『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』(2024.3.18.ソニーピクチャーズ試写室)
真夏のニューヨーク。大勢の人々が海水浴を満喫する中、海の向こう側から突如として巨大な氷柱が大量に現れ、街は一瞬にして氷に覆われる。
ゴーストバスターズとしてニューヨークの人々をゴーストたちから守ってきたスペングラー家は、その元凶が全てを一瞬で凍らせる「デス・チル」のパワーを持つ史上最強のゴーストであることを突き止め、戦いを挑むが…。
1980年代に一大ブームを巻き起こした「ゴーストバスターズ」シリーズの第3作として製作された『ゴーストバスターズ アフターライフ』(21)の続編。
『モンスター・ハウス』(06)のギル・キーナンがメガホンを取り、前作で監督をしたジェイソン・ライトマンがキーナンとともに脚本を手がけた。そんなこの映画は、前2部作を監督したジェイソンの父でもあるアイバン・ライトマンに捧げられている。
さて、前作のオクラホマの田舎から、舞台をオリジナルのニューヨークに戻したが、初めのカーチェイス以外は、ほぼ消防署の跡地(ゴーストバスターの基地)で事が済んでしまうので、広がりに欠ける。
前作からのポール・ラッド、マッケンナ・グレイス、フィン・ウルフハード、キャリー・クーンのスペングラー一家とオリジナルメンバーのビル・マーレー、ダン・エイクロイド、アーニー・ハドソン、アニー・ポッツという新旧のバスターズが一丸となってのゴースト退治が見どころになるのだが、“史上最強のゴースト”の存在感が薄く、盛り上がりに欠ける。というように、ちょっと残念な出来だった。
オリジナルで憎まれ役の役人を演じたウィリアム・アサ―トンが市長に出世していたのには笑ったが、どうせならリック・モラニスにも出てほしかった。
『ゴーストバスターズ』シリーズ
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