古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

美食文学大全   篠田一士・編

2019-02-19 22:49:04 | 篠田一士・編
新潮社   昭和54年


6章に分けて、古今東西の文豪たちの美食についての文章を網羅する。


ボクが敬愛して止まない、檀一雄氏、開高健氏の文章も載っている。


確かにぬかりはないようである。


その他にも、池波正太郎氏、森茉莉氏、獅子文六氏、辻静雄氏と美食


と一言で括ってはいるが、幅広い、それに、海外文学までカヴァーし


ている。


G・ガルシア・マルケスの百年の孤独っていうのまでひろっている。


その中で、伝説のマドレーヌの香りで過去が紡ぎ出されるという、マル


セル・プルーストの「失われた時を求めて」から「マドレーヌの思い出」


なんてのまである。これはここだけ読んでも面白い。いや、このサイズ


だからこそ、面白く感じられるんだと思う。


サーヴィス精神満点の一冊でした。

                    (鶴岡卓哉)
コメント
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