武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

ドローイング(作品紹介564)と 我家の暑い日の一コマ。

2020-08-31 16:30:53 | Weblog

画材は、クレヨン、色鉛筆、鉛筆と、ミクストメディア。

この絵に書かれている文字は、「Ege Bamyasi」とすぐにわかりました。

長年一緒にいると、すぐ分かることってあるのです。

このCDを頭に浮かべました。

↓こちら

ヒロクニさんの好きなドイツのバンド、「CAN」。

「エーゲ・バミヤージ」というアルバムです。

トルコ語で、「エーゲ海のオクラ」という意味。

下の「OKRASHOTEN」は、ドイツ語で、「オクラ」だそう。

この文字は、このアルバムから由来しているようです。

いつもヒロクニさんの絵をブログに上げていますが、

すぐに上げるものと、ある程度時間が経ってから取り上げるものとに分かれます。

ヒロクニさんは、「俺、こういう作品は好きだナ」。と言っていました。

私はすぐに良さがピーンと来なくて、長々眺めていました。

長く眺めていて言った一言は、

「ねぇ。これはCANのアルバムの音楽とは、関係ない絵でしょう?」なんです。

すると、ヒロクニさんは、

「そうだね、CANの音楽とは関係ないねぇ。文字は、形が気に入っていて入れたということだねぇ」。

私「左にあるくすんだ緑色の形は、よく出てくるよねぇ。」

ヒロクニさん「そうか?そうでもないと思うけど」。

私「その形は、わりと好きな形だから、

鉛筆の絵で、頭部の髪をうねるようなカールの女性の絵にもあるし、

山のような形として描いている絵があるけど」。と。

ヒロクニさん「絵をよく見てくれているようで、ありがと!さほり」。と感謝されました。

このCDの音楽を聴いていると、「ビタミンC-!」と叫ぶ声が印象的。

日本人のボーカルで、ダモ鈴木という方。

ドイツで大道芸人をしていたところ、ボーカルにスカウトされたそうです。

この話は、ヒロクニさんに教えてもらいました。

 

8月の暑い日に、ギャラリー島田のスタッフの方が、我家を訪ねてくれました。

↑4人で来られて、ヒロクニさんのアトリエで、話をしています。

ヒロクニさんの話を聞いているところ。

質問を元気よくする方もいて、頼もしい。

あまり冷房の利かない部屋で、ヒロクニさんの話を一生懸命話を聞いています。

私は、「あの話か・・・」。とか、「いつも言っていることを話しているな」。とか、

「でた!アンドレ・ブルトンの話だ」。と思っていると、

スタッフの方で、「ナジャとかですか?」と聞く方がいたりして、

若いのによく知っているのだなぁ~と感心してしまった。

私は、こっそり台所に行き、浮世絵で見たカットスイカを家でも再現してみたりしてお出ししようと、

もくろんでいました。

↑こちらがその部分のアップ。(再現しているということに喜びを感じている。)

スイカばかりではと思い、梨も添えて。(違ったものになっているし・・・・。)

この絵の全体は、↓

安政元年(1854)に制作された歌川国貞(三代歌川豊国)の「十二月ノ内 水無月 土用干」という作品。

中央下にスイカが描かれています。

夏らしく、左の上には、朝顔。着物の虫干しの様子を画いているそうです。

再現も梨で台無しになってる上、

キッチンペーパーを配って「種は、ここに入れて下さい」。と、だけ言って勧めました。

後で、どうして取り皿を出さなかったのかな?と思っても後の祭り。

乱暴な主婦だ・・・・・・。汗・・・・・。

もう、謎の行動・・・・・。汗・・・・・。

なんか、まぬけな感じ。

 

この日のスタッフの目的は、ギャラリーで、ネットで絵を紹介して、

ネットでの販売も考えて下さっているようで、その準備でスタッフの方が来られたのです。

ヒロクニさんは、ネットを毛嫌いしているが、

周りから近づいてくるので、これは拒んではいけないと思っています。

たぶん、私がパソコンを見ている時は、ほったらかしで気にもとめられていない状態が、嫌なんだと思う。

ヒロクニさんは、かまって欲しいタイプなんです。

 

寝る前のピピちゃん。こちらもかまってちゃん。

↑ピピは、来客で大慌て。

ゲージの中で、目が丸い状態。

フーといっても、声が出ない。

口をパクパクさせていて、瞳孔が開きっぱなし。

おもちゃの小鳥なんですけど、触るとピチピチと鳴くので、ピーは、よくいたぶっていますが、

夜は、それを手で動かして、遊んであげる。

そうしたら、昼間のことは忘れたように、コテンと寝ていました。

 

夏の暑い日の出来事です。

 

 

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地下鉄(作品紹介563)と ジャズ喫茶でのヒロクニさん

2020-08-24 16:25:36 | Weblog

クレヨン、色鉛筆、鉛筆使用。

この絵は、「地下鉄の絵」と言って渡されました。

電車の頭部がアップになっている地下鉄の絵は珍しい。

入り口を描いた絵も大抵「地下鉄」と名付けられている。

いつものツルッとしたマットな塗り方ではなく、

おぼろげな感じは、地下を走る電車が、汽車のように汽笛を鳴らしそうである。

ブォー!という音が聞こえそう。

 

コロナが流行り始めて、初めてヒロクニさんは神戸三ノ宮に出かけました。

所用で出かけ、画材の補充の為の買い物を。

この日も暑い日で、しているマスクが暑い。

口元に汗をかく。

ヒロクニさんは、街へ出ると立ち振る舞いが違い、シャキッとして、

人と話していると、この人こんな人だったけ?と思ったくらい。

店の方と立ち話ししている姿を見ると、おしゃれなお爺さんって感じで、

またもや、「この人こんな人だったかナ?」と思ったのでした。

買い物を終えると、「タバコと音楽が聴けるとこに行かんと、身体が持たない。」と言い、

何年ぶりかのジャズ喫茶耽溺を。

↑こちらが耽溺中のヒロクニさんです。

この写真では分かりづらいのですが、

蛍光ピンクと蛍光キミドリのドットが刺繍されたシャツを着ています。

帽子は、裏向けをカブっていて、チェックの柄が見える方がいいのだそう。

アトリエから差し込む日にすっかり焼けているのが分かるでしょうか?

篭っていても日に焼けています。

家でのヒロクニさんより、外出しているヒロクニさんの方がいい感じです。

 

そう、家では、裸で製作をしている時もあり、私は見慣れているからいいのですが、

私の母が訪ねて来た時などは、都合が悪い。

アトリエにいるうちに裸になっていたのか?

母が訪問してきた時に、挨拶をしたらしい。

普通に「こんにちは。おじゃまします。」と言う声が聞こえ、

台所で母と話していたら、急に、

「さほりちゃん、旦那さん生まれたままの姿でいたよ。

 スッポンポンよ。

 びっくりしたよ。」と言うではないか!

「えっ、昨日はそうだったけど、今も?」今度は、私が驚く番だ。

ヒロクニさんは、「裸になることに羞恥心はない。」と豪語した時を思いだし、

写真家志望の人の為に、モデルになり、裸になっていきなり道にいる写真や、

豚小屋で裸になって写っている写真があります。

暑いし、裸になると気持ちが解放されて、製作にはいいのだと!

私は、自然な感じで、裸で存在されるから、文句も言う気がわかないのです。

しかし、母もヒロクニさんに慣れて来ているのか、

結構長く滞在し、自分の話の内容にコロコロ笑い、陽気に帰っていった。

我家の暑い夏の日常の一コマです。

 

↑ローストビーフを作りました。

スーパーに遅い時間に行くと、400グラム、2000円の国産ビーフが1000円だった。

意外とオーブンで作ると簡単に出来るので拍子抜けしたくらい。

肉に下味、塩、コショウ、ニンニク、オリーブオイル、あればナツメグ、ローリエ等も入れて

肉に刷り込んでおき、アルミホイルの上にたまねぎのスライス、セロリ、醤油、ワインを敷き、

この上に肉をのせて包んで焼く。120度のオーブンで25分。

私は、たまねぎ、セロリが無かったので、庭に植えているイタリアンパセリを多めに採取して、

肉に巻いて焼きました。

つけ添えには、じゃがいものポタージュと

写っていないのですが、なすの炒め煮を。

食パンのへたをさいころのっように切って、卵焼き器に油を多めに入れて、焼いています。

これは、私流のクルトンの作り方なんです。

油をたくさん出して、クルトンの為に揚げ物をするのはめんどくさいから、

思い付いたことなんです。

ヒロクニさんから、何回も「肉を食べさせてくれ!」と言われていたから、

チャンス!と思い作りました。

私は、自分で漬けた、ぬか漬けの浸かり具合が一番気にしていて、

きゅうり、なす、だいこん、うり等、野菜ばかりでも満足してしまうのです。

 

↑ピピちゃんは、暑いのに窓際でぐったりと寝ています。

クーラーを付けると、クーラーがよく効く部屋にやってきます。

この場所は、いい感じでクーラーが効いて涼しいようです。

アトリエからテクテク歩いている姿も風物詩になりつつあります。

 

↑こちらの朝顔は、昨年に咲いた種を採取して今年も。

星のように色がついて珍しいので、気に入っています。

もうすぐしたら、ビオラの種撒きをします。

春の準備が始まります。

 

 

 

 

 

 

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とぶ街(色鉛筆作品紹介562)と 朝顔

2020-08-16 08:56:20 | Weblog

こちらの絵は、この夏に描かれた絵。

画集のページを切り離し、そこに絵を描いた。

ヒロクニさんは、古本屋で安くなった画集を買い、

気になる絵をきれいに切り取って、よく部屋に貼っている。

そういう画集を散歩がてらに見つけて、買うのだが、

何冊にもなると、持って帰るのが大変で、2人で交代で持ち帰ります。

切ったり、貼ったりとされ、段々画集は薄っぺらくなり、消滅して行きます。

中には、紙のいいのがあり、このようなメモのような作品が出来上がります。

タイトルは「とぶ街」となっていて、不思議な遊泳感を感じます。

 

ところが、私は「とぶ街」と描かれた字が、「どぶ川」と読んでしまっていた。

「なんて、おかしなタイトルを・・・付けたもんだ。」と思いながら、

「黒い部分が、どぶ川なのね。」と納得していた。

どぶ川の絵を描こうと思うヒロクニさんって、やっぱり変わっている。

口のような部分に、黒い色面があり、コソ泥の顔のように見えるし、

と思って絵を見続けていた。

形が優雅に見えるのに、「どぶ川」とは、これ如何に!

「どぶ川」と「コソ泥」が頭の中で、発酵して、すっかりそのイメージが定着して行った。

ある日、めがねをかけて絵をみたら、

「と・ぶ・街」と・・・・・・・・。

浮遊感は、ここから来ていたのか?????

と、頭が空白に・・・・・・・・・。

この話は、ヒロクニさんにしていません。

文字の部分も影のような効果が出ていて、こんな絵の描き方もあるのだなぁ~と、

ヒロクニさんの自由な思考には、いつも驚きです。

 

我家の庭では、里芋だけが成長していっています。

↑私の背の高さに近づいてきています。

 

↑小玉スイカも成長中。

まだ、拳よりも小さいくらい。

しかし、スイカは美味しくなるかどうかは、けっこう難しいようで、

たまに、収穫したけど、まずかったという人がいるようで、うまく形は出来ても、

味はどうかわからないので、ドキドキします。

 

↑朝顔がやっと花を付けるようになりました。

下の方に集中的に花が付いています。

先の写真の裏側に回ると、こちら側にも朝顔が咲いています。

もっと濃い朝顔だと思って買ったはずなのですが、

とても優しいブルーの色をしています。

↑こんな感じ。

 

朝顔に「団十郎」という希少種があって、濃いえび茶色の花に黄緑の葉の朝顔があります。

江戸の歌舞伎役者、市川団十郎の浮世絵を見ると、この濃いえび茶色の衣装を着た絵があります。

それがこちら↓

そこから名付けられた朝顔なのですが、種の採取が難しいことから、種すら高価な朝顔なのですが、

来年は、1つでいいから育ててみようかなぁ~と思案中。

夏の朝見る、朝顔もいいものなんです。

団十郎は、夜間の温度が25℃を超える熱帯夜が続くとタネがつきにくく、タネの確保が難しいそうです。

江戸時代は、江戸の庶民も朝顔に狂っていたようで、

「変化朝顔」の品種改良に熱がそそがれていたようで、その花のスケッチの数々に驚きです。

それはこちら↓

 

江戸時代の庶民が愛したように、朝顔を愛でてみたくなった夏の始まりの始まり。

 

 

 

 

 

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ヒコーキ(作品紹介561)と ボブディラン

2020-08-06 14:24:35 | Weblog

やっと夏が来ました。

夏は、ヒロクニさんの好きな季節です。

夏の熱気の中で、絵画製作に励む毎日。

朝起きたら、珈琲を飲んでから絵を描いています。

アトリエからは、紙をしごく音が聞こえ、活気がある。

クーラーは嫌いらしく、汗をかきながら、素足で生活する楽しさを味わっています。

我家には、クーラーは1台しかないので、私の気分が悪くなる手前でクーラーを入れる日常なんです。

冬はクマさんだが、夏はやはり強い。

今日の絵は、マジックで描かれた作品ですが、色彩がはじけているようなので、

夏にいいナと思って選びました。

飛行機が抽象的?武内ヒロクニ的?な感じで描かれています。

旋回しているのは分かるだろうか?

 

台所では、珍しくボブディランがかけられていた。

↓このアルバム

あまりフォークはかからない我家ですが、このアルバムだけは、たまにかかります。

私は、声が好きだ。

歌詞は知らない。

意外と涼しい気持ちにさせてくれる。

音楽は、ヒロクニさんがとても詳しい。

その横で、単純で酷い感想を持ちながら聞いています。

時々、いろいろ聞いている成果があるのか、「こっちの方のアルバムの方がいいと思うナ。」と、

単純な感想を言うと、「さほりがそう言うの、分かるよ。俺も、最近そう思うようになった。」と、

返事が返ってきてビックリしたことがあります。

ヒロクニさんは、つたない私の意見も聞いているようなのです。

 

アルバムのタイトルは、「時代は変わる」とあり、原題は「 The Times They Are a-Changin' 」。

この歌は、ケネディ大統領の演説を聴いた後に作られた曲らしく、当時のアメリカを感じます。

演説の内容は、

■部分抜粋(面倒な人は飛ばして読んで下さい)

1961 年1 月20 日、ケネディはワシントンDC の連邦議 会議事堂の石段で就任演説を行った。彼の言葉は、当時の死 活的に重要な外交政策の課題に焦点を当てていた。彼は、米 国は「いかなる代償も払い、いかなる重荷も負う」と述べ て、共産主義の挑戦に対抗して自由の諸勢力を支援する米国 の決意を示した。しかしながらケネディは、それに代わる構想もまた提示した。ソ連の国民と米国民に、 軍備管理と交渉、そして「人類共通の敵、すなわち圧政、貧困、疾病、そして戦争そのものとの闘い」を 呼びかけた。

年若い大統領としてケネディは、自らを「米国民の新しい世代」の一員とみなし、同世代の人々に対し て、より良い世の中に向かって働くよう呼びかけることを恐れなかった。就任演説の中の最も有名な部分 でケネディは、米国民に自己利益を超えて、自分の国のために働くよう促し、「あなたの国があなたのため に何ができるかを問うのではなく、あなたがあなたの国のために何ができるのかを問うてほしい」と述べた。■

このようなスピーチから曲が出来たそうです。

そして、今はコロナで世界が混乱している中、ボブディランは新曲を発表しています。

「ケネディ大統領の暗殺」がテーマになっています。

タイトルは、「マーダー・モスト・ファウル」。

とても静かな曲で、透明感を感じる曲。

聴いてみたい方は、こちら→https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/517157

視聴できます。

アメリカにとっては、ケネディ大統領というのは、大きな意味があるのかもしれません。

もう、孤高の人が持つ、透明感があります。

もう地位も、名誉も、金銭欲も必要としていなくて、そんな風に生活しているようで、

なんだか、風のような雰囲気がします。

あと我家にかかるボブディランは、

↑ザ・バンドの「Music From Big Pink」というアルバム。

一曲目がボブディランの曲。

このジャケットの絵は、ボブディラン自身が描いた絵だと、ヒロクニさんから教えてもらいました。

ボブディランの絵がこんなに洒落ているなんて想像もしなかった私は驚きでした。

このアルバムも名盤らしく、とてもいい。

BOXヒコーキ堂というロック喫茶を経営していたヒロクニさんは、今は私への啓蒙に勤しんでいます。

少しの成果は、出ているようです。

 

↑庭のインパチェンス。

横で、カーネーションが咲いてくれています。

カーネーションは、花期は6月までなんですが、頑張っています。

庭では、ホオズキカメムシがトマトと朝顔の茎に鈴なりに並んでいて、

大量発生!枯れているトマトもチラホラ。

使い捨ての手袋をして、つかんだり、葉から落として、ビニール袋に入れて退治中。

茎から植物の汁を吸うそうです。

朝顔もツルばかり成長中。

 

それでも、パンを焼いてみたりしています。

焦げてしまいましたが、プチフランスパン。

オーブンの温度を、始めは上げて(250℃)、途中下げて焼く(190℃~230℃)のが、

コツのようです。オーブンが小さいから、プチパンにしています。

フランスパンは、老舗のパン屋さん(神戸のパンは美味しいものが多い)の方がだんぜん美味しいですが、

家で焼くと焼きたてを味わえるのがいいかナ。

粉は、フランスパン用のリスドォルというのを使っています。

普通の強力粉では、ちょっと風味がでなくて、こちらの粉を使っています。

ヒロクニさんは、パンを「見る」のが好きなので、ちゃぶ台にパンを置きっぱなしにしています。

袋に入れたくて、ウズウズします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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