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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

カッコイイ!吉右衛門「極付 幡随長兵衛」

2017-09-12 10:53:31 | 日記
ちょっと相撲の話から。どうなってるんでしょうか? 高安まで怪我。土俵際残したところでやってしまったんでしょうが、先の全く読めない場所になってきました。
さて、本題。今月も歌舞伎座へ。これで3か月連続。そんなに歌舞伎好きというわけではないので、珍しいことです。今月は「秀山祭」吉右衛門が、座頭で頑張ってらっしゃいます。私のお目当ては、昼の部の「極付 幡随長兵衛」私、歌舞伎詳しくないので理由はわかりませんが、タイトルは「幡随長兵衛」なんですね。幡随院じゃないんだ、何故だろう?
物語は、河竹黙阿弥作品。江戸の町奴と旗本の争いを描いた世話物。幕が開くと、「公平法問諍」というお芝居が上演されています。佳境にさしかかったところで、舞台の進行を邪魔する酔客が。舞台番が宥めて帰そうとすると、なかなかそうはいかない。で、ちょっと手荒なまねをして追い返すと、今度は武士が現れます。「ウチの者に手荒なまねしたな。水野十郎左衛門の家の者だぞ」収拾つかなくなったところに、客席から登場したのが長兵衛(吉右衛門)水野の家臣を打ち据えます、と、その様子を見ていたのが十郎左衛門(染五郎) 長兵衛を呼び止めると、今度は、長兵衛の子分たちが登場し、不穏な雰囲気になりますが、長兵衛が、その場を収めます。
後日、長兵衛は、水野の屋敷に呼ばれます。行けば命はない。女房のお時(魁春) 兄弟分の権兵衛(歌六)が止めるのも聞かず、長兵衛は屋敷に向かいます。そして•••
やっぱり吉右衛門様 カッコイイ!相手の奸計と知りながら、女房 子に別れを告げ、屋敷に向かう場面など、胸に迫ります。そして、珍しく悪役の染五郎。白塗りで登場し、ラスト「殺すには惜しい」と言いながら、トドメを刺すシーンは、見応えありました。