古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

罪の赦し   フィッツジェラルド

2024-04-11 14:28:38 | 小説の紹介
飯島淳秀・訳

1923年に書かれた27歳のときのお作品。

この作品はフィッツジェラルドが12歳のと

きに感じたであろう神への罪を綴ったもの。

そののと、酒に溺れ、神のなんたるかも分か

らなくなってしまう予兆を孕んでいる。

偉大なるギャッツビーの布石にもなる作品

らしく丁寧な描写で12歳の心を清らかに

鮮烈に描き切っている。

告解室で初めてウソを吐いたことが、苦い

想いとなって描き出される。

これは今でいう二世問題も孕んでいると思う

んだが、そこいら辺は当然として、受け流さ

れていたようだ。

(読了日 2024年2・14(水)0:04)
               (鶴岡 卓哉)



















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