古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

金持ちの青年   フィッツジェラルド

2024-04-25 05:21:07 | 小説の紹介
飯島淳秀・訳   1926年

ストーリーというほどのものもなく、20年代

のその当時の会話が再現されていて、その時代

感覚というか空気がよく分かる。けっこうしょ

ーもない会話の連続で、そうかこういう会話の

感覚も大事なんやな、と勉強になった。

愛していたが結婚しなかったポーラという

女性もお産で死んでしまったりして、「人生

はすべて崩れ去ることのプロセスである」とい

っている通り、歳をとったらいいことはない

という教えしかなかったようである。

ぼくは年を取ったらいいことしかない、と

信じているので、フィッツジェラルドさんとは

思想的には相容れないところがある。

人生悪いことばっかじゃないっすよ、生きてる

だけで丸儲けっすよ、フィッツジェラルドさん。
































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