プクプク日記 観劇 映画 落語 スポーツ観戦 読書の日々

今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

市村正親 大竹しのぶコンビの集大成「スウィニー•トッド」

2016-04-30 08:38:23 | 日記
今回がラスト公演ということなので、久々に「スウィニー•トッド」観てきました。このミュージカル、日本初演は1981年。このときは、松本幸四郎 鳳蘭コンビでの上演 演出が鈴木忠志ということもあってか、割と陰惨なイメージがありました。それから時を経て 宮本亜門版でリニューアル。主演コンビのキャラクターもあって、笑える部分も増え、再演を重ね、今回が4演目ということです。
物語は、妻に横恋慕した判事により、無実の罪で流刑されたた理髪師(市村)がスウィニー•トッドと名を変えて町に戻り、判事たちに復讐するというもの。トッドは、大家であるパイ屋のラヴェット夫人(大竹)とコンビを組み、ふとしたことから人肉パイを売ると、これが大当たり。以後、ヒゲを剃る振りをしながら、彼を陥れた悪人共の喉を掻き切っていく。ここで、2人が次の犠牲者を誰にすると歌うナンバーがあるのだが、「大統領は?」と問う夫人に「トランプ嫌い」と答えるトッドというギャグが繰り返されるのは、結構笑える。また、トッドが生き別れた自分の娘「ジョアンナ」を思うナンバーを歌いながら、殺戮を繰り返すという場面も印象に残る。
ソンドハイムの楽曲も流石だし、何より陰惨になりがちな内容のミュージカルを、これだけ楽しいものにした主演コンビと演出家に拍手したい。

実に難解だった堤真一 寺島しのぶ 井上芳雄「アルカディア」

2016-04-29 07:23:03 | 日記
「恋におちたシェイクスピア」などで有名なトム•ストッパードの作品です。とても難しそうだったのですが、毎回クォリティの高いシス•カンパニーの作品で、堤真一 寺島しのぶ 井上芳雄らが出演するということで、観てきました。
舞台は、ある貴族のお屋敷。19世紀 この家の早熟な少女が、ある物理の法則を定式化していたようなのだ。それを200年後の現代の人々が発見する。この時空間を越えた 2つの物語が交錯して進んでいくという話。貴族側は、井上芳雄らが登場。200年後は、堤 寺島らが登場するのですが、数学や物理の知識がないと、ついていけない部分もあり難しい。コミカルな堤 凛とした寺島など、見所はあるのですが、全体としてシンドイ舞台でした。

A•ヘップバーンがただただ美しい「ティファニーて朝食を」

2016-04-28 08:40:49 | 日記
「午前十時の映画祭」で、「ティファニーで朝食を」観てきました。ヘップバーンが美しく、ただ見惚れるばかり。あの姿観ただけで、入場料払った価値はあります。
主人公は、「夜の商売」をしているらしいホリー。最初の画面 早朝のニューヨーク、タクシーからホリーが降りてきて、開店前の「ティファニー」の前に立ちます。まさに絵になる美しさとは、この事。
さて、ホリーのアパートに、自称作家の男•ポールが引っ越してきます。この男も、有閑マダムの援助で生計を立てています。私、この映画 多分ずっと昔にテレビで観たっきり。それで、観たつもりになっていて、甘い恋愛ドラマと思ってましたが、じつは違ったのですね。改めてみると、原作は、あのT•カポーティ 監督は、B•エドワーズですから、そんなに一筋縄でいく訳がありません。
ホリーとポールの関係は、「友情」のまま。なかなか前に進みません。特に、ホリーには他人には言えない秘密がったのです。この秘密を、ポールが知ってしまうシーンは、良く出来ています。ラスト、当然2人は結ばれるのですが、そこに至るまでの過程も二転三転。名曲「ムーンリバー」がバックミュージックとして流れるなか、最後まで目が離せない名作でした。

見応えあった松本清張原作 橋本忍脚本「黒い画集」

2016-04-27 08:03:05 | 日記
文芸座での橋本忍特集を観てきました。松本清張原作 橋本忍脚本と言えば、あの名作「砂の器」にとどめを刺しますが、この「黒い画集」短編集ですが、これもなかなか面白かった。
主人公は、大手繊維会社の課長(小林桂樹)彼には、同じ課に勤める部下の愛人(原知佐子)がいます。彼女の部屋で、一時の逢瀬を楽しみ、帰ろうとした時、部屋の前で、なんと自宅近くの住人と出会い、思わず黙礼してしまいます。そして、あろうことか、その住人は、その時間に起きた殺人事件の犯人として逮捕されてしまいます。もちろん、冤罪です。当然、住人はアリバイとして課長と出会った事を言いますが、課長は、愛人の発覚を恐れ、認めません。その結果、住人は有罪。課長は、愛人の住まいを替えますが、ここから新たな悲劇が•••という話。
無駄ない構成で、息をもつかせぬ展開。原作の清張が激賞したというのも分かります。主演の小林 原コンビはもちろんのこと、刑事を演じた西村晃が印象に残りました。

銀座での「立川志の輔独演会」

2016-04-26 08:55:47 | 日記
昨夜は、銀座中央会館で、「立川志の輔独演会」楽しんできました。1月PARCO劇場以来、久々の志の輔らくごです。今回は「買い物ブギ」「紺屋高尾」の2席。師の「紺屋高尾」は、珍しい。聞いたのは、いつ以来でしょうか。絶世の美女が登場する、この噺 濁声の師にあっているとは思えませんが、久蔵の一途さに、胸を打たれます。
が、一番受けたのは、最近、またブームとなっている田中角榮の話。師が落語家になりたての頃、学生時代親友だったのが、後藤田正晴の息子。そんな縁で、息子の結婚式の司会を務める事になるが、その主賓が田中角榮で••••という話。いや、面白かった。