フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

ウイスキー

2010-10-31 22:47:10 | Weblog
いいちこのCMソングで一躍ブレークしたのが坂本冬美さんの「また君に恋してる」でしたが、お酒のCMソングでその前にヒットしたのが石川さゆりさんの「ウイスキーがお好きでしょ」でした。
ウイスキーといえば、1980年代前半のピーク時に比べると今は2割から3割程度の水準だそうです。1980年代といえば、私も飲めないのに夜ごとスナックで水割りを前にカラオケで「夜霧よ~」とやっていたころでした。確かにその頃は、お客さんのほとんどがウイスキーの水割りでしたね。
そのウイスキーの今年上半期の国内生産量と輸入量の合計が前の年より2割増えているそうですが、その理由はハイボール人気にあやかってだそうです。いままでは「古い、きつい」というイメージがあったそうですが、ハイボールによって飲む人が最初の店で楽しむようになったそうです。ハイボールは厳密にいえば違うかも知れませんが、日本ではウイスキーのソーダ割りが中心ですから、ハイボールブームでウイスキーの需要が伸びるのでしょうね。そこでお店の方でも、ハイボールを直接グラスに注ぐサーバーを置くところも増えているそうです。まだまだウイスキーの需要が伸びるでしょう。
「ウイスキーがお好きでしょ」

短期決戦

2010-10-30 22:41:32 | Weblog
日本シリーズです。先日シリーズの前にドラフト会議があったせいか、何か今年のシーズンが終わったような錯覚さえ世の中にありますが、ここから更に盛り上がっていかなければなりません。
さてシリーズはまさに短期決戦です。それだけに監督の采配が大切になって来ます。落合、西村両監督はどんな作戦を立てて臨んでいるのでしょうか。落合監督は先のクライマックスでは、その前に全員登録抹消という大胆な作戦(?)をとりました。短期の決戦では勝つための目標をどうたてるかが難しい課題です。また、一、二戦で誰がラッキーボーイになり得るかを見極めることも大切です。ロッテの場合は井口、今江でしょうか。中日の場合はまだまだ見極めることができませんね。指揮官の状況認識が問われるところです。
新しい作戦を展開する場合「言葉なき監督にリーダーたる資格なし」というノムさんの言葉どおり、選手の納得できる言葉を発することが出来るかも注目されます。最後に、ばくちと大胆な作戦の違いをしっかりと認識しておくことが必要です。大胆な作戦とは、最悪の事態が起きた時に対処出来る予備案や代替案を持っているか、によって実行出来るのです。
かつては2戦目をとることがシリーズを制するといわれましたが、さて両監督のお手並みがこれから注目です。

長寿

2010-10-29 23:14:18 | Weblog
還暦を過ぎるとどうしても、長寿といった文字を見ると目を凝らしてしまいます。先日もアメリカマイアミに住む来月110才になる女性の記事を読んだところ、長寿の秘訣は内緒だそうですが、それでも知りたいという人には「一生懸命働き、酒を飲まず、タバコも吸わないこと」とアドバイスしているそうです。こうしてみると秘訣は単純なことですよね。
我々は昔から不老長寿の薬を求める物語を聞いたり読んだりしていますが、そんな薬はないと知っていますし、日本一の長寿県が島根県と知っても改めて島根県に移住しようとは思いません。それでも長寿に役立つことの記載は、真剣に読んでしまいます。昔に比べていろいろな情報が手に入りやすくなっていますから、それを総合すると、きちんとした健康チェックとストレスを溜めないことが一番だと理解しますね。
そこで厄介なのは間もなく始まる日本シリーズです。台風の進路によってはドーム球場といえども日程の変更はありそうだし、ドラゴンズの戦いぶりによってはストレスが溜まるかも知れません。
今日は祈るだけです。台風は日本列島を大きくそれて、ドラゴンズがシリーズを順調に制覇することを!

