(※朝日新聞朝刊連載「折々のことば」風に)
「人間的であろうとすればするほど、実は社会では生きにくくなる」
20年目を迎える、ドラマ「相棒」で主役の杉下右京を演じる水谷豊さんは、「右京は人間的ではあるけれども、正義を貫こうとして、組織の中では生きづらくなる」と語っています。右京の信条である正義が組織の論理にぶつかって軋轢を生む場面は、ドラマの見どころのひとつです。世の中では往々にして確立した個よりも、求められるがままに場や状況に合わせられる適応力を良しとしがちです。変化の激しい現今、特にその傾向は強いかもしれません。であれば、右京さんのような生き方が融通の利かない変わり者となってしまうのもうなずけます。
10/10付 朝日新聞朝刊・別刷り「be」掲載の「フロントランナー」から
「人間的であろうとすればするほど、実は社会では生きにくくなる」
20年目を迎える、ドラマ「相棒」で主役の杉下右京を演じる水谷豊さんは、「右京は人間的ではあるけれども、正義を貫こうとして、組織の中では生きづらくなる」と語っています。右京の信条である正義が組織の論理にぶつかって軋轢を生む場面は、ドラマの見どころのひとつです。世の中では往々にして確立した個よりも、求められるがままに場や状況に合わせられる適応力を良しとしがちです。変化の激しい現今、特にその傾向は強いかもしれません。であれば、右京さんのような生き方が融通の利かない変わり者となってしまうのもうなずけます。
10/10付 朝日新聞朝刊・別刷り「be」掲載の「フロントランナー」から