フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

地上へ

2010-10-14 23:15:15 | Weblog
世界注視のなかで、チリの落盤事故での作業員33人が無事救出されました。世界中の人々が我が事のように喜んだ出来事は近来に無いことでした。これからこの70日間の様々なシーンが語られる事でしょう。
地上に出て来てこんなに喜ばれるものかと羨ましく思っているのが、村や町に出て来た猿や熊でしょう。猪やタヌキ、キツネなどが出て来てもほとんど問題にならないのに、どうして熊や猿は騒がれるのかと思っているでしょう。先日も恵那に出掛けた時に猪らしきものに出会いましたがこちらは笑い話程度で済んでしまいます。
ところで本題に戻ると、これだけ猿や熊が出るということは里山の生態系にかなりの異変が起きているのかも知れませんね。単に動物が増えて、はみ出してしまったのではなく、やはり森が荒れて来ているのではないでしょうか。これから大事なのは森をどうするかを考えなくてはなりません。
地震の予兆でネズミが逃げ出す話がありますが、こうした熊や猿の動向も地球が痛んでいることの黄信号と考えた方がいいでしょう。少し目線を変えて将来に素晴らしい地球を渡せるようにしたいものです。