ドラフト会議

2010-10-28 20:57:37 | Weblog
秋のというか初冬のというか、この時期の風物詩プロ野球のドラフト会議が今日行われました。相変わらずチームによって悲喜こもごものシーンが展開されました。
ドラフト会議は本当にいいシステムなんでしょうか。ドラフト当日までの新聞や雑誌のドラフトに関する記事では、結構「ドラフト、その是非はともかく」と書き出していることが多く見られます。なぜかもう是非は触れないでいこうという姿勢なんですね(笑)。
それにしてもドラフトという制度は選ばれる選手にとっては大変ですね。日ハムに選ばれるかソフトバンクに選ばれるかによって、生活圏が北海道か九州になるのですからね。また選ばれるチームの同じポジションにスーパースターがいたら、頭角を現すまでが大変です(そんなことは誰も考えませんね)。
今年のドラフトは豊作だと活字が踊りました。ハンカチ世代のピッチャーがいいそうですが、豊作という言葉はもっと後で結果を出してから使ってほしいですね。そしてその時に球団の育成能力をチェックすることが後に続く選手の目安になるのです。ですから、豊作であっても味が問われるんだと球団関係者は意識してください。

占い

2010-10-27 23:55:56 | Weblog
南アフリカで開催されたサッカーワールドカップでの一番人気といえば、試合結果を次々と的中させた占いタコのパウルくんでした。ところが残念なことにパウルくんがドイツの水族館の水槽で死んだそうです。2才半という寿命だそうです。
人気だったのは見事にすべて結果を当てたこともありますが、やはり占い好きという人間の資質もありましょう。新聞や雑誌の占いコーナーは相変わらずの人気です。すくなからず、誰もが気になりますね。有名な話ですが、アメリカのレーガン大統領夫妻も占星術師の占いを参考にしていたようです。
皆さんは占いをどう利用していますか。占い師さんに直接向き合う人も大勢いますが、結果よりも占い師さんと直接話を聞いて貰う時間が貴重で、それによって落ち着くそうです。むしろ占い師さんに会うまでに自分の結論が出ている位です。
ですから占って貰った結果をどう扱うかですが、私は結果に従うのではなく利用するという気持ちで占いを楽しんでいます。占いと向き合う時の身の置きかたが一番大切ですね。

初雪

2010-10-26 21:38:44 | Weblog
11月下旬の寒気が入りこんだせいで、北海道の札幌と旭川で初雪が観測されました。平年よりⅠ日早く昨年に比べると6日も早い初雪となりました。「初雪や二の字二の字の下駄の跡」という句があります。最近は下駄を履く機会が少ないので、現代ではこうした句は生まれなかったでしょうね。
雪は初めよくても、後汚なしですね。なにもかも真っ白に隠してしまう時はまさに雪化粧で素晴らしいのですが、時が経つに連れてまだらになってしまいます。まだらになっても変わらぬ美しさを保っているのが富士山の雪景色です。
さて雪景色が美しいという貴方の記憶は何処でしょうか。おそらく答えを出す人が何人もいれば、その答えもその人数分あるのではないでしょうかね。それだけ雪化粧したほとんどの所が美しいのです。私の記憶では、子供のころ初めて両親と旅行した下呂温泉のお風呂から見た雪景色が長いこと一番でした。その一番が変わったのが、学生時代、京都で見た金閣寺の雪化粧は絶品でした。その後一番は変わっていません。皆さんの一番は?
ところで、この雪の美しさのせいでしょうか。雪の中で佇んでも寒さを感じない不思議さも美しさの秘密かも知れませんね。

叫ぶ

2010-10-25 15:25:25 | Weblog
中日ドラゴンズの日本シリーズ進出を決めた後の締めくくりのセレモニーは、小田選手の音頭で「やりましたぁ」でした。最後の試合で貴重なタイムリーを打っているだけに気持ちのいい叫びだったでしょうね。日本シリーズ終了後もこの叫びが聞こえるといいですね。
叫びといえば、昨日、鳥取砂丘で「砂丘の中心で愛を叫ぶ」というイベントが行われました。一際注目されたのは、砂丘の一番上で、恋人に向かってプロポーズの言葉を叫び、婚約指輪を持って砂丘を駆け降り、見事にプロポーズを受け入れて貰った青年でした。受けた恋人も恥ずかしかったと言っていたそうですが、一生記憶に残る叫びだったでしょう。
そういえば子供の頃に海や山で「ヤッホー」と大きな声で叫んだとき、気持ちよかったですね。感じたことをありのままに表現することは、大変気持ちの良いことですが、なかなか普段の生活のなかで叫ぶことはできません。ストレス解消の為にも出来るだけそんな機会を持つことが大切です。その為には自然の中に身体を置くことを考えて、出掛けてみることでしょう。
折から行楽の秋、叫びの場所も選択肢の一つにしましょう。

底力

2010-10-24 21:45:37 | Weblog
ドラゴンズ、セ・リーグ完全制覇。嬉しいですねぇ。そしてドラゴンズおめでとう!
さて、この時期になると内外からポストシーズンの結果がどんどん入って来ます。その結果を出したチームを語る時に見出しに「底力を発揮した」と多く見られます。恐らくドラゴンズも投手陣の底力が讃えられるでしょう。
底力というのは「普段は目立たないがいざというときに出る強い力」と定義付けられます。いわば火事場の馬鹿力とでもいいましょうか。ただこれで今シーズンの結果がすべて決まるという時に火事場となぞらえるのは難しいでしょうね。相手も火事場にいるのですから。
極限状況の中で、持っている力以上の物を出して頑張って結果を出して栄光を掴むわけですが、出す力があるという事を忘れてはいけません。普段から底に力を溜め込んで いなければ外に出すわけにも行かないのです。指導者は底に溜め込む為に毎日の練習をどうするかを考えてプログラムを作成するのです。すでに来年用の底力を溜め込む為に秋季練習が始まっているチームもあります。
しかし俺は力を出しているのに結果がついて来ないと嘆いている貴方!その力は底に潜まない力なのかも知れませんよ。私なんかは底に穴が空いていたとも言われますよ。
さあ、これからは底に、力もお金も貯めましょう(笑)。

継続

2010-10-23 23:21:03 | Weblog
話題となる状況に「継続」があります。続けることで今年一番の話題だったのは、イチロー選手の10年連続の200本安打、金本選手は逆に連続フルイニング出場が途絶えたことで話題になりました。
特に、イチロー選手は同じ体調を維持する為にランチはカレーライスと聞いて、継続することの凄さを知りました。「生きることは一筋がよし寒椿」これは五所平之助監督の名言ですが、一筋に極める美しさを表しています。続けることの偉大さをも感じさせますね。
一方、負をとことん続けること(結果として仕方なくであっても)も話題になります。カンムリホルダーという名前を聞いたことがありますか?国内競馬で最も多い連敗記録179を持っている競走馬でこのほど引退したのです。今後は乗馬用として飼育されるそうですが、負け続けなければ話題にはならなかったでしょう。継続は力なりという言葉がありますが、ある意味これもその一つでしょう。
この「継続は力なり」という言葉は、大正から昭和にかけて広島で活躍した宗教家の住岡夜晃なる人の箴言だそうです。今だによく使われるのは力を持った言葉なんですね。
さて継続に戻りますが、私の欠点の一つは続けていたことが一回ストップするとどうしてもそこで終わってしまうことです。反省!

火祭り

2010-10-22 23:18:50 | Weblog
今日、10月22日は、京都ではお祭り三昧でしょう。京都三大祭の時代祭、そして京都三大奇祭の鞍馬の火祭りが行われます。
時代祭はテレビでお馴染みですが、鞍馬の火祭りも知る人ぞ知るで、大変勇壮な祭です。鞍馬の由岐神社の祭礼で氏子が松明を持って練り歩き神社山門を目指すのです。この松明の他にも、太鼓、神輿などが出ますが、注意しなければいけないのは、祭に関するすべてのものは、神様が宿ると考えられるので関係者以外は触れることができません。
火祭りは火や炎が重要な役割を担っているのですが、火は神聖な物の代表なのです。海外では火は神聖な母の大地といった考え方もあります。また古代日本でも火は神聖なもので、その火を守って神様に使える者がいたくらいです。ともかく不浄な物を清めるのが火だと思われてきました。「同じ釜の飯を食う」という言葉も飯が主役ではなく同じ火で炊いたことが重要で、その飯を一緒に食べると理解したほうがいいのです。つまり火を共有することで、共通の認識を持ち、共同体を作ることが出来るとされてきたのです。コミュニティーの中心が火だったのです。
こうした火にたいする思いが持てれば、火の用心がしっかり出来るでしょう。