日本ではテレビのグルメ番組で「行列のできる店」が紹介されるように、日本人はおいしい店と聞けば、順番待ちをしてまで食べようとします。
これも韓国人には信じられないことなのです。
我慢強く順番を待つことができないのです。
一般的な韓国人は、いくら美味しい店と評判の店でも、並んでまで食べたいとは思いません。
お目当ての店に行列ができていたら、躊躇なくあきらめ、別の店に足を向けます。
韓国では、それが当たり前の行動です。
日本人のこの忍耐強さは、東日本大震災の際にもいかんなく発揮されました。
被災された人々はパニックを起こすことなく、避難所で静かに過ごしていました。
水や食料の配給も、きちんと列をつくって順番を待ち、整然と支給を受けています。
こうした日本人の姿は、感動を持って世界に受け入れられたのは記憶に新しいところです。
もちろん、韓国国内でも感動の声が上がりました。
大災害の被災地では、一部が暴徒化し、食料の略奪や物品の強奪、さらには特定の人々への暴行など、パニック状態が怒りやすくなります。
それは世界の常識です。
それなのに、日本では人々が暴徒化することもなく、泣きわめいたり、半狂乱になることもなく、お互いに助け合いながら、整然と、沈着冷静にしていました。
この日本の忍耐強さは、世界の目から見ると非常に特殊なことであり、希有な事例なので、世界の人々は尊敬と驚愕のまなざしで見ていたのです。