花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

独ソ戦

2019-07-28 15:17:06 | Book
(※朝日新聞朝刊連載「折々のことば」風に)

 「ソ連の脅威に対応する策を練っているうちに、対ソ侵攻も辞さずとのコンセンサスを固めていったことは明白だ」

 第二次大戦の初期、ドイツ軍に燃料を供給していたのはルーマニアの油田だった。ソ連がルーマニアに触手を伸ばすことを恐れた軍首脳部は、有事の場合の対応を検討する。そして、いつしかそれが既定路線と化し、ソ連侵攻に踏み切ることになる。「備えあれば憂いなし」と言うが、備えが憂いをもたらすこともあるのか。大木毅著「独ソ戦」(岩波新書)から。

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