古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

太ったんでないのッ!?   阿川佐和子×檀ふみ

2019-08-31 15:43:25 | 本の紹介
新潮文庫 2003年


ボクもダイエットの途上で、今のところ四キロ痩せたところで


踏みとどまっていて、これ以上は痩せられないようである(ホ


ントか?)。


けど、これ前読んだことがあったような、図書館で借りたような


気がする。


おわりに、にあるように阿川家のケチャップカツ丼はボクの中では


かなり有名な話である。阿川提督の話ならずっと聞いて(読んで)


いられる。壇先生の話もスゴく好きだ。うん、考えてみれば、ボクの


敬愛する先生のお嬢様なんだよな、このお二人。いや、考えなくても


そうだったな。それ抜きにしてもおもしろいって言いたかったんだよ、


ホント………………合掌。


                       (鶴岡卓哉)
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鼻    芥川龍之介

2019-08-24 01:27:55 | 小説の紹介
筑摩書房


1916年(大正5)、二十四歳の時の作品だ。芥川の作品の中で


かなり有名な知っておきたい作品だ。


鼻の長い、五六寸あるという禅智内供という男の話しだ。


鼻をちぢませるのに、ふんずけたりするが、そんなことで小さくなる


わけはない。でも、小さくなるんだが、まわりの人々は内供のことを


あからさまに笑うようになる。ちょっと小さい鼻というのが、おかし


みを誘うらしいのだ。内供も生来のひょうきん者なら良かったのだが、


なんかヘンにマジメな男であり、笑われるのが気に入らない。で、逡巡


しているある朝、元に戻っていることに気づく、という話だ。


整形した人が、あの人整形しているよ、と陰口を叩かれるのに似ている


のかもしれない。まあ、整形だったら、元にもどらなけど(ヒアルロン酸


ならしばらくしたら、鼻のように元に戻るか?)………………合掌。
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言えない言葉  益田ミリ

2019-08-23 04:25:29 | 益田 ミリ
集英社文庫    2012年


益田さんのデリケートな言語感覚を本にしたもの。けど、なんで、


ちょっと笑っちゃうんだろうね。


そう言われてみれば、使わなくなった言葉ってけっこうある、「ガーン」


とか聞かなくなったしな。


あまりのデリケートさに、いや、それは「センシティブ」すぎるんじゃない


ですか、と言ったら、益田さんはどう反応するだろうか。


ボクも考えてみたら使えない言葉ある。小学生のころ、絶対殺す、と口癖の


ように言っていたが、(今、考えると怖い小学生だな。でも、そのころ流行っ


ていたのだ、絶対殺す)ハハにそんな言葉は使うな、と注意されて、使っては


いけないのか、気づいた。というか、今では映画でも、殺人シーンのあるものは


観るのやめてしまうし、殺す、と言う言葉は小説でも、あまり使いたくないの


だった。それにしても、こんなフツーの言いたくない言葉を書くボクは平凡だな。


ちょっとカマトトぶってるミリさんって、そう考えるとスゴいな、うん、才能あ


るよ、ホント…………合掌。


                           (鶴岡 卓哉)
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ナラン  夏の国の少年たち   文・写真  椎名誠 

2019-08-19 22:13:13 | 本の紹介
新潮文庫   1995年


ボクは子供嫌いなので、モンゴルの小汚い子供で苦労して映画を


撮るなんて気が知れねえ、と思って最初は読んでいた。


最後の方に、白い馬に乗ったナランの土煙を巻き上げて走っている



写真があって、それを見て、あぁ、そうか、白い馬っていうのも、


草原を走って行く馬上の少年もかっこいいんだ、と合点がいった。


椎名さんはこれが撮りたかったのだ、なるほど、勘のいい少年と出


会えたことで、映画も素晴らしいものになッただろう。


まあ、ボクは九十年代に椎名さんが四部作をつくられていたことさえ


知らなかったけど………チーン………………合掌。



                       (鶴岡卓哉)

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おらおらでひとりいぐも   若竹千佐子

2019-08-18 12:58:07 | 小説の紹介
河出書房新社   2017年


このタイトルがかっこいい。おらおらっていっておきながら、桃子さんという


三人称で物語はかたられてゆく。


この若竹さんっていう人は、人生は別れで満ちていて、しかも、それは悲しい



ってことを知っている。そうなのだ、63歳のこの作家は近来では目立ってきた



若い新人作家にはない目を持っているのだ。


人生は悲しみに満ちている。しかし、日常の中で人は光明を見いだそうと自然と


がんばってゆく。がんばらないと、人生なんて生きてゆけやしない。生きているだ


けで、すでにみんながんばっているんだと、思う。


そして、生きていることは楽しい、と僕は最近になってやっと思うことができるよ



うになったのだった………………合掌。


                           (鶴岡卓哉)

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風の道 雲の旅   椎名誠

2019-08-17 00:11:44 | 本の紹介
集英社文庫    1996年


この本で犬をつないでいるのは日本だけだ、と批判しているが、


つないでいるのは当然である。日本の犬とやらに僕は何度襲わ


れたことか。これで、放し飼いがフツーとなったら、僕は毎日


犬に追っかけられなくてはならなくなる。犬は、だから嫌いだ。


たぶん、僕の前世はネコだ。


それ以外はおもしろかった。というか、しみじみとしたいい感じの


旅気分になれた。ゆっくり読むことを心がけ、丁寧に読み込んでみる


ことをしてみた。前はもっとゆっくりよんでいたよな、とおもい出


させてくれた。


僕は速読なんてアホだ、と思っている。あれは試験用のもので、フツー


に読むのに速読なんて、バカがやることだ、と思っている。それにし


ても暑い中、読むのは辛いな(エアコンをつけてても、それはそれで


辛いんだよねえ)……合掌。


                       (鶴岡卓哉)
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お盆休みについて・追記

2019-08-16 19:18:47 | カフェ、ギャラリー
お盆で、暑い日が続きます。広島も暑く、参っております。


そこで、お盆休みについてですが、16日(金)とまでと


させていただいておりましたが、19日(月)まで急遽、


お休みとさせていただくことにしました。


20日(火)よりいつも通り、営業させていただくことに


しますので、よろしくお願いいたします!
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ビロウな話で恐縮です日記    三浦しをん

2019-08-15 01:08:15 | 三浦しをん
太田出版   2008年


再読ということになるだろうか、覚えていないだろうな、と思っていたが、


意外と内容を覚えていたので自分で驚いた。


それだけこのビロウ~が印象的な話に満ちているということなのだろうか。


けど、三浦さん、そうじした方が良かったですね。このあと、たしか汚れ


ていることが体力いるのでそうじしだした、とか、書いておられたような


気がするが(他の作家さんだったかもしれない)、そうじ、大事ですよ。


ボクも若いころは部屋は汚かったですね。年取ってからホントそうじする


ようになって、ピカピカですもん。なんで若い人って汚いの平気なんです


かねえ? って誰に聞いてるんだろう………………合掌。



                         (鶴岡卓哉)
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お盆休みのお知らせ!

2019-08-13 05:42:47 | カフェ、ギャラリー
平素のご愛顧ありがとうございます。


お盆休みにつきまして、12日(月)から16日(木)まで


お休みとさせていただきます。


カフェは暑いので、生憎、クーラー設置せず、堪忍です。でも、奥の


古民家ギャリーうしたの方にはクーラー有るので、ゆっくりしたい方は


奥の方で、是非、お過ごし下さい。


16日(金)より営業いたします。そのころには少しは涼しくなること


を祈りつつ。


新しくブルーベリーチー叔母さんより送られてきたので、ジュースおいしいの


できますので、味わって下さい。400円で、コスパもバッチリです。果肉が


たっぷり入っていて、さっぱりとした甘さです。梅ジュースもオススメです。


酸味がきいていて、梅が丸々一個入っていて、酸っぱく、暑さを忘れさせ


てくれる味です。


お待ちしております。台風無事だといいですね、では、(なんちゃって)書評


の方楽しんで下さい。
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となりの脳世界      村田沙耶香

2019-08-11 11:38:47 | 村田沙耶香
朝日新聞出版     2018年



いろいろな小説のアイデアの元となったであろう原初体験的な


記述も見られ興味深いテクストになっている。


読んでいて、単純に楽しいし、エッセイストとしてもかなり優秀


なのではないだろうか、沙耶香さん。


小さいころについて、では初恋の原初体験で壁に心臓を埋めたと


語り、日常について、ではボクが一番面白く感じたのは、こそそめ


スープのはなしだ。コンソメじゃなく、こそそめ。すまん、じゃなく、


すまそ、みたいな? 好きなことについて、では、コンビニエンス


ストアに対してラブレターが書かれる、うーん。最後の散歩、旅す



ることについて、では、架空の相手とのデート、いや、この人にとっ



てはホントにデートしたのかもしれんが、や、スリランカへの思い出



深い旅行記が読める。



四つの章に分かれていて、村田ファンならずとも必読のエッセイ集でし



た(あんまりおもしろくない書評で、すいませぇぇぇんでしたッ!)………



…合掌。


                       (鶴岡 卓哉)   

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