車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

養父(やぶ)神社~Ⅱ~ in 兵庫県養父市養父

2023年08月10日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・兵庫県

「養父神社」本殿後方に鎮座される「摂社:山野口神社」。御祭神は『大山祗神』。別名を「山の口のおおかみ」。流行り病を避け、憑き物を落とす神として広く信仰されていました。

切妻造の本殿は江戸時代末期の造営で、養父神社社殿と共に登録有形文化財の指定。場所的なものも有るのかも知れませんが、正面に向かい合った時の張り詰めた空気感。この一帯に満ち溢れる清浄な気、その独特の感覚はおいそれと経験できるものではありません。

静謐な神域を守護されるのは、建立年代不明の何とも不思議な表情の狛犬さん一対。鼻の周りの栓彫りは、獅子頭の口元をなぞった物なのか・・・阿形さんの上目遣いが妙にツボって、滅多に見られないお顔です。

社殿の細部に施された彫刻も非常に見応えのあるもの。斗栱の彫刻は「松に鷹」。吽形に相当する鷹は松の枝で羽を休めて

阿形に相当する鷹は、松の枝から羽を広げて身を乗り出し、今にも飛び立ちそうに・・

貫彫刻は獅子と龍・・・険しい視線に見つめられると思わずたじろぎそうになる迫力・・・阿吽ともに本当に怖いくらいの表情で参拝者を見下ろしています。

本殿の前方に鎮座される三間社流造の社殿は、同じく有形文化財に登録された「摂社:五社神社」『天熊人命(あめのくまひとのみこと)、天照大神、素戔鳴命、月讀命(つくよみのみこと)、五十猛命(いそたけるのみこと)』を祭神とします。

境内左の杜中に鎮座される「琴平神社」、御祭神は『事代主命』。拝殿の奥に屋根つきの渡があり、本殿と繋がっています。

本殿右側後方に鎮座する「迦遅屋(かじや)神社」、御祭神は『奥津彦命・奥津姫命・猿田彦命・表米親王(ひょうまいしんのう)』。別称を「猫の宮」と称し鼠除けの信仰があります。

【 おぼろ月 歩けばふれる 白れんげ 】『豊島明楽(養父市養父)』。

境内にあった「トキホコリの群生地」、トキホコリって初耳ですが、群生というからには植物?

で、調べたところイラクサ科一年草の植物と判明。ちなみに「トキ」=時々、「ホコリ」=蔓延るの意味だそうですが、変わった名前ですね。

円山川に沿った小さな集落の一帯は、兵庫県下でも有数の紅葉の名所として知られています。御朱印を頂くべく二度目の参拝となったこの日は、「やぶ紅葉まつり」の開催中という事で、境内は燃えるような秋色の只中。

錦秋の赤に朱塗りの欄干は、別世界への入り口にも思えるような不思議な妖しさ。

参拝日:2011年3月31日&2014年11月20日

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御神名一口メモ

『天熊人命(あめのくまひとのみこと)』、天照大神の命令で、月夜見尊に殺された「保食神」の死体から生じた神。五穀、牛馬、蚕などを持ち帰ったとされる。

『表米親王(ひょうまいしんのう)』、彦坐王を出自とする但遅麻国造家の一族で、日下部氏の始祖とされる。

コメント (2)
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