車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

玄武洞(げんぶどう)~其の二 in 兵庫県豊岡市赤石

2023年08月24日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・兵庫県

玄武洞公園で「玄武洞」に次いで・・と言うか、それ以上に人気があるのが「青龍洞」。玄武洞と同様、こちらも国の天然記念物に指定されており、とても美しい節理の絶壁が見られます。

上から下へと、まるで流れるようなうねりが、龍の昇る姿に似ていることから命名された「青龍洞」。洞の高さは33mに及び、玄武洞公園の中では最も長い、15mにも及ぶ柱状節理が見られます。

いずれも同じアングルからなのですが、この場に立つと他のものが目に入らない・・と言うのが正直な感想。岩の連なりを見て美しいという言葉がこれほど当てはまる光景は、中々お目にかかれるものではありません。

流れるような岩の連なりはそのまま水辺に落ちて、その姿を映し出し、更に水の奥深くに続く錯覚を感じさせます。それは何とも形容しがたい、まさに人知を超えた神の造形と言っても過言ではありません。

青龍は、中国の伝説上の四神獣、東方を守護するものとされ、蒼竜とも呼ばれます。水面に映る柱状節理の壁は、蒼き竜が天を目指して駆け上がる姿にも似て神秘的です。中央に置かれた石灯籠は、水神である龍への供物でしょうか。

空の青さを写しだす池に舞い落ちる紅葉の赤、黄、橙・・

「青龍洞と人々の暮らし」と題した案内看板には、大正時代頃の絵葉書が紹介されています。池の上には橋があり、流れ落ちる龍の姿をもっと間近に見る事が出来たようです。橋の上から見る水面の中の世界は・・きっとこの世とあの世の狭間を思わせるような不思議な光景だった事でしょう。

玄武洞最期の立ち寄りは、南方を守護する「朱雀」に例えられた「南朱雀洞」

少し奥まった中央部分が、天に向かって羽ばたく鳳凰の姿を想像させるのも、ある意味神の造形に近いのかもしれません。柵に遮られて良く見えませんが、下にある小さな池に摂理の壁が映りこむ様は、きっと圧巻だろうと思います。

「北朱雀洞」も、「南朱雀洞」同様に羽を広げた朱雀をイメージして命名されたと思われます。ですが柵の向こうで距離も遠すぎる事もあり、この状態で朱雀を想像するには、かなりの想像力が必要かも(^^;)

玄武洞公園から見えた山陰本線の赤い車体。旧城崎町にある玄武洞駅からここまでは、渡し舟で川を渡るんだそうです。そういう非日常的な時間・・すごく贅沢な感じがして、ちょっと憧れます。

訪問日:2014年11月21日

🌸🍀明日からは旧出石町の紹介です

コメント (2)
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