フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

名残の暖かさ

2010-10-19 23:10:35 | Weblog
猛暑の名残りでしょうか、秋になっても暖かさが続いています。「右近の橘、左近の桜」の左近の桜が花を咲かせているそうです。左近の桜は、紫宸殿(京都御所)の南庭に植えられている桜で右に橘、左に桜でそれぞれの木の近くに右近衛と左近衛が控えたところから右近の橘、左近の桜と言われています。古い時代には桜ではなく梅だったようですが、梅が枯れてしまったので桜になったそうです。
この季節に桜が咲くことを、季節外れのところから狂い咲きといいますが、狂うという言葉を嫌って「帰り花」「忘れ花」とも表現します。返り咲きもここから生まれた言葉でしょうか。とにかく桜が春が来たと勘違いして花を開くのですが「豚もおだてりゃ木に上る」などと同じように、暖かい気分にさせれば予想以上のことが出来る証明ではないでしょうか。
褒めて伸ばすの理にも叶う現象です。お父さんやお母さんは子供さんに、そして上司は部下に対して褒めて長所を伸ばすように持っていけば大輪の花を開かせますよ。回りをポカポカ陽気にしてください。厳しく厳しく接し過ぎると桜が散ってしまいますよ。