(※朝日新聞朝刊連載「折々のことば」風に)
「沖縄というのは非常に力のある平和製造工場なのだと考えています」
ロシアのウクライナ侵攻に危機感を募らせ、防衛費増額を支持することは、プーチン大統領の力の論理と同じ土俵に乗って、軍事力で動く世界を認めてしまうことになるのではないか。いろいろな問題が起こる中、放っておけば平和は減ってしまう。だから、補充していく努力を怠ってはならない。沖縄は戦争体験が色濃く残っており、戦争に関する資料を集め、意味を考え、戦争の悲惨さを訴えている。沖縄は平和製造工場である。しかし沖縄は、いまだに不発弾が見つかり、アメリカ軍の基地問題もあり、さらには対中国の盾にもなろうしている。そんな現実を抱えながらも、平和をつくり続けている沖縄は日本の宝だと、作家・池澤夏樹さんは沖縄慰霊の日に思いを述べた。
2023年6月23日付・朝日新聞朝刊 池澤夏樹氏へのインタビュー記事から
「沖縄というのは非常に力のある平和製造工場なのだと考えていま
ロシアのウクライナ侵攻に危機感を募らせ、防衛費増額を支持する
2023年6月23日付・朝日新聞朝刊 池澤夏樹氏へのインタビュー記事から