プクプク日記 観劇 映画 落語 スポーツ観戦 読書の日々

今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

八木澤高明「裏横浜」

2022-09-30 10:42:34 | 日記
八木澤高明さんの「裏横浜」です。
「ちむどんどん」の舞台になった鶴見をはじめ、
ディープな横浜を描いたルポルタージュ。
生粋の浜っ子である私には、興味深い1冊でした。

横浜スタジアムの足元
山下公園 みなとみらい
中華街
黄金町
寿町
鶴見
山手 元町 その周縁
伊勢佐木町

8章に分かれた内容ですが、そのほとんどが私にとっては
馴染み深い土地でした。

冒頭、横浜スタジアムの前に屯していたダフ屋の光景から始まりますが
還暦過ぎの私にはベイスターズが、横浜の前に本拠地にしていた
川崎球場の方が懐かしい風景ですが、オジサンたちが
「切符あるよ〜!」とダミ声張り上げていたシーンは、よく覚えています。

黄金町のストリップ小屋。
子供のころ、親から「黄金町には1人で行ってはいけない」と
きつく言われてました。
あの猥雑感は、確かに子供には怖いでしょうね。

鶴見は、私のようなプロレスファンにとっては
アントニオ猪木さんの生まれたところとして有名。
村松友視さんの「ファイター」という猪木さんを描いた本の冒頭が
鶴見駅前の總持寺のあたりを猪木さんが走るシーンから始まると記憶しております。

八木澤さんという作家 この種の作品を他にも書かれているようなので
是非、また読みたいと思います。

歌舞伎座「神田松鯉 神田伯山 歌舞伎座特撰講談会」

2022-09-29 10:14:22 | 日記
昨日は、歌舞伎座で「神田松鯉 神田伯山 歌舞伎座特撰講談会」を楽しみました。
松鯉先生の傘寿の誕生日
十月大歌舞伎で松鯉先生口演の「荒川十太夫」を歌舞伎化して上演すること
を祝しての講談会。

では、演目と演者

将軍饗応 鯉花

赤穂義士銘々伝より
安兵衛駆け付け 伯山
安兵衛婿入り  伯山
仲入り
特別鼎談 松鯉 伯山 
     特別ゲスト 松緑 MC吉崎典子

赤穂義士外伝より
荒川十太夫   松鯉

鯉花が開口一番。まだ二つ目になって日が浅いそうですが
堂々と務めてらっしゃいました。

伯山先生
花道から登場。
講談に馴染みのないお客さんのために
と、演じ方の説明から入り、演目へ。
高田馬場に向かう安兵衛。
そして、相手を滅多切りにするシーンは
まさに立板に水。
凄い迫力でした。
反面、安兵衛の隣に住む婆アには、たっぷり笑わせてもらいました。

松緑丈も交えての特別鼎談。
MCの吉崎アナの「襲名の思い出は」という質問に
三者三様の答えは、興味深かった。

仲入り挟んで
松鯉先生。
やはり、花道から登場して、深々と一礼。
この先生の行儀の良さが表れている気がします。

「荒川十太夫」
堀部安兵衛の介錯を務めた荒川十太夫のお話。
相変わらずの重厚な語り口。
ただただ圧倒されました。
80歳にして、この迫力。
いつまでも楽しませて頂きたいものです。

N•サイモン「裸足で散歩」

2022-09-28 10:11:59 | 日記
浜松町の自由劇場で上演中の「裸足で散歩」です。
もともと、劇団四季の劇場ですが、劇団の公演がないときは
貸劇場となっている。
久しぶりに行きましたが、見やすい劇場だと改めて思いました。

「裸足で散歩」
N•サイモンの作品。
ポールとコリーという新婚夫婦が主人公。
映画化もされており、
新婚夫婦を演じたのが、ロバート•レッドフォードとジェーン•フォンダ。
時代を感じます。

6日間のホテルプラザでの新婚生活を終えた2人。
いよいよ新居へ。
マンションの6階と言えば聞こえはいいが
エレベーターもない。
2人は、毎回階段を上がってくる度に息も絶え絶え。
それだけではない。
屋根裏に住む中年のヴェラスコ氏が部屋へ戻るために
彼らの部屋を通って行く。
そんなこんなで、大変な新婚生活だが
何事にもポジティブなコリー。
ある作戦を思いついた。
ヴェラスコ氏と、いまや娘だけが生き甲斐の
自分の母親を付き合わさせるというもの。
2人を招いての食事会。
さあ、どうなる というお話。

N•サイモンらしい小粋な設定で楽しめます。
一番笑ったギャグは、部屋で電話を修理している男がコリーに
自分の名前を名乗り
「次に、電話が壊れたら、この名前だけは、絶対呼ばないでください!」
でした。

松本白鸚「九月秀山祭」

2022-09-27 10:53:04 | 日記
歌舞伎座へ行って来ました。
九月大歌舞伎は、「秀山祭」が恒例でしたが
昨年11月、播磨屋さんがお亡くなりになってしまったため
今年は、一周忌追善興行として行われることに。
吉右衛門ゆかりの演目が並ぶなか、
兄の高麗屋が「松浦の太鼓」を初役で演じるというので
観に行って来ました。

「松浦の太鼓」
忠臣蔵外伝。
討ち入りの前日
両国橋で、宗匠の宝井其角と元赤穂藩士の大高源吾が出会う。
2人は、旧知の仲。
近況を話し、別れ際、其角が上の句を詠むと
下の句を付ける源吾。
「明日待たるるその宝船」
その意味を考える其角。
翌日、吉良邸の隣にある松浦邸で、其角が松浦にその話をしている。
と、俄に聞こえる陣太鼓の音。
吉良邸に、赤穂藩士たちが討ち入ったことを知る松浦たち。
やがて、本懐を遂げた源吾が、松浦邸に来て、討ち入りの一部始終を報告する
というお話。

高麗屋さんが、重厚な演技を見せてくれました。
播磨屋さんのも、見ておきたかった。

芝居終えると、高麗屋 其角を演じた歌六 源吾を演じた梅玉が
口上を述べる。
弟への想いを述べた白鸚丈。
心に響くご挨拶でした。

「玉鷲優勝」

2022-09-26 09:25:25 | 日記
もう1日 お相撲のお話です。
玉鷲が優勝しました。
高安応援していたんですが、残念!
玉鷲強かったですね。
立ち合いから攻め勝っての勝利。
37歳10か月での優勝。
素晴らしいの一言。
還暦過ぎた私も、もう一踏ん張りしないといけないな
と思わせてくれた優勝でした。

それに引き換え、だらしないのが上位陣。
御嶽海 来場所10勝すれば大関カムバックできますが
どうなることやら。
カド番の正代も同様。
彼らの不甲斐なさは、もう言い尽くされていますので
私、若手力士たちにも一言注文を付けておきたいと思います。

幕内前半戦の相撲で、相次いで敗れ、共に負け越してしまった
王鵬と琴勝峰。
王鵬は終盤5連敗 琴勝峰は3連敗と勝負弱さを露呈した。
幕内下位で、勝ち越しに汲々しているような力士では
ないと思うんですが•••

さらに言えば、上位で勝ち越しているのですから
立派なものなんですが、琴ノ若 豊昇龍とも、共に8番止まり。
彼らが早く大関を争ってくれるようになれば
一段と土俵も盛り上がると思います。