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韓国の諺に「お金は、座って(貸して)やり、立って(返して)もらう」というのがあります

2020-09-08 03:08:49 | 韓国旅行

 

韓国の諺に「お金は、座って(貸して)やり、立って(返して)もらう」というのがあります。

 

1980年代、いや90年代までは、「韓国人は~だから、~を直すべきだ」とする社会批判記事が結構ありました。

その中に欠かさず出てくるものが、「親しい仲でも借りた金はちゃんと返すべきだ」でした。

「保証人になるな」という内容が、いつもセットで載っていました。

 

もともと韓国では、「ウリ」「情」をお金で確認する方法が二つありました。

一つは、お金を貸してくれること。

もう一つは、銀行など金融機関からお金を借りる時に「保証人」(韓国では総称として連帯保証人といいます)になってくれること。

副作用が多すぎて、韓国の連帯保証人制度は2008年から廃止されました。

 

「親しい仲」の人からお金を貸してくれと言われること自体がかなり苦しいものではありますが、問題は、返してもらえないことです。

日本でも「借りるときの地蔵顔、返すときの閻魔顔」とも言いますが、韓国には「お金は、座ってやり、立ってもらう」という諺があります。

 

ここで言う「座る」「立つ」は、「上下関係」のことです。

上の立場の人が座り、下の立場の人は立っていないといけません。

すなわち、お金を貸すときには貸す人が上ですが、返してもらう時には、むしろ貸した人のほうが下になってしまう、という意味です。

 

日韓両方の諺は、一見、同じ内容に見えます。

どこの国でも、借りたお金を返すときには、誰もがいい顔はしないものなのでしょうか。

 

ただ、日本の「返すときの閻魔顔」の場合は、「不機嫌そうだけど、返す」のニュアンスがありますが、韓国の「お金は、座ってやり」の場合は「『相手に下になってもらう』という相応の対価が得られないと、返さない」ニュアンスがあることに気づきます。

 

この差は、致命的です。

ちゃんと返してくれるなら、相手の顔が閻魔大王の顔だろうが、トランプ大統領の顔だろうが、別にいいでしょう。

 

韓国の諺に含まれている「座る・立つ」(上・下)の意味は、貸したお金を返してもらうのはそんなにも難しいことだ、という普通の解釈もできます。

 

その真の意味は「対価の要求」です。

お金を借りた人が、貸してくれた人に対して、「わたしがお金を返すだけでは、公正ではない。お前が『下』であることを示せ」と要求しているわけです。

 

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