古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

世界音痴     穂村弘

2019-10-29 10:29:20 | 本の紹介
小学館文庫     2002年


自虐的にイタい自分を描いているが、意外とこういう人ほ本質は自信家


だったりするから分からない、そうじゃないとエッセイなんて書けない


もんね。


救いようのないのは逆にボクみたいな人間でさ、学歴だけでもすでに


敗北してるもんな。もうホント、穂村さんはカノジョがつぎつぎできるけ


ど、ボクはできないし、救いようのないのは実のところ君である、という


ことを穂村さんに言われているようで、穴があったら、スポッと入ってし


まいたくなった。


ああ、ステキな人になりたい、とボクも思います。ブラックピンクのジェニ


みたいになりたいです。うまれかわったら、ああ、ホントのダメなヤツに


なってしまいそうですわ………………合掌。

                         (鶴岡  卓哉)  
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つげ義春とぼく     つげ義春

2019-10-25 07:11:01 | 本の紹介
晶文社    1977年



広島の横川にある「楢」さんでこの本を買ったとき、いろいろな版、パターン


の編集の本が出ている、とのことだったが、つげさんはどうしているだろうか。


まだ、ご存命らしく、細々やっているらしいが(余計なお世話だ)、皆さんは


新刊本を買ってあげて下さい。


夢の話など、ちょっと文章ではわかりにくいものも絵になっていて、漫画家らしい


読みやすい作りになっている。


水木しげるさんを師匠に持つということで、絵もその影響を受けている。


小学校を卒業しただけでメッキ工になったあと、漫画家になってレジェ



ンドになったのだから大したものである(なんで上から目線?)。


ボクはつげさんのマンガ読むと和むんだよねえ………………合掌。
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もっとソバ屋で憩う  きっと満足123店  杉浦日向子とソ連編著

2019-10-23 16:05:08 | 本の紹介
新潮文庫    2002年



広島ではあまりソバを食べない。東京にいたころに上野にチチに


連れていってもらったりしたが、広島に来てからはほとんど店で


ソバを食べたことがない。この前、山口の防府市にいったとき、


ソバをたぐったが、キラキラと輝くソバまでは良かったが、これ


が極端に少なく、ざるが見えている上に、麺もひどく硬く、えっ、と


思った。


関西でソバのおいしいのを食べるのは難しいのかと思ったが、この本


ではラストの方に一軒広島の店が紹介されていた。


ボクは乾麺のソバを自宅でたぐるのだが、ソ連の面々ほどこだわりは


特にない。「たぐって」みるものの、それは実に自由な気持ちで七味を


たっぷりとつゆにかけて食べたりしている。うーん、これでは通にはな


れそうにありませんな………………合掌。


                       (鶴岡 卓哉)    
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さらば国分寺書店のオババ     椎名誠

2019-10-21 11:26:14 | 本の紹介
新潮文庫


椎名さんの伝説のデビュー作。


ボクが中坊の時、女の股の間には穴はいくつあるんだっけ? 三つ?

 
いや、絶対に二つだ、などとつまらぬバカなことを考えつつ、武里の


駅前の本屋に行くと、武里書店のオジジとも言うべき人物がいて、ボ


クがエロ本を目を皿のようにして読んでいると、そんなものはオトナに


なってから読みなさい、といつも言われていた。それでも、目を盗んで


エロ小説を読んでいた。HOW TO SEX とかだ。ちなみにその


知識を使う機会にはあまり恵まれなかったなあ。


まあ、昔は本屋には教育があったよなあ、と思うが、今、へたに注意


したりするとケーサツザタになったりするんじゃないかな。


制服の人に宣戦布告するというが、ボクははじめっから、制服の人は


ボクたちのために働いているのになんで宣戦布告? 訳がわからないな、


と思いながら読んでいた。ラストにフォローがあったけど、、、すべて


承知している椎名さんでした………………合掌。


                        (鶴岡 卓哉)
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おいしい日常    平松洋子

2019-10-20 04:13:14 | 本の紹介
新潮文庫   2003年


平松さんはセレブだなあ、と思うのだが、調味料にしても一流のものを


お使いのようだし。


この前ハンズの前でヒマラヤの岩塩を売っていて、飛び付くように買った


けど、これは相当安い買い物だったと思う。


うちにはごま油は安いのが1本あるきりだし、といっても、ほとんどの家


庭はそんなものだと思うのだが、たっかいごま油を何本も揃えてるって、そ


っちの方がキチだと思う。


ブルーベリージュースをだしているのだけれども、残りが少なくなって、欲


しいなあ、と思っていたらいろんなところからお土産でもらって、それで、


子供たちとか、お客さんも少ないけど、やっていけるというわけです。


まあ、楽しいと思えるから続けられるというのはあるんでしょうねえ、いつ


まで続けられるか分からないけど、いけるとこまで行こうと思っています。


と言いつつ、とりとめもなくなってしまったけど、この活字メシ、いつにも



増してマシマシでうまかったなあ、おかわり!……………………合掌。


                         (鶴岡 卓哉)
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菜の花物語     椎名誠

2019-10-16 05:23:26 | 本の紹介
集英社文庫    1987年


椎名さんの前に次々と現れる魅力溢れる女性たち。主人公はその


女性たちといっていいだろう。


時代は変わりカバンに十円玉をたくさん入れた男などは今では望


むべくもないだろう。電話を十円玉でする必要もなくなったからだが、


情緒というものも失われてしまったような気がする。



スマホなどがなかった時代はどうだったかな、と思うが、その不便


さの中でけっこう楽しくやっていたように思う。


岳君も犬のガクもでてくるし、沢野さんとかファミリー総出演だ。



ラストで熱を出してしまうが仕事が多忙すぎるせいだと思うが、暗雲


立ち籠める感じで、でもなんか発熱って言うカラッとした感じもあって、


読後感はサラッとしていた………………合掌
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葉桜の日     鷺沢萌

2019-10-10 10:27:41 | 小説の紹介
新潮文庫      平成5年


鷺沢萌(さぎさわ・めぐむ)さんは2004年に36歳でこの世を去られている。


詳しくはわからなかったが、早すぎる死だ。


「葉桜の日」も芥川賞候補になったらしいが、前半部分さえもうちょっとうまく


描けてれば獲れてた思うが、後半はとてもおもしろく読めた。惜しいことをしたと


思う。


よく調べてあるし、会話も軽妙だ。ただ、同時に所収してある短編は楽しめなかっ


た。文章が随所に説明的で、ストーリーもよくわからないし、そもそもストーリー


じたいがあまりない。これはいかん、読めなかった。


「葉桜の日」は物語としても、小説としても、よくできていて、若書きという感じ


でもなかったし、芥川賞あげてもよかったんじゃないか、などと思ってしまうのだ


が、そんな優しくないよね、芥川賞…………合掌。


                               (鶴岡 卓哉)
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無能の人・日の戯れ    つげ義春

2019-10-09 06:39:43 | 本の紹介
新潮文庫



うちのカフェにきた人で、つげさんのファンの人がいて、ハハが読んでみたいというの


で貸したついでに、ボクも久しぶりに読んでみた。


やはり、昭和のオトナのマンガだな、と思った。ひなびた短編小説を読んだような感覚


それでも、それよりより視覚的なのだ。絵も気合いが入っていて、一コマ一コマに充実


感がありつつ、ある種の抜け感というものがある。


つげさんは今でもご存命だが、マンガは描けないのだそうだ、この令和の時代では、こう


いうものは描け得ないだろう。


今の若い人たちにとっては凄い新鮮な感覚かもしれないし、?、かもしれないが。


ボクは昭和な人間なのでつげさんの世界は理解できます………………合掌。
 

                             (鶴岡  卓哉)
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第二回  山頭火展 開催!

2019-10-07 01:04:11 | カフェ、ギャラリー
古民家ギャラリーうした&Pカフェで第二回山頭火展を開催いたします。


2019年10月8日(火)~20日(日)まで。


山頭火という俳人は広島の牛田に大山澄太氏を訪ねて、牛田へ九回来ています。


山頭火という人を知っている人も知らない人も、わかりやすい年表も交えて、資料


もあります。山頭火の俳句に対する意気込みを書いた直筆のコピーなども、展示します。


そのお人柄がうかがえる資料です。


鶴岡たかの書も展示いたします。二年前と状態が柿渋を使っているので、違ってきていて、


とても味わいのある字に山頭火の想いも凜と伝わってきます。その字に和むのも一興でしょう。


それぞれの楽しみ方で、山頭火展を楽しんでみて下さい。


おいしいコーヒーと共に、山頭火の世界に浸ってみてはいかがですか?


では、美味しいコーヒーを淹れてお待ちしております。

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走って、ころんで、さあ大変   阿川佐和子

2019-10-04 06:36:59 | 本の紹介
文春文庫    1989年


阿川さんが、子供をすぐ産めなくなる、とかいってくるセクハラしてくる人


、友と言っているが、こんなことを言ってくる人は友達じゃない! これは


はっきりセクハラです。


かわいそうに傷つきながら(特に傷ついてる風じゃないけど)たくましく生


きていく様を自ら描いたエッセイ本。


もちろん、提督もでてくる。瞬間湯沸かし器の異名を取る男を父に持つ阿川


さんだ、本当なら、もっと早く結婚できたはずだ、あっ、これもセクハラか。


平成に変わりゆく中で、もう令和だもんなあ、時の移りゆく様はホントはや


いですわ。ボキもすっかりおじさんになるわけですわ。でも、ウチに来てい


る小学生にはお兄ちゃんってことになってますけどね……トホホです………………


合掌。
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