花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

How much?

2019-04-29 17:38:04 | Weblog
 10連休の2日目、吸い込まれそうな青空に誘われて山へ出掛けました。最近買ったトレッキングシューズを玄関で履いていると、妻が「それ買ったんだ。」
「今までの靴は底がはがれそうになってるからね。で、この新しい靴はいくらに見える?」
「3800円。」
「いい線。ホームセンターの特売品で4200円」、思いもしなかったニアピン賞に内心少し驚きました。
 しかし、山の道具を買ったことのない妻のこと、相場が分かるはずがありません。靴を見て出てきた金額ではなく、私の懐具合が寂しいので高いものは買えないと踏んだのでしょう。
 ともあれ、靴の値段に関係なく、みずみずしい新緑の中を歩いて気分は爽快。6時間ほど歩いた後、ふもとでワカサギのフライをつまみに生ビールをグビっ。歩いた歩数は3万を超えていました。

ナイスドロー

2019-04-18 21:56:03 | Sports
 昨晩、神宮球場でスワローズ対タイガース戦をナイター観戦してきました。スワローズの先発投手はブキャナン、長身のオーバーハンドから角度のある球を投げ下ろしてきました。方や、タイガースは青柳が先発、サイドスローから緩急をつけて両サイドに球を散らしていました。序盤は投手戦の様相でしたが、4回表に試合が動きました。タイガースの3番バッター・糸井がヒットで出塁、次の4番・大山がレフトスタンドにホームランを打ち込みました。レフトの守備についていたバレンティンが一歩も動かない、打った瞬間にそれと分かる目の覚めるような一撃でした。このままタイガースが逃げ切るかと思った8回裏、前の回までスワローズ打線を0点に抑えていた青柳に代わってマウンドに上がった2番手の能見が、1、2塁のピンチを招きます。さらに能見を救援した3人目のジョンソンが山田哲人にデッドボールを与え満塁とし、続くバレンティンにレフト前へ運ばれて同点になりました。この瞬間、青柳の勝利が消えました。その後は一進一退の攻防でしたが、どちらかと言えばスワローズが押し気味でした。特に延長に入った10回の裏はノーアウト満塁の絶体絶命のピンチ。ここで、桑原がバレンティンを併殺打に打ち取り、桑原からつないだ岩崎が雄平を内野ゴロに仕留めました。スワローズファンの誰もがサヨナラを思ったでしょうが、タイガースがしのぎ切りました。スワローズ押せ押せの雰囲気に飲まれず、土俵際でこらえたこのイニングが、私としては一番の見どころでした。そして、両者決定打を欠く中、タイガースは12回表もゼロに封じられ、勝ちがなくなり引き分けか負けが残るのみ。ここで、席を立って帰る人たちがパラパラと出ました。きっと勝つことにしか興味がないのでしょう。「引き分けにも負けにもドラマがあるのになぁ」と、選手たちのプレーを見ることをやめた人を見て少し寂しい感じがしました。結局、タイガースが必死の継投で好調スワローズ打線相手に12回裏を守り切り、4時間近くに及んだゲームはドローに終わりました。ゲームセットの時、思わず「ナイスドロー」と声が出ました。タイガースが良く守った姿を楽しみながら、飲んだビールは3杯でした。

折々のことば 「Plan・Do・Check・Action」

2019-04-03 23:20:51 | Weblog
 本日の朝日新聞朝刊1面の「折々のことば」は、「Plan・Do・Check・Action」でした。マネジメントに興味がある方はご存知だと思いますが、それぞれの頭を取ったPDCAは、計画(Plan)→実行(Do)→評価(Check)→改善(Action)のことを指し、このPDCAサイクルを回していくことで業務改善が進むと言われています。「折々のことば」の筆者である哲学者の鷲田清一さんはPDCA本来の意味を紹介する一方で、負のサイクルに陥るおそれについても次のように指摘しています。「Plan(計画)・Delay(遅延)・Cancel(中止)・Apology(謝罪)と揶揄(やゆ)するむきもある。設定された計画が真に十全なものか、よく吟味せずにそれを始点とすれば、前例主義や上意下達、減点主義といった〈畏縮〉の慣習になってしまうからだろう。」
 当然のことながら、「PDCAサイクルを回せばいいんだ」と鵜呑みするばかりで、そこに盛り込む内容にはとんと無頓着であれば、物事が上手くいくはずはありません。それから、Checkの向かう先が人であるなら、つまり「計画に対して実行自体がどうなのか」のCheckではなく、「だれがどうした」のCheckが強すぎると、それが有効な改善にはつながらないことは容易に想像出来ます。目標の達成度合いを測る指標として設定されたKPI(重要業績評価指標:Key Performance Indicator)が個人評価の指標として使われる場合などは、特にそうであるように思います。


※PDCAの「A]はActionではなくActとのご指摘を頂きました。