ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

信じたあたいが馬鹿なのよ!

2018-02-26 09:12:02 | 食べ物

 ええーっ!ねほだれ大会って、こういうのだったのぉぉぉ???歌と踊りと民話劇?

 以前はこんなんじゃなかったって聞いてだぞ。27回を迎えた伝説のねほだれ大会!

 楽屋一緒だった20年以上出演の長老も言ってた、昔は腹抱えて笑ったもんだって。そう、べただろうが、下品だろうが、これでもか!どうだまいったか!ってくらい、笑わせてやる!の気迫に溢れた発表の場だったんだ、ねほだれは。そう聞いてたんだ。だから恐れてたんだ。避けてたんだ。

 だけど、いつまでも逃げてらんねえぞ、って意を決して出たんだ。そんな荒削りの笑いの真剣道場で菜の花座の笑いを磨いてやるっ!って気負いに気負って出たんだ。なのに、・・・・

 笑いを競う大会じゃなかったんだねぇ!歌や合唱とかダンスとか詐欺防止コントとか、なんでもありの異世代、地域対抗出し物合戦!だったんだぁ!一般部門についちゃ、歌やダンスが主流、笑いを目指したチームは少ない少ない。これ、ねほだれって言うか? 

 いや、時代は変わる、って奴さ。変な恰好したって、イモトアヤコそこのけのやり過ぎメイクしたって、とにかく笑いとってやる!なんて人、少なくなったんだ。

 だから、笑いも低調。会場を笑いで包むようなギャグ、少なかったものなぁ、平昌ギャグと大酒呑み花嫁くらいか?会場爆笑は。おっと、ご心配なく、菜の花座は最初の出番ながらも大いに沸かしたから。たぶん、菜の花座の7分半で巻き起こった笑いの総量、そのあとすべての出し物がとった笑いの合計を軽く上回ってただろうな。えっ?自惚れだ?いえ、本当。

 こりゃ枯渇だろ笑いの泉、ねほだれの熱エネルギー冷え切っちまってるぜ。

 見ていて一番つらく感じたのは、笑いに対するこだわりとか執念とか、リスペクトとか、そういったねほだれの伝統が薄まっちまってるってことだ。演る方も見る方も、別に笑いでなくたって差し支えねえべ、って歌や踊りで楽しんでる。まっ、これでいいのだっ!バカボンのパパ的に断言されれば、それまでなんだが。

 せっかく600人近い観客が入ってるのに、なんかもったいねえなぁ、なんて思うのはこちらの思い過ごし、いらぬお世話、差し出た口。知り合いやお仲間、ご近所さん出るから行くべ、地域ごとに出し物競って楽しむべ、そういう世界なんだろう。それはそれでありだ。事実、最優秀の上駄子町美人会の創作ダンス、アイディアあって悪くなかったし、長老の女形『九段の母』も出色で、これはこれで楽しめた。 

 ただ、菜の花座としちゃ、ずいぶん場違いなところに飛び込んじまったってことよ。仲間内で十分楽しんでるのに、笑いで勝負!なんて大見え切って、大きなお世話だよ、って思ってわれてたのかもしれよなぁ。

 信じたあたいが馬鹿だった!ねほだれ伝統激しくリスペクトしたおいらがアホだった。

 ああ、どっかにないもんかなぁ、笑いの真剣勝負の場。使ってくれよ、菜の花座コント集団。

コメント
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