリグス(ティール)という2人の使用人がいます。
ハーストとスプーナー にこやかに話していたかと思うと、俄かに喧嘩腰になったり、その関係性は、よくわからない。2幕では、互いにオックスフォード大学での友人であったような一幕もあり、事態を飲み込むのに苦労します。さらには、ハーストがスプーナーの妻と不倫していたような話もあります。虚実ないまぜ、どう理解していいのか迷います。
ラストは、スプーナーがハーストの秘書に雇ってくれないかと懇願する場面で幕。ハロルド•ピンターの作品らしく、なかなか分かりにくい芝居でした。で、最後に4人の俳優によるトークショーがあり、この芝居について語ります。この作品 40年以上前に書かれたものですが、言い分が二転三転するハーストは、今で言う認知症を患っていたとの事。なるほど、そういう事なら理解できると思うシーンが幾つかありました。一筋縄ではいかない作品です。