中国は北朝鮮か韓国かの「どちらか」ではなく「両方」を欲しがっています。
中国が韓国に「期待」していることは、主に「北朝鮮関連」と「日本関連」だと思います。
北朝鮮関連ですが、これは韓国が思っていることとは真逆です。
「二元論的」に物事を考えることになれてしまったことに慣れてしまった韓国の世論は、「中国は韓国か北朝鮮化のどちらかを選ぶだろう」と考えています。
しかし、中国は北朝鮮を諦めることは、絶対にありません。
中国と北朝鮮の「朝中友好協力相互条約(1961年)」の第二条には、「両国はすべての措置を共同で務めながら、締約国に対する特定の国の侵略を防ぐ。締約国の一方が侵略を受け戦争状態になると、直ちに軍事的援助を提供しなければならない」という内容が明記されています。
経済的にも、もう北朝鮮は中国から逃れることはできません。
中国は、北朝鮮か韓国かの「どちらか」を欲しがっているわけではなく、「両方(南+北)」を欲しがっています。
中国主導の朝鮮半島統一、すなわち北朝鮮と韓国の両方を日米陣営に対する盾とすること。
それが中国から見ての「もっとも望ましい朝鮮半島統一の姿」であるからです。