花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

槍で突いても水は流れる

2019-12-31 11:38:27 | Weblog
 「自分の身は、針で刺されても飛び上がるけれども、相手の体は槍で突いても平気だという感覚、これがなくならない限り駄目ですね」
 今月4日、アフガニスタンで用水路を引くなど、長年にわたって復興支援活動を行ってきた中村哲さんが現地で銃弾に倒れました。生前、中村さんはノンフィクション作家・澤地久枝さんとの対談の際、冒頭の言葉を述べられました。(「人は愛するに足り、真心は信ずるに足る」岩波書店刊)

 今年は人の痛みが分からない、分かろうとしない政治家の発言が目立ちました。中村さんの言葉を胸に刻んで欲しい人たちには、おそらく少しも響かないであろうことを残念に思いますが、それがあきらめにつながってしまえば、彼らを利することになり、また同類のそしりを免れないことになります。

 大勢に流されたり無力感に陥らないためにも、中村さんの言葉と一緒に年を越します。来年もあきらめの悪い人間としてやっていきます。

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