goo blog サービス終了のお知らせ 

寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第2541話) 津波に備え

2017年12月11日 | 意見

 “五日は「津波防災の日」で「世界津波の日」でもあった。ともに江戸時代後期の1854年11月5日に発生した安政南海地震で、村人が稲むらに火を付けて津波の発生を知らせたという「稲むらの火」の逸話に由来しているそうだ。
 2011年3月の東日本大震災では大津波が町を襲ったことが記憶に新しい。東海地方でも近い将来、巨大地震が発生する可能性が指摘されていて、私の住む名古屋市を含め太平洋岸の広範囲にわたって巨大津波による被害が予測されている。地震に備えて家屋の補強、家具の転倒防止などの備えをしている人は多いことだろう。
 津波に備えるには自らの地域の海抜を知っておくことが身を守る上で大切なことだと私は考える。しかし残念ながら、海抜を意識している人はまだ少ないのではないか。まずは電柱などに掲げてある海抜を示す看板を意識してみてはどうだろうか。”(11月19日付け中日新聞)

 名古屋市の森部さん(男・82)の投稿文です。津波の対応に海抜は重要条件である。東日本大震災以来、防潮壁築造や高台移転が行われているのは、まさにこれである。愛知県の沿岸部では、至る所に標高が記されている。これは伊勢湾台風の教訓である。伊勢湾台風で潮の被害を受けたところでは潮が来た高さも記されている。海部地方ではボクの背より高いところに記されているところも多い。ボクの地方で、ボクの世代以上では災害と言えば昭和34年9月の伊勢湾台風である。ボクの意識でも伊勢湾台風はトラウマのように残っている。しかし、今騒がれているのは東海大地震始め地震である。ハード、ソフトいろいろな対策が取られている。しかしながら、我が尾張北部は災害に対する意識は行政も市民も低い。ありがたいことに災害はあまりないのである。近年あったことと言えば平成12年9月の東海豪雨である。これも比較的被害が少なかった地域である。
 しかし、最近は思いがけないところで、思いがけない災害が起こっている。高齢の方が初めてという言葉をよく聞く。自然災害に人間が勝てるというのはおごりであるが、勝てないけれども供えていれば被害を減らすことはできる。いろいろ情報を得て、備えたいものだ。これは自分のためばかりでなく、人の為にもである。


コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。