フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

鑑定品物

2010-10-20 23:45:27 | Weblog
17年前に亡くなった女優のオードリー・ヘプバーンさんをデザインした「幻の切手」の10枚つづりが競売でおよそ5000万円で落札されたニュースがありました。この切手は「ティファニーで朝食を」という映画のヘップバーンさんをモデルにしたのですが、発行が見送りになったものです。
こうしたニュースに接する度に、我が家では鑑定されるに値する品物があるかと思うのですが、答はいつもNOです。残念です。鑑定の番組を見ていると、その当時はそれほど高価なものでなくても時を重ね、丁寧に保管してあるものが結構値がつくことがありますから、やはり物を大切に扱うことを心しなければなりません。
あの鑑定番組が非常に長く続いているのは、品物を鑑定し、歴史的蘊蓄を聞くという以外に人間的な部分が非常に濃いところがその理由でしょう。借金のかたに置いていった品物がほとんど偽物だったり、当てにしていなかった品物が本物で高値がついたりと、鑑定結果に一喜一憂する依頼人の表情が非常に人間くさくていいですね。また、人の不幸(偽物)は蜜の味なんていう見ている我々の心情をもくすぐるシーンもあります(ゴメン)。
ただ思い出の品物などは、鑑定に出さずに信じたままにしておきましょうよ